ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「壊れる」が怖くなった


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、お客様と話をしていて、こんな話題になりました。

 

それは、「年を取ると、”壊れる”人がいる」という話。

 

 

「壊れる」の話を聞いた

ある日突然、今まで出来ていた仕事が出来なくなる。

以前までだったら信じられないようなミスを起こすようになる。

Excelの計算式を「うっかり」で消してしまったり、当然のようにやらなければならない手順を1つ飛ばしてしまったり。

そして、指摘すると、「私は悪くない」「私はちゃんとやっている、周りがおかしい」とキレる。

時にそれがエスカレートして、「周りの人が私を陥れようとしている」と言い出す。

そして自分は間違っていない、自分は正しいのだ、と思いながら、どんどん仕事を滅茶苦茶にしていく。

 

「それで、仕方ないから辞めてもらったんだ」

 

以前、人事を担当してくれていた人が、数年前に「別の仕事に専念してもらうことになった」と担当から外れていたんだけれども、理由は「それ」で、結局専念してもらっても別の仕事もどうにもならず、退職したという話を聞きました。

「もう、ドクダミさんの知っているあの人じゃなくなっていたんだよ」

 

その話を聞きながら、私の脳裏には色々な人の顔が浮かんでは消えていきました。

今まで、「この人、大丈夫か?」と思う人は、何人かいた。

 

ある機械設計の会社の経理担当者。

契約書を送って、こことここにハンコを押して、ここに名前を書いて・・・というお願いをしても、必ずどこか未記入または違うことが書かれて戻ってきていた。

そして「不備があるのでお手数ですがもう一度・・・」とお願いすると、「あなたが教えてくれないからじゃないですか!」「私が間違えているって言うんですか?」とちょっと怒った感じで返ってくる。

最終的には、「記入見本」を作って送って、さらに電話で説明したんだけど、それでも間違え、しかも私のことを「またミスしたのね、あなた多いわよね」と仕事出来ない人扱いする・・・

その会社の他の人にさりげなく聞くと、「ああ、その話か」と言った感じの表情を見せつつ「・・・お願いします」と含みのある言い方をされる。

 

そんな感じの「大丈夫かこの人?」と思う、私には「ありえない」ようなミス連発の人。

ああ、あの会社のあの人も、そっちの会社のあの人も、もしかしたら少し前までは普通だったのに、ある時突然「壊れて」しまった人なのかもしれない。

・・・元から「そういう人」だったら申し訳ないけれども、元からそういう人だったら雇われていないだろうな、というレベルの人を、極稀にだけれども、でも数人は見てきたのだ。

 

 

ある年齢になると「壊れる」人がいる

冒頭のお客様はこんな話もしました。

「長く色々な人を見ているけど、ある日突然壊れるっていうのがあるんだよ。それは50歳以上で多くの人はやってくるんだけど、中には他の人より早く来る人もいる」

その担当者は、たしか私の1つ年上でした。

つまり、「発症」したのは35歳くらいの話。

・・・という話を聞いて、私は怖くなった。

 

他人事ではないぞ、と思ったから。

 

きっとそういうのは、自分では全く気付かないのだろう。

いつもと同じように仕事をしているのに、なぜか「うっかり」で仕事が抜けてしまう。

いや、「うっかり」と見せかけて、誰かが私を陥れようとしているのかもしれない。

だって私は「普通」なんだから。

私は気づいているぞ、この会社に、取引先に、「敵」がいるということを。

必ず尻尾をつかんでやるんだ。

 

・・・その人の目には、きっとそう映っているのだろう。

 

 

陰謀論にハマる人も、一種の「壊れている」なのかもしれない

そんなことを考えていたら、陰謀論にハマる人も、一種の「壊れている人」なのかもしれないな、なんて考えに行きついた。

私からすれば、闇の軍と光の軍が戦ってどうのこうの、とか悪の軍団が人口減少をさせるために毒をばら撒いて、なんてバカらしくてたまらないんだけれども、ある種の人からすれば、「そう考えなければ整合性がつかない」という風になるのだろう。

 

大前提として「自分は間違っていない」があって、そこを起点にして考えると「どう考えても陰謀としか考えられない」という結論に辿り着く。

その大前提が間違っているかもしれない、と彼らは考えない。

 

自分が「壊れない」かどうかなんて、全然わからないし、きっと壊れたとしても自分では気づかないのだろう。

まともなうちに出来る事は、「もしも私が壊れたら一思いにやってくれ」と周囲に頼むしかないのだろうな・・・と、怖くなったのでした。

 

 

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