こんにちは、ドクダミ淑子です。
なんやかんやで定期的に子育て本を読んでいる、今日このごろ。
最近だと、モンテッソーリ関連と、子どもを否定しないっていう内容を読んだかな。
そして今回はこちらを読みました。
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どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
【読むだけでわが子の心が見えてくる!】
体の発達と違って目に見えない「心の発達」がわかれば、子どもが見える。
今話題の「自律する子」に変わる。「子どもにいちいち怒らなくなった」
「笑顔で登校(登園)するように!」
「本音を話してくれるようになった」…と感謝の声、続々!公認心理師の著者が教える、何歳からでも間に合う!心理学的に正しい子育てメソッド。
「お母さんのための本」でした
4人のお子さんを育てる公認心理師の方が書いている、この本。
内容的には、『自分の親に読んでほしかった本』とかぶるようなところもありました。
翻訳版ではないこともあって、日本人には読みやすさを感じられるので、こっちの方が普段あまり読書しない人にはオススメかもしれない。
エリクソンの理論に基づいて、「心の発達」とそれぞれの段階で重要なことについてを丁寧に書かれていました。
人生を8つのステップに分けて、それぞれの時期の心の発達においてどういった心理的な課題があり、その課題をクリアして獲得するものは何か。
あるステップで躓いている場合、そのステップでの親の関わり方は適切か。
その前のステップでの獲得すべきものが出来ていないのではないか。
・・・ざっくり書くとこんな感じで、それぞれのステップ(ステップ8はだいたい65歳~)について、事例も含めて丁寧に書いていました。
母子があるステージで躓く時、原因を探るとお母さんの育てられ方に課題が残っていたのかもしれない・・・と。
癇癪を起す子に、お母さん自身も我慢ができない。それは、お母さん自身が我慢を強いられてきた子だった、ということはよくあります。だからお母さんも感情をコントロールできずに、そんな子どもに怒ってしまう。怒られた子どもは癇癪を起す。そうやって負のループが繰り返されていきます。
うん、多分2人とも同じ理論に基づいて書いているな。
山下さんの場合は、スクールカウンセラーの経験もあるということで、お受験に成功したけれども入学後にトラブルが起こったというご家庭の例が多く記載されていました。
耳が痛いけれども、読んでみて欲しい本
日本人の方が書いているということもあって、こちらの方が事例などはスッと入ってきやすいし、ページも少な目なので、私はオススメかもしれないと思いました。
『自分の親に~』の方は、赤ちゃんの関わり方が後半なのに対し、こちらは赤ちゃん時期~老年期まで順番に書いてあるのも理解しやすい。
こういう記述もあって、ちょっとドキっとする人も多いと思う。
幼稚園や保育園に行く準備が遅いということも、困ったこととしてよく相談される内容です。特に、働いているお母さんにしてみれば、自分の支度もしないといけないし、時間が迫ってくるしで、イライラしてくることも多いようです。
そもそもの問題として、朝起きるのが遅い(親も子も)というのはないでしょうか?朝起きるのが遅いのは、夜寝るのが遅いからということも考えられます。
子どもが早く寝ないからという声も聞きますが、聞くと、子どもだけを寝かそうとしているということもよくあります。<中略>でもね、子どもは一日頑張ってきたのだから、お母さんと一緒にいたいのです。
子どもが発達のステップを踏まないまま大人になると、非認知能力が育ちませんから、行き着く先は「指示待ち」人間です。
誰かに指示されないと動けない。何でも確認しないと不安になる。自分で考え、問題解決することができない大人になってしまいます。だから、やりたいことが見つからないという人はとても多いのです。
読みやすい本なので、ちょっと気になった人は是非手に取ってみて下さい。
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