ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

情報の「送信側」と「受信側」の、「会いたい」「会いたくない」の溝について


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、仕事の中で聞いた話で「面白いな」と思ったものがありました。

 

それは、情報の受け手と送り手の意識の違い、みたいな話。

 

 

情報の送り手は、会って伝えたい

ある営業さんが言うことには、情報を送る方からすれば、「会って伝えたい」と思う傾向があるとのこと。

 

たとえば、新卒採用の場合は「会社説明会」っていうのをやっているところが多くあります。

これは、新卒の場合だと働いたことがないので、会社や仕事の内容を詳しく伝えるために、ある程度は必要なものだと思いますので、その必要の是非については置いておいて。

 

その会社説明会を、中小企業であればあるほど、「対面でやりたい」と言いがちなのです。

 

話を聞くと、「Webだとちゃんと伝わっているか心配」とか、「会うことで雰囲気を伝えたい」とか、まぁそんな理由が多い。

でも、それは送り手側の目線なんですよね。

「会うことでちゃんと伝えたい」とか、逆に「会わないと伝えられない」とか。

 

 

情報の受け手は、Webで聞きたい

でも、情報の受け手、つまり説明会に参加する側の学生さんからすると、「よっぽどのことが無い限り」、Webで聞きたいと思う。

わざわざ、交通費をかけて、移動時間をかけて、行くよりも、自宅で気軽に参加したい。

できれば、リアルタイムの説明会ですらなく、アーカイブになっている動画を視聴したい、それも倍速で。

 

・・・そのくらい、受け手優位になっているのです。

今の売り手市場かつネット中心の就活だと。

 

 

カメラとマイク問題

私がやりとりしている企業でも、この辺のギャップについてはわりと話をすることがあります。

たとえば、カメラとマイク問題。

どうしても、上から目線な企業からすると、「説明会に参加するということは、カメラとマイクをオンにして、こちらに反応を見せたり、質問をしたりしてもらって、その感じで選考じゃないけれども一応目星をつける」みたいなことを言っちゃったりするわけです。

いや、学生さんには言わないかもしれないけれども、カメラとマイクをオンにしてください、みたいなことを言っちゃうのです。

 

これもなかなか厳しいなぁ・・・と思う。

学生さんって、日中は大学かバイト先か外かにいることが多いわけで。

自宅で白背景でスーツ着てスタンバイ、なんて難しいでしょう。

そんな中で、「カメラをオンにしてください」だけでハードルが高いんだよなぁ・・・なんて思う。

 

時々「私が就活生の頃なんて・・・」と言いたくなる自分もいるけれども、時代が時代だしなぁ、と思って自分を納得させるようにしている。

特に私が見ているのは、中堅・中小企業が多いから。

 

 

情報の送り手と受け手が逆転する瞬間

さて、先ほどの聞いた話に戻って。

面白いな、と思ったのが、これまで「情報の受け手」だった学生さんが、「対面がいい」「会いたい」「行きたい」と言うようになる瞬間、つまり「情報の受け手と送り手が逆転する瞬間がある」という話。

学生さんも、選考が進めば進むほど、「対面が良い」と言い出すという現象が起こるのです。

 

なぜか?

この説を提唱している人曰く、「学生さん自身が伝えたい、アピールしたいと思うようになるから」ということでした。

うん、わかる気がするな。

 

学生さん側から見ると、初めは「沢山の企業の中から聞くことに決める」から、「この会社に入りたいからアピールしたい」に変わっていくのだろう。

どこかのタイミングで、情報を「伝えたい」側に転じる。

 

・・・初めの段階では負担をできるだけ抑えつつこちらの情報を伝えながら、受け手側の心の変化をいかに起こすかどうか。

こういうコミュニケーションが起こっているのだな、と思いました。

 

 

惚れた方が負けって話なのか?

なんか、この話を考えていると、本当に就活と恋愛って似ているな、って思う。

 

例えるなら、惚れた方が相手に合わせる、みたいな話。

惚れた方が、手間暇かけて相手に会いに行くべき・・・っていうのと似たものを感じた。

 

でも、実際に、就職活動とか転職活動とかって、そういう面もあるんだよな。

どっちの愛が深いかで、企業側が求職者側のどちらが気を遣うか、みたいな。

 

別に仕事探しに関わらず、コミュニケーションって全般的にそういうことはあるけれども、初めは全く面識のない共通点の無い他人同士から始まるものは、そういう「受け手」「送り手」みたいな関係って顕著だなぁ・・・なんて思ったのでした。

 

 

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