
こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は人材業界で長年働き続けているのですが、「絶対に忘れちゃいけないな」と思うことがあります。
それは「求職者の方を向く」ということ。
そんな働き方、出来る?
先日、夜勤がある仕事の募集をかけるお手伝いをしていたのですが、クライアント企業からこう言われました。
「正社員で集めるのが難しいから、パートで週3日くらいでもいいから集めたい」
「主婦のパートさんがいいって現場が言っている」
ほうほう、主婦・・・主婦っすか!?
「子育て中の人でも大丈夫だって」
いやいや、ちょっと待てよ!
子育て中の主婦が、15時〜翌10時のパートに出勤できる?
しかも週3日って、結構多くない?
「子育て中」の子どもがどのくらい大きいのかわからないけれども、週に3日もお母さんがいないで帰宅して夕飯食べて風呂入って寝て朝ごはん食べて登校出来るって、どういうこと?
いや、もしかしたらお父さんが全部サポート出来るのかもしれないし、祖父母と一緒に生活しているとかそういう感じなのかもしれないけれども、それにしても、リアリティがなさすぎじゃない?
「現場がそう言っているから、この時間帯で夜勤の出来る子育て中のパート主婦を集めたい」っていうのが。
なんか、その感じが怖いなって思ってしまった。
「自分たちの都合に合うような人が絶対に現れる」と思っているような、その内向き100%な視点が。
働く人の方を見たいよね
これは極端な例なんだけれども、働いていると、中にはどんどん「自分たちの都合」でしか物事を考えられなってくる、みたいなことはある。
特に、現場が逼迫していて、とにかく人を入れたいと思っている会社に、わりといたりもする。
とにかく人を入れたいなら、「働いてくれそうな人」のことをもっともっと考えたほうがいいのになと思うけれども、そういう会社の方が「このポジションをとにかくぴったりと埋めてくれる人」みたいな感じになっていて、理想の人を探そうとしていることがある。
だから、そういうときに「現実を見なさいよ」と言う立場というのが必要になって、そのために私は色々と喋ったりもする。
今回の「夜勤が出来る子育て世代の主婦パート」については、色々話しした結果「そりゃそうだ、子どもが小さかったら家を開けられないよね」という話に落ち着いた。
まぁ、中には「そんなこと言ってられない」みたいな人もいるのかもしれないけれども、とにかく今回の場合は、想定しているのが、わりと珍しい「週の半分近くを夜家を空けられるママ」という感じだったので、私も結構びっくりした。
理想は高く、現実は見て見ぬふり
これは結構極端な例だけれども、似たような話なんて、山のようにある。
日本の企業はまだまだ年功序列なところもあるから、「年上の部下」を嫌う会社も多い。
「やっぱり若い人の方が教えたことを素直に受け止めるし、現場も指導しやすい」
「それにウチの初任給って高くないから、家族がいると無理で、若くないとやっていけないと思うんだよね」
ひぃぃぃ!
給料上げろ!!
そのくせ、若い子が応募してきても文句を言う。
「やっぱり、全くの畑違いは難しいよね〜」
おたくの、その給料で!?
経験者の人が転職してくるとお思いでぇ!?!?
まぁ、こういうところは結局上手くいかなくて、困り果てて現場が大変なことになってから現実を見るか、それでも現実を直視できなくて少しずつ沈んでいくかのどちらかなんですけど・・・
それにしても、上手くいかないのを私のせいにするのは辞めていただきたい。
「普通の感覚」を忘れないように
そんな感じで、私はツッコミを入れつつクライアント企業と会話をしているんだけれども、中にはそういうお客様の考え方に引っ張られてしまう営業もいる。
「いや、そんな人いないから!」とそういう子にも話をしていると、ハッとされる。
「仕事を仕事にする」とやっていると、その辺の感覚が麻痺してしまうのかもしれない。
でも、やっぱり、「普通の感覚」「仕事を探している人の気持ち」は忘れずにいたいよな・・・と思う。
誰も、ブラック企業には入りたくないからさ・・・
こちらもどうぞ