ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

使ったお金と愛の深さは比例しないことなんて誰もがわかっているはずなのに


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、読書感想文を書きました。

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書いているうちに、また「人生においてお金というのは幸せにどう関わってくるのだろうか」という思考の迷宮に迷い込んでしまいました。

 

 

プレゼントよりも欲しいもの

きっかけは、昔書いたこのブログ記事を思い出したこともあります。

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ざっくり書くと、こんな話。

  • はあちゅうさんが「誕生日に手を繋いで伊勢丹を歩きたい」と旦那さん(事実婚解消前)にリクエストする
  • その「夢」は無事に叶えることができた
  • 「何でも好きなもの買ってあげる」と旦那さんに言われたが、欲しいものは何もなかった
  • 旦那さんが「自分が好きな香りだから」とルームフレグランスを買ってくれて、あとはミルクフランスを買った(けれども思ったよりも美味しくなかった)

 

この話、「お金」と「愛」を考える上で、興味深いな話だな・・・と思っている。

 

はあちゅうさんは、旦那さんからの「愛」を得たいと思っていて、「手を繋いで歩く」というリクエストをした。

有名人同士の手つなぎデートなので、きっと目立ってしまったりと遠慮したくなるところを、旦那さんは叶えてくれた。

それで満足するかと思いきや、そこで「なんでも買っていい」と言われて虚しくなってしまうのだ。

旦那さんは「お金」で「愛」に似たようなものを渡そうとしているけど、それは似て非なるものだと感じたんじゃないか?なんて思ったのだ。

 

じゃあ彼女は何があれば満たされるのだろうか。

言葉なのか、本当に欲しいプレゼントなのか、結局は身体の交わりなのか?

・・・なんてことを妄想してしまう。

 

 

お金を使ったら幸せになれるのか?

『紙の月』の中では、お金を使うことで幸せになれた人が1人も出てこない。

いや、「一瞬だけ幸せを感じられた人」なら何人か出てくる。

主人公の梨花もその1人だ。

初めて光太にご馳走した時、デパコスを買った時、初めてホテルのスウィートルームに連泊した時・・・「初めて」の時だけは幸福感で全身が覆われるんだけど、それを何度も繰り返すと次第にその快感は薄らいでいく。

 

でも、お金を使うことは止められなくて、使わないと不幸になるような気もしてしまう。

 

誰も皆「お金があれば幸せ」だとは思っていない。

だけど、「お金が使えないのは不幸」は共通していて、自分が不幸にならないように、少しでも幸せなのだと確認するためにお金を使う。

 

・・・と、色々と考えると、お金がなくても仲良く楽しく暮らしている人達の方が断然幸せに思えてくる。

 

女達は「足りないものは、お金で埋まりそう」とばかりにお金を湯水のごとく使うけれども、いくら使ってもぽっかり空いた穴は埋まらない。

その欠乏感は「愛」で埋まらないのか?と『紙の月』の中で訴えた男もいた。

 

「お金で愛は買えるか」

「お金を使えば幸せになれるか」

多大な借金を負うまでお金を使いまくった彼女達の答えは何だったんだろう?

 

 

使った金額を自慢する女

伊勢丹に行っても欲しいものは何もなかったはあちゅうさん。

お金持ちの旦那さんと一緒にいることで、彼女は「愛の深さとかけた金額は比例しない」ということに気づいてしまったのかもしれない。

お金を使えば、お金をかけて贅沢させてもらえば幸せになれるわけではないと悟ってしまった側。

 

そんな彼女がその後どうなったかというと、プチプラをちびちび買いながら、旅行に行ってはあれがいくらした、総額いくら払ったと公開しまくる人になっていきました。

 

元旦那さんが自分に使ってくれた金額を自慢したいのかな?と思いきや、「旦那さん、経済力あるゥ〜」というコメントにはムキになって反論したり、自分に経済力がある上に時間まで息子に費やしている!と言ったり。

お金を使ってくれる=愛されているではないことに気づいているからこその、その反論だったんじゃないか・・・なんて思うこともある。

単に自分のことを褒めてほしかっただけなのかもしれないけれども。

 

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あと、セレブの集会に顔を出して持ち物(高級ブランド品)の写真を撮ったりと、なんだか色々繋ぎ合わせると、結局、お金がある=幸せって方に寄って行っている気もしなくもない。

 

結局は、「とりあえずお金が使えるってことは使えないよりも幸せなのだろう」に落ち着くのだろうか。

 

そんな感じで、本を読み終わってからもぐるぐると考えていた。

 

 

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