こんにちは、ドクダミ淑子です。
なかなか時間が確保できない中だと、ついつい、目立つ位置に置いてある本に手を出してしまいます。
文庫本だと持ち歩きやすいから、仕事の休み時間や通勤時間にも読めるので、文庫も買いがち。
そんな中で、買ったのがこちらです。
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「このミス」の文庫グランプリ受賞作です。
どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。
怪しい人がどんどん出てきて、人が死にまくり、謎が謎を呼びつつ、ちゃんと全てを回収して、アクションあり、意外な結末ありでドーンと終わる、確かにこれは「このミス」で選ばれるだろうなって作品でした。
タイトルと紫陽花のエピソードで、オチは序盤の方でなんとなく分かってしまうけれども、その「匂わせ」を読みながら整理整頓していくってタイプかな。
全体的に『レモンと殺人鬼』に近いような雰囲気を感じた。
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ミステリー小説の好みの問題
ミステリー小説(と限らず小説全般だけど)というのは好みの問題だと思います。
私は結構ワガママで、短いものも苦手だし、分かりやすすぎるのも苦手。
私にとって分かりやすすぎず、分かりにくすぎず、短すぎないものが理想です。
それで言うと、「1次元の挿し木」については少し分かりやすすぎるという感想を持ちました。
最近のミステリーは結構親切で、読者を迷子にさせないように、怪しい匂いを漂わせたり、伏線を示唆したりと、丁寧に作られている気がします。
この作品もそうで、解説にも書かれていましたが、ストーリーが次々と変わるのに、置いていかれないような親切設計で、ぐいぐい読めます。
しかし、そこに物足りなさを感じてしまうのは、私のわがままなのでしょう。
図にするとこんな感じ。

私にとってBに当てはまる「読みやすいけれども苦手」についてはグイグイ読めちゃうからついつい手を出してしまうんだけれども、本当はAやDをもっと読みたいなと思う。
特にDなんて、読みづらいからこそ頑張って読み切った時の達成感もあるし、「読んだぜ!」って気持ちになるからな・・・もっと読みたいな・・・
最近面白かったのは、道尾秀介さんの『雷神』や東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』です。
文庫で上下巻くらいの分量があると、最初からぐいぐい引き込まれるのではなく、徐々に「これ、楽しいかも」と感じるような、じわじわ来る展開の方が読んでいて楽しいのかもしれません。
ただ、上下巻を読むとなると、時間も体力も使うので、一冊でバキッと読める方が良いかなと思ったりもします。
つまり、わがまま。
極厚ミステリへのお引越し時期?
色々考えると、そろそろ京極夏彦さんのように、とにかく長い一冊をじっくり読むようなミステリー読書に切り替えても良いのかもしれません。
「このミス」や本屋大賞に選ばれる作品は、どうしても分かりやすいものが多い印象があります。
もちろん、読みづらいものや、私の読解力では二度読みしないと理解できないものもあるかもしれませんが、引き込まれるけれど勢いのまま読み終えてしまい、物足りなさを感じることが多い気がする。
『レモンと殺人鬼』も面白かったのですが、一気に読んでしまい、「もう終わりか」という気分になった記憶があります。
少し前に読んでいたイヤミスも、そのような印象でした。
ちなみに、真梨幸子さんは『4月1日のマイホーム』も読んだ。
色々考えていると、私はそろそろもう少し重いミステリーを読み始めた方が良い年齢なのかもしれません。
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