こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近の私の生活はイオンに支えられているなぁ・・・と、ふと思いました。
土日の夕方、どちらかは家族そろってイオンに行く。
子どもはゲーセンとおもちゃ売り場で遊んで、夫はその付き添いをするのがメイン。
私はその間に、ちょっと抜けてイオンの中であれこれやってる。
イオンの子ども関連の売り場で足りない洋服を買ったり、トイレに入ったり、夕飯の食材(といってもイオンから帰ったらすぐ食べたいのでお惣菜とかだけど)を買ったり、自分の服を見たり、あとは束の間の自由時間として書店に行ったりスタバに行ったり・・・
そう、だから最近はイオングループの本屋・未来屋書店に入り浸っている。
未来屋書店は良くも悪くも「無難な書店」。
特にこだわりもなく、ベストセラーとか流行りの本とかその他が満遍なく並べられている。
偏りもなく、ということは思想などもなく、大衆向けの、誰もが行ける本屋・・・って褒めているのか貶しているのかわからないけれども、とにかく書店がイオンの中に入っているのは大変ありがたいことなのだ。
そこで本を買って、ちょっとスタバで読める?それとも夕飯買って戻る?となる。
だいたい「戻る」になるんだけれども、それでも本を買えるのはありがたいし、夫も子どもをちゃんと見ていられるのだから頼もしい。
イオンのゲーセン(モーリーファンタジー)に行くと、だいたいよくばりパス30分を買って遊んでいて、終わったらメダルが20枚もらえるんだけれども、先日その20枚が50枚に化けたので、初めてメダル貯金をしてみた。
またよくばりパスを買うだろうから、次回のスタートは70枚・・・いったいどうなるのか、楽しみにしていたいと思う。
まぁそんなイオンの話は置いておいて。
今回はそのイオンで買った本の感想を書こうと思う。(前置きが長すぎる)
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どんな本なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
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伏線の狙撃手
私は時々、こういうミステリー小説を読むんだけれども、内容によってはがっかりしてしまうこともある。
なんだかあまりにもトリックが見え見えなものとか(短編小説だと伏線から回収までが早いというのもあるかもしれない)、あまりにも突拍子のない話だったりとかすると、ちょっとがっかりしてしまう。
特に「新進気鋭のミステリ作家!衝撃の○○!!」とかそういう煽り文句の場合はがっかりすることが多い。
映画化なんてしようものなら、「ああ、きっと面白いっちゃ面白いんだろうけれども、私はがっかりするかもしれないな」なんて謎の感覚を抱いてしまう。
背表紙のあらすじのところに、「伏線の狙撃手」とか書かれているし・・・ああ、なんかがっかりするかもしれないな、と思いながら読んでいったんだけれども・・・
めちゃくちゃ面白かった。
私が序盤で犯人だと思った人が当たったけれども、またそこから一転して、二転して・・・と、どんんどん今までの話が覆っていく。
でも、それは決して無理やりではなく、「ああ、たしかにそういう背景ならそうなるかもな」と思わせるような納得度のあるどんでん返し。
そうそう、こういうミステリーが読みたいのよ。
就活の話も
そんな中、就活の話も色々と出てきた。
私も採用に関わる立場として、またあの就活を経験してきた立場として、考えさせられざるを得ない内容ではあった。
どうやったら、誰もが幸せに就職できるようになるのだろう・・・考えてしまうんだけれども、結局「大勢の中から少数の人を選び採用していく」となると、こういう方法しかないのだろうか、なんて思う。
私も日々人事担当と共に、あと学生と共に、この就活の不合理さと、だからといって代替手段がないもどかしさを感じているけれども、それを他人(小説)の口から語ってもらうと、また違う印象を抱いた。
映画は見ないけれども
もう話を知ってしまったので、私は映画は見ないけれども、きっとこれは映画化しても、いや映画化するからこそ面白いというところはあると思う。
文庫本の解説の中に、「Excelでプロット管理をしている」という話があったけれども、だからこそこういう緻密な話を作れるのかもしれないと思った。
今作が「超常現象を伴わない初のミステリー」と書いてあったけど、もとはSF系なのか・・・今後も読んでいきたいなと思ったミステリー作家の1人になった。
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