こんにちは、ドクダミ淑子です。
時々、子どもと図書館に行きます。
図書館の中に「こどものほん」コーナーがあって、そこで私が絵本を選んだり、子どもがランダムに棚から引っ張って選んだ本を一緒に読んだり、それを片付けたり、片付けている間にまた別の本を手に取っていたり・・・とやっています。
そうすると、ゆっくり選んでいる暇なんてありませんから、できるだけ夫と3人で行動している時に行くようにしています。
うちの子よりお兄さん・お姉さんになった幼児たちを見ながら、もう少ししたら、2人でじっくり借りる本を選んだりできるのかな?と思っています。
せなけいこさんの本が刺さる
さて、そんな我が家の絵本選書担当の私は、子どもが興味がわくジャンルが見つかるようにと、色々な作家さんの本を選ぶようにしています。
ただ、子どもがお気に入りの作家さんがいるっぽいので、その方の本を1冊、他の方を2冊で、合計3冊借りるというのが最近のパターンになっています。
そのスタメン作家さんが・・・せなけいこさん。
見開き1ページで1つの絵、切り絵のわかりやすさと、ハッキリした色合いなどで、多分子どもにも理解しやすいのでしょう。
せなけいこさんの本にも、年齢上の子向けの文字が多いものもあるのですが、低月齢向けのものはうちの子にばっちりハマっている・・・気がする。
実は、脅しにかかっているのですが
うちの子どもには理解できていないかもしれませんが、せなけいこさんの絵本には、結構脅迫じみたストーリーの本もあります。
有名なものだと、「ねないこだれだ」
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「夜寝ないと、おばけになっちゃうよ」という内容で、最終ページは「おばけになって とんでいけ」ですよ?
『貞子vs伽椰子』ばりの、救いのないストーリー。
このシリーズは、「にんじん(人参食べろよ)」「もじゃもじゃ(髪の毛切らせろよ)」「いやだいやだ(わがまま言うんじゃねえぞ)」と、割と親の願望が透けて見える内容なのですが、なぜか面白がって「読んで」と渡してきていました。
あまりにもヒットしたので、結局返却した後、買ったくらい。
トンデモストーリーも多いのです
せなけいこさんの本は、先述のシリーズみたいに「○○しろよ」的なものもあるんだけど、絵が好きなのか、すんなり受け入れられている気がする。
わりと躾的な要素のある絵本がある一方で「ツッコミどころ満載のトンデモストーリー」もあるのが、せなけいこさんの魅力でもあります。
ここからは、「え?そう来たか!?」と思うストーリーを上げていきますね。
※ネタバレを含む
メキシコの人、聞こえますかー?
まずはこちら、「くいしんぼうさぎ」。
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食いしん坊のうさぎが、もりもり食べて太って、太り過ぎて地面にめり込み、そのまま「うわああああ」と地底に沈み、地球の反対側、メキシコへ行くという話。
読み聞かせていて、「え?」って声出た。
そして、青空の下サボテンが生える大地でマラカス持ったおじさんがいる風景に、「地球の反対側なのにブラジルじゃないんだ・・・」と、変な感想を抱く。
最後には、うさぎはまた食べまくって太って、行きで出来た穴を通って、元の場所へ戻りましたとさ。
めでたしめでたし・・・って!?
このうさぎは、懲りずに暴飲暴食をして、地球に穴をあけまくりそうな気がする。
アフターストーリーが気になる一冊でした。
月に行って帰ってくる
次はこちら、『うさぎちゃん つきへいく』。
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飼い主と「月ではうさぎがお餅をついているんだって」と話していたら宇宙人に「月に連れていってあげる」と誘拐され、月にはうさぎがいないことに絶望して号泣するうさぎ。
困った宇宙人たちは記憶を消す薬を飲ませて家に送り届ける、そして最後にまた飼い主と「月に行ってみたいなぁ」と話す、という内容。
・・・こっわ(怖)!
月に誘拐されて、さらに記憶消されちゃうんかい!?
これをほんわか絵本にするのってどうなんだ?
せなけいこ的・鬼滅の刃
最後はこれ!
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めがねをかけたうさぎが、めがねを山で無くしてしまい、探しに行ったらおばけが出てきた。
でも、目が悪いうさぎはおばけが見えない。
じゃあ、めがねを探して、それで怖がらせてやるぜ!とおばけは夜通しめがねを探す。
めがねは見つかったものの、朝になってしまい、おばけは日の光に当たって消滅。
「親切なだれかがめがねを探してくれたナ~」と、うさぎは家に帰りましたとさ。
めでたしめでたし・・・って、おばけ可哀想すぎる!
ママも絵本に夢中です
そんなこんなで、楽しく、ツッコミながら、子どもと一緒に絵本を楽しんでいます。
最近、五味太郎さんの音の絵本にもハマっていて、「るるるるる」とか「りりりりり」とか言いまくっていたりもする。
まぁそういうのも、楽しいよね。
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