こんにちは、ドクダミ淑子です。
我が家のテレビは、子どもに占拠されています。
1歳9ヶ月児が、リモコンを、しかもテレビ用のリモコンとHDD用のリモコンをちゃんと両方持ってくるんです。
そして「あー(テレビつけろ)」とアピール。
「何観たい?」と聞くと「わんわん」と答える(正確には「あんわんわんわ」とか)。
ニュースでも見ようものなら、またリモコンを持ってきて「わー(わんわんって言ってるだろ!?)」と抗議。
・・・そんな感じなので、帰宅後は子どもが寝るまでワンワン以外を見られません。
テレビを消したい時は、YouTubeのカフェミュージックみたいなのを延々と流しています。
今のところ、ワンワンのコンサートを1本見せてからそれに切り替えると、諦めがつくようで別の遊びを始める。
さて、そんな我が家でワンワンわんだーらんどを見ながら考えた話を。
バン・バン・ザ~イ!
私は子どもが出来るまで知りませんでしたが、「二人寄り添って歩~いて♪」の『キセキ』が大ヒットしたGReeeenは、幼児向け番組への楽曲提供をしているのです。
(ちなみに、つんくさんも、ゆずの北川悠仁さんも同じく楽曲提供しています)
その中で、『バンバンザイ』って曲があります。
『ポポポポポーズ』に続いて2曲目に提供した曲かな?
GReeeenの曲は皆テンポが速くて、面白い歌詞で、ノリノリになる曲です。
歌詞はこちら。
その歌の中に「ありおりはべりいまそかり」というワードが入っているのです。
ありおりはべりいまそかり
「ありおりはべり いまそかり たちつてとたと パパパイナポー」という、響きが面白い言葉を並べました!みたいな感じで、「ありおり~」は使われています。
それを聞いた時、「なんだっけ?たしか古文の”ある”って意味の・・・」と記憶の糸がちょろっと出てきた。
・・・けれどもそこから思い出せなかったので調べました。
「ある(存在する)」の意味+ラ行変格活用をする動詞を覚えやすくするためのゴロみたいなものだったのですね。
サインコサイン、何になる?
私は、これを聞いたときに「GReeeeNってきっと心の余裕がある人達なんだろうな」と思った。
時々、「学校で勉強したこれって、社会に出て何の役にも立たない(だから教育課程から抜くべきだ)!」みたいな声があって、古文なんかはそういう意見の標的になりがちなんだけど、「一般教養」を必要か必要じゃないかの論をせずにそのまま受け入れて、「響きが面白いから」って理由で(推測)、そのまま幼児向けの楽曲の歌詞にしちゃう・・・ってところに、なんとなくですが現代社会で欠けがちな「余裕」を感じたのです。
そう、「学校で習ったこと」って、そのくらいの扱いでいいんじゃないか?
「春はあけぼの」「祇園精舎の鐘の音」とか、人生に役立つ/役立たないの二元論で考えなくてもいいじゃないか?
・・・と私は思う。
役に立つかどうかだけで語りたくない
「役に立つか否か」なんてことで言ったら、大人になったら大抵のことは役に立たないんですよ。
私だったら基本のPCスキルと、扱う商品の知識と、お金の計算とちょっとした料理のスキルとスキンケアくらいが出来れば、とりあえず生きてはいける。
でも、それだけじゃ面白くないじゃないですか。
マンガ読んで、小説読んで、スプラトゥーンして、Twitter読んでブログ書いて・・・って余計なこともたくさんしたいし、お酒飲んだり、どらもっち食べたりしたい。
最近だともう「古典」みたいな扱いになっているドラゴンボールについて、おじさん達と語り合うのも楽しい。
・・・なんてことを、バンバンザイが流れるたびに思う。
2021年10月の川崎公演の録画を見るたびに、週に3回くらい、それを思う。
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