こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、「火消し」という感じのアポに同席しました。
内容としては、私の先輩にあたる人がお客様から「担当を変えてほしい」と言われて、彼不在の打ち合わせがあり、私はその理由を聞いて対応策を出すことに繋げる役割・・・という感じでした。
「私悪くないもん!(実際に全く悪くない)」なので自分のクレーム対応よりも気楽っちゃ気楽なんだけどね・・・
クレーム内容は、些細なミスのことだった
Web上で行った打ち合わせは、まぁ今回のクレームに無関係な人が出てきたということで、わりと和やかに終わりました。
私の役目は、クレームの内容を引き出すことですので、あの手この手で「弊社の対応に不手際や失礼な点がなかった?あるでしょ?ねえねえ教えてよ~」と聞いていきます。
それで出てきたのが、こちら。
「頼んだ求人票の、給与の金額が改定前のもので出てきたんです。新しい給与を伝えていたにも関わらず」
おうおうおう・・・
先輩のクレームと言うから、どんな内容で出てくるかと思ったら、クッソ初歩的なミスじゃないですか。
埋まらない溝
終わってから、関係各所に連絡しました。
しかしここからが、イライラの連続。
クレームを起こした先輩は、「すまん」「ホントすんません」「悪いな」とか言いながら、この内容を聞くと、こう言いました。
「そんなこと?」
おいおいおい・・・
「何か他に原因があるんじゃないの?たとえば提案内容とか」
そうきたか、と思った。
彼はクレームと言うから、大層な理由があるのだと思っていたようなのですが、実際は細かいミスが積み重なって、「この人、ダメだな」ってなったというのが実際のところ。
でも当の本人は、「些細なミス」としか思えないのだ。
小さなミスを気にする人、気にしない人
これはどういう話か?というと、「うっかりさんは自分のうっかりを些細なことだと認識しているから、ミスがあっても気にしないけれども、世の中にはうっかりミスを重くとらえる人がいる」という話なのです。
この認識がなかなか埋まらかった。
うっかり者の先輩は、「そんなことでお客様からクレームがあるはずはない。何か別に理由があるはずだ」と本気で思って、なんだかよくわからない「本当の理由」を探しにアマゾンの奥地へ行ってしまいました。
私はもう説明するのも疲れてしまったわ・・・
うっかり者は自分のうっかりなんて大したことない、皆やることだと本気で思っていて、そのうっかりが、相手の手間隙や時間やらを奪うという感覚が、全くない。
だって自分がそうやって、毎日自分のうっかり対応しながら生きているのだから。
はあちゅう先生の名言を思い出す
ここで、私は、はあちゅう先生の名言を思い出しました。
「無神経な人って無神経だから自分が無神経ってことに気づく機会がないんだよな」
まさにこれ!
うっかりさんも、同じく自分がうっかりで生きていけちゃっているから、自分がうっかりさんだということを、うっかり見落として気づかないんですよ・・・
それでよくわからん対応策とか行ってるので、私はため息をついてこう言いました。
「あの・・・送る前に内容をきちんと確認すればいいんじゃないですか?」
え?と意外そうな先輩。
「それでいいの?」
「はい、お客様の要望は、給料間違えないでほしいってことなので」
そういう基本的なことが出来ていないなんて、何年この仕事やってるんですか?ああん?と言いたいのをグッとこらえて、私は優しく言いました。
「言われたことをきちんとできる」も大切だ
今回のケースで改めて思ったけれども、「言われたことをきちんとできる」っていうのも大切なことなのだ。
「言われたことしかできないんじゃ意味がない」とか思うかもしれないけれども、「言われたことすらきちんとできない」状態でプラスアルファがどうのとか付加価値がどうのとか(意味同じ)言っていても仕方がないのだ。
ノリと愛嬌で生き抜ける業界なのよね
まぁ、私も時々こういうことがあるんだけどね。
そして私のいる業界なのか会社なのかは、そういう「小さなミス」をわりと軽く見る傾向がある。
ノリと勢いと愛嬌でどうにかなってしまう、そんな人もたくさんいるのだ。
パンツ見えそうなミニスカート履けばどうにかなる!っていう元キャバ嬢とかも、たまにいるし。
(まぁ、どうにかなるんなら良いんでないの?と思っている自分もいる)
過去には「ゼロを1個間違えるのは仕方ない、むしろ間違えさせる仕事が悪い」と言いきった後輩もいたし、今回なんてやらかしたのは先輩だし、もうこの辺は私がギャーギャー言っても、変わらないかもしれないなぁ・・・なんて思ってため息をついた。
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