こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は、あるサブスクをしています。
Amazonプライムも入っているんだけど、それの2倍のお値段するサブスクに。
それは・・・ある方のnote。
岸田奈美さんのキナリ★マガジンを購読しています
私は、noteで岸田奈美さんのマガジンを購読しています。
有料マガジンに登録していなくても読める文章はあるんですけど。
「おまけ」と言いつつもみっちりとした文章や写真があったりして、充実しているんですけど。
でも、問題が1つ。
忙しくて、全然読めねぇ・・・!
読もう読もうと思うけど、寝落ちやらなんやらで、なかなか読めず。
月1000円だけが引き落とされていっていました。
まぁ、そうなると「購読止めようかな」と思うわけじゃないですか、当然。
姉のはなむけ日記、書籍版が届く
そんなタイミングで、姉のはなむけ日記の書籍版が届きました。
そうそう、申し込みしてたわ!
noteでも読むことは出来るんだけどなかなか進まなかったのに、書籍という形になったら読めるようになるのは、やっぱり紙の本がなんだかんだ言って好きだからなのかもしれない。
そして読んでみて、色々な感情がブワッと出てきた。
ひとことで言うと、心に浸みた。
めちゃくちゃ、しみた。
「誰かのために」が浸みる
特に子どもが生まれてからなんだけど、「誰かの優しさ」が誰かの力になるということに、私は感動するようになってきた。
今まで、「人に迷惑をかけずに生きている」と思ってきたし、実際迷惑はかけていなかった(と思う)。
でも、子どもが生まれてからは、ただそこに立っているだけで迷惑な存在になっている時もあるのを実感していて。
ショッピングモールの通路で「もう帰ろう?」「ワーン(全力拒否)」とやりとりしている時とか、路上で寝転がっている時とか、乗りもしないエレベーターのボタンを押し、仕方なく乗ったら全フロアのボタンを押された時とか・・・
今書いていて思ったけど、「立っているだけで」じゃないですね。
まぁそんな感じで、そこにいるだけで「すみません」「申し訳ない」みたいな気持ちになる中なので、誰かがそんな私たちに優しく声をかけてくれるだけで、ありがたいなぁと思う。
見知らぬ人の善意に触れるだけで、うわぁ嬉しい・・・となるのだ。
だから、そんな「善意」があふれて、壁にぶち当たっても、もがいていたら助っ人がやってきて、一緒に困難を乗り越えて行く・・・みたいなのがてんこ盛りのこのエッセイを読んでいると、私の「善意ありがたいメーター」は振り切ってしまった。
障害があろうとなかろうと、社会の一員なのだ
でも、ダウン症の岸田さんの弟さんも、誰かに助けてもらってばかりではない。
スピードは他の人よりもゆっくりかもしれないけれども、彼も成長しているのだ。
そもそも自立を目指してグループホームに入ろうとしているんだし。
岸田さんの他のエッセイでもあるけれども、彼は彼でご近所の人と仲良くなったり、新しい人間関係を築いたりしている。
姉から見ても、自分に足りない部分を持っていると思うこともたくさんあったりする。
特に印象的だったのは、この部分。
ようやく気づいた。そういうふうにできている、おそらく。
わたしは自分の得意な仕事をするので、母が人間関係を広げていく。
弟はなにをするかというと、“そこにいる”のだ。これが重要だ。弟はどんな環境でも、どんな境遇でも、いつもマイペースだ。過去も未来もさほど気にしない。今をずんずんと歩いていく。それがうちの灯台になる。
わたしが掘っ立て小屋をつくり、母が囲炉裏で鮎を焼き、弟が招き猫となって、時折お客さんがフラリとやってきては、野菜や米を置いていってくれる。そういう塩梅が理想だ。生きていける。
愛される才能は、誰にもそなわっている。
ただ、どんな人から、どういう場所で、どれくらいの角度で愛されるかは、人によって全然違う。その才能がうまいことばらけているので、岸田家は綱渡り状態でも、なんとか存続している。
ちなみに、本は横にすると車っぽくなる。
どうぞ、もってって頂戴!
さて、そんな『姉のはなむけ日記』を読んで、先ほどのnote継続するかどうかについてどう思ったか、というと・・・もう「お金は好きに使って頂戴」だった。
初めて「親戚のおばちゃんがお小遣いをくれる時ってこんな感じなんだ」と思った。
渡す相手が喜んでくれれば、使い道なんて何でもいい。報告もいらない。
さあさあ好きに持って行って!あなたが幸せになるために使ってくれればそれで十分よ!みたいな感じ。
私は誰かにプレゼントを買うのが好きで、現金を渡すっていう経験はそんなにないんだけれども、現金を渡して好きに使ってね!というのも、案外良い気持ちがするものなんだな、と思った。
エッセイ自体もとても面白いので、もっともっと読みたいんだけれども。
最後に・・・「使い道なんて関係ない!」みたいなことを書いていたけれども、やっぱりこうやって形に残してもらえると、それはそれで嬉しいものですね。
総集編がありますので、気になった方はぜひ読んでみてください。
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