ドクダミ自由帳

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勘違い人事アカウントが定期的に出てくる理由

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

Twitterの世界では、定期的に人事のアカウントがドヤ顔で「採用論」「人事論」的な持論を展開して、定期的に燃えています。

私は現在育休中ですが、もともとずっと人材系企業で働いていて、仕事相手は採用に携わる人達。

中小企業だと社長や人事部長(時々営業部長)、大企業だと人事部の方々などなど、まさに「人事のなんとかさん」みたいな人達と、ああだこうだ言ってあれやこれやを提案したりサービスを売ったりアフターフォロー的なことをしたりしているんですね。

 

ですので、「人事のなんとかさんが、ドヤ顔で求職者を蔑むような発言をして、謝罪も訂正もせず自分の主張はさも当然みたいに居座り続けて炎上」みたいなのを見ると、「ああ、やっちまったな」という気持ちと、「まぁ、言いたい事はわかるけどな」という気持ちと、「私のクライアントでこういうことが起こったらどうしよう」という気持ちが同時に出てくるのです。

 

ということで、今回はそんな勘違い人事アカウントが定期的に出てくるのはなぜなのか?みたいな話を書いていきたいと思います。

 

 

若手採用の成功ポイント=担当者の人柄?

これを読んでいる、私と同年代~それ以上の方が転職を考える時、何をポイントに選ぶか?というと、「待遇」の占めるウエイトが大きいと思います。

給料、勤務時間、休日休暇の日数、福利厚生などなど。

あとは、仕事内容や任されるポジションなども、今の仕事内容に不満があればポイントとなるでしょう。

 

でも、若手採用だと、働いていないからその辺の重要度っていうのがわからないんですよね。

よくわからないが故に「どこも一緒」に思える。

初任給もだいたい同じだし、勤務時間も書いてあるのは所定の勤務時間だし、休日休暇も120日くらいあるし(逆にないと厳しい)、仕事内容っていっても働いたことがないから、それが面白いのかつまらないのか、よくわからない。

 

・・・ってなった時に、何で選ぶかっていうと、「会社の雰囲気」「人事の人柄」なんですよ。

これは、新卒入社の子にインタビューすると、10人中9人くらいから出てくる。

「人事の○○さんが楽しそうに仕事を語る姿を見て、自分もこうなりたいと思いました」「若手社員の方が輝いて見えました」・・・こんなことを、入社の決め手として語るのです。

 

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そんな風に、若手は年齢の近い若手の活躍する姿に惹かれるから、最近の人事、特に新卒採用担当なんかは結構若い子が多くて、「入社2年目です!人事です!」みたいな子がゴロゴロいる。

そして、そういう子の方が、会社を知り尽くして人事になった入社25年目のオジサンとかよりも、多くの学生を引っ張ってきているし、会話も弾んでいる。

 

 

若手が結果を出せるがゆえに

そんな感じで、すごく意地悪な言い方をすれば、ロクに社会人経験がない若手が、そのキラキラ具合から人事に抜擢されるケースが多くなってきているんですね。

若者の感覚を共有しながら、「こんな私が活躍してるから、あなたも活躍できるよ!」と学生を引き寄せて、上手く行っちゃうのです。

 

ただ、人事ってやってみると楽しい面ばかりではなくて。

今までどうやって生きてきた?と思うくらい会話が成り立たない人もいるし、ネガティブ過ぎて話を聞いているのもしんどくなる人もいるし、面接でいい感じだったのにあっさり「サーセン!他社に行きまーす!」と辞退する人もいるのです。

要は、人間の嫌な面も見てしまうことがある。

 

あとは、会社によっては人事の地位が低いところもあって、非生産部門だと思われて、営業やら製造やらの生産部門からの当たりが強かったりする場合もある。

 

そうするとですね・・・歪んじゃう人もいるんですよね。

自分が「選んでやっている」立場だと勘違いしたり、社内でのストレスを求職者を下に見ることで解消しようとしたり、「我こそは、会社の顔なり」みたいに自意識パンパンになったり・・・

 

その結果が、ネットの中で偉そうに語る勘違い人事、だと私は見ています。

 

 

オジサンオバサンの重要性

若さ故の勘違いもあるでしょうし、それもそれでいい経験になるとは思うのですが、実名顔出し社名出しでそんなことをやっていたら、「ツイートは個人の意見で会社の総意ではありません」とか書いてあっても、「ほうほう、御社は若手社員にそういう教育をしているのですか」となっちゃいますよね。

 

だから、若手に裁量を与えることも重要だけど、その若手の動きをこまめにチェックできるオジサン(またはオバサン)がいた方がいいと思うし、そういう組織の方が上手く行っていることが多いと思う。

 

要はバランスの問題なんだよな。

若手に任せるところは任せつつ、暴走は止められるように手綱は引いておく・・・みたいなことが出来るようかどうか。

「若者の意見だから、きっと若者には刺さるだろう」と思いつつも、「いやまて、常識的に考えてそれはやりすぎでは?」とつっこめるかどうか。

 

その辺が上手く行かなかった結果が、時々見かける勘違い人事なんだと思っています。

 

 

弊社にも、社名顔出しアカウントがいたって話

そんなことを考えていたのですが、ふと思いついて、自分の勤務先の社名を入れてTwitterで検索してみました。

 

出てくる出てくる、「○○@社名・営業」「人事の△△@社名」「社名の××@会社公認アカ」などなど・・・

やっぱりSNSでの集客を考えて、アカウント作ってやっている子もいるんだなぁとしみじみしました。

 

その中に、以前同じ部署で働いていた「頭がマシュマロ」と言っていた後輩ちゃんの名前がありました。

 

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あの子、インスタだのTikTokだの、SNS大好きだもんなぁ・・・

 

固定ツイートには、自己紹介と「採用・育成に関わる情報と私の趣味などをお知らせします!」と書かれていました。

そして気になる中身はというと・・・固定ツイートになっている初回の自己紹介から1ヶ月でストップしていました。

やっぱりなぁ、あの子がすぐに効果が出ないものをコツコツと続けるわけないか・・・と私はヘナヘナになりましたとさ。

 

ちなみに人事のアカウントは、質問箱の自動投稿ばかりでしたとさ。

 

 

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