ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

きっと私はズルい女なのだろうと思う


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、先輩の「火消し」をしたという話を書きました。

www.dokudamiyoshiko.com

 

最近、その流れで、その先輩とやりとりをする機会が増えたのですが、その中で思ったことがあります。

それは、「私はきっと、ズルい奴なんだろうな」ということ。

 

 

交渉の場で大事なこと

ある取引先からいい条件を引き出したい。

そんなことがあり、私は先輩に「こういうメールを打つといいと思います!」とアドバイスをしました。

 

「相手がこう言ってきて、ピンチな状態だ」「このままだと競合に持っていかれてしまう」「こういう条件だったら相手も飲むと言っている」「なので、今回はこういう特例を作ってくれませんかね?」

・・・まぁ、こんな内容で、少々話を盛りつつ、これだったら相手が「仕方ない」と思うであろうストーリーを描きました。

 

「ありがとう!使わせていただきます!」みたいな返事が来て、CCに私のアドレスが入って彼からメールが送られました。

 

そして、そのメールの内容を読んで、私はずっこけました。

 

「前提、こちらが値上げについて話すのを忘れて話を進めていました。申し訳ありません。」

 

ハァ?

何その、「前提、」って・・・!?

それ、今、言う必要あるゥ!?!?

 

先輩なのですが、思わず彼だけにメールを入れてしまいました。

「交渉の場では、こちらの非を突かれる内容はわざわざ入れない方がいいと思います!」

 

彼から「そか、ありがとう!」と返ってきて、私はさらにずっこけました。

 

 

ズルい女なのだろうと思う

彼は私よりも3つくらい先輩で、職位で言うと1つくらい上です。

マネージャー、つまりは部長。

 

それなのに、こんな素直に、正直に、真向勝負で、今まで生きてきたの?と私は驚いてしまいました。

それにプラスして前回の「火消し」の時のズレっぷり・・・

大丈夫か?

 

・・・と、色々考えていて、逆にこう思いました。

 

「もしかして、彼のようにいついかなる時でも、自分が不利な状況に立たせられるような情報でも包み隠さず、きちんと誠実に開示するのが、社会人としてのあるべき姿なのか?」と。

多分、それはないと思うけれども。

 

ただ、彼と対峙していると、いかに自分が打算的で計算高くて狡いことを考えている人間なのだということを思い知らされました。

 

そうそう、私は小学生くらいの時から「サボるために知恵を絞る」という子供だったのです。

www.dokudamiyoshiko.com

 

 

正直者がバカを見る、は苦しいけれども

そんな風に思っていて、また別の出来事があって。

 

そこでも、自分の狡さというか、「物は言いよう」くらいの感覚で、「こう言ったら相手が自分の思うように動いてくれるかもしれない」という事を考えていることに気づかされました。

 

そうやって、自分のズルい面がよく見えた時に、それでもこう思ってしまう自分がいた。

「正直にやっていて、自分が損をしたり苦しい思いをするのは嫌じゃん」と。

 

真っ向勝負してほぼ100%負けると決まっているような戦いに、最後まで「勝つぞ」と思いこみながら挑むのは、やっぱりやりたくない。

そうやって頑張って、1%は勝てるかもしれないけれども、99%が負けるし、その1%の奇跡を根拠にして、また無駄なことをやりたくない。

 

でも、そう思っている一方で、そうやって正直に、誠実に、最後まで望みを捨てずに頑張っている人が、報われるような世の中になって欲しい、と思う自分もいる。

自分にはない純粋さというか、心の美しさを持っている人が、どうか幸せになってほしい、と思う。

そういう点では、私の会社のマネージャーは、純粋なまま昇格していて、すごいなぁと思うし、社長も何か思うところがあるんだろうな、と思う。

 

 

平等とは何か

話は少し変わるけれども、時々「平等とは」みたいなことを考えることがある。

 

その時に思い出すのが、九州の部活の話。

たとえば、長崎県のサッカー大会は、強豪校を決勝戦までのシードにするという仕組みを取っている。

最初聞いた時には「なんじゃそら?」と思ったけれども、強豪校と同じ組になって、1回戦で負けたら夏が終了してしまうよりも、最後の最後まで戦って、2位として終われるチャンスがあった方がいいじゃないか、と思って納得した。

剣道も、同じような感じで、大会に「初心者の部」「経験者の部」みたいなのがあって、それぞれが本気で戦うらしい。

こういう方が「平等」だと思うんだよなぁ、と思う。

 

何でもかんでも「平等」の名のもとに、実際にはくじ引きで運命が決まるっていうのは、本当は全然平等でも何でもないんだよな・・・と思った。

だから、私のように「実力が足りなくても、ズルをして勝ち抜いてやるぜ」みたいな輩が出てくるのではないか・・・とか言うと、社会のせいにするってなっちゃうから違うんだけど(完全に私個人の性格の問題)、時々そんなことを思う。

 

 

そんな私にぴったりの本が現れた

先輩とのあれこれがあって、「私はズルい奴なのだ」と思っていた時に、ちょうどこの本と出合いました。

 

 

ポップの内容からは思いもよらなかったんだけれども、ちょうど「バカを見る正直者」みたいな人が出てきたんですよね・・・

自分が考えていることの答えになりそうなことと、いいタイミングで出会うと運命を感じてしまう。

 

長くなったので、本の感想はまた別のブログで・・・

 

 

こちらもどうぞ

www.dokudamiyoshiko.com