ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚40代女、ドクダミ淑子の毎日

最低賃金で人を働かせる時代

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

毎年恒例ですが、最低賃金が改定されるタイミングで、クライアントに連絡を入れています。

 

まぁ、連絡しなければいけない相手は毎回同じで、その方々がまた最低賃金ギリギリの給与を設定するから、次の年も連絡することになるんですけどね。

 

なんか、その辺の「最低賃金ギリギリを攻める」っていう会社とやりとりしていると、ちょっと世の中の闇を見たような気分になってしまいます。

 

(本当の闇は業務委託とかその他諸々にあるんだけれども、彼らは自分のブラックさを実感されて裏道抜け道でやっているので今回は話題には触れないでおく。)



 

とりあえずギリギリセーフを守り続ける

「最低賃金死守しまっせ」な企業に連絡すると、賃上げして新たな給与を提示してくれるケースもあるんだけれども、そうではなく、上手いこと計算して「数字上は」最低賃金をキープしているように見せかけるみたいな感じの対応をする企業もある。

基本給と固定残業代の割合を変えたり、固定残業代の額はそのままで時間だけ短くするとか、そういう数字のマジックで、「とりあえずセーフ」ってなる感じ。

いやいや、本当に残業時間減ってる?そして超過した分は払ってる?と思うんだけれども、企業からの回答となると応じなければいけないのもまた仕事。

 

私は労基の人じゃないからね・・・

 

そうやって、「サイチン(最低賃金の略)割れ」の対応をしていると、「この企業で働く人の初任給は最低賃金なんだよな・・・」という目で見てしまう。

入社後に昇給昇格するならいいんだけれども、そもそも人をサイチンで働かせようという会社がそこまで太っ腹なわけではないことが大半のケースだったりする。

 

固定残業代だなんだかんだで、高そうに見せて実のところ最低賃金・・・そんな会社の募集の一端を担っていると思うと、ちょっと嫌な気持ちになってくる。

 

 

昔の最低賃金と言えば

でも、最低賃金については、一昔前と感覚が変わってきているかもしれない。

 

私が学生バイトをしていた時代とかは、最低賃金というのはコンビニバイトや製造バイトみたいな感じの、「簡単な仕事」に払われるという感覚だった。

「それなりのバイト」には、最低賃金以上の時給が提示されて、その中で自分のスキルや都合に合わせて「最低賃金だけれども楽なバイト」か「それなりの時給だけれども責任もあるバイト」を選択していた、という感じ。

それにプラスして、「バイトしたら最低賃金なのに、派遣で行ったら高時給」みたいな案件もあったな・・・

 

ただ、今はそうではなく。

スタートは最低賃金でよろしく!みたいな感じのバイトやパートが増えていると感じる。

接客業も、製造業も、事務職も、全部。

 

社員についても、ちらほらとそういうケースがある。

 

 

最低賃金に求められるもの

そうすると、相対的に「最低賃金での労働」に求められるレベルが上がってきているのかもしれないな。

 

昔みたいに、「この働きぶりは困るけれども仕方がないね、だって最低賃金だし」みたいな感じで許されることが少なくなっているというか。

誰もかれも「この(最低)賃金を払うにふさわしいスキルを持っているか」みたいなことを見られているというか。

 

以前よりもバイトだろうとなんだろうと、仕事に求められるレベルというのは上がってきていて、採用する側としても「この仕事はこのレベルの人じゃないと雇用できないよ」みたいなハードルが上がっているのかもしれない。

 

AIが出来る仕事が増えて、人間がやらなければならない仕事がどんどん減っていく。

 

 

AIと人間の共存

・・・こんなことを考えていると、とある自動車整備業の担当者さんの言葉を思い出す。

 

「今は事務系がもてはやされているけれども、パソコンで何でもできるようになるから事務の仕事で食っていける人は減る。これから肉体労働の時代が来る」

 

この話を聞いたのは2年くらい前なんだけれども、当時は「そんな事なくない?」と思っていたけれども、最近は「もしかしたらそうかもしれないな」と思うことがある。

AIが事務仕事を行い、人間は肉体労働をする。

 

・・・そんな未来が、近い将来にやってくるかもしれない。

 

 

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