ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「イカレ」と「まとも」の境界線

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

「人はなぜ、イカレてしまうのだろう?」

 

私はなぜか最近、そんなことばかり考えています。

 

Twitterでの支離滅裂な言動を繰り返す人を見ているからかもしれませんし、なぜか今更反ワクチンの人の言葉を見るのが楽しくなっているからかもしれませんし、今読んでいる本が『モンスターマザー』という、イカレた人が出てくるものだからかもしれません。

 

イカレた人たちは初めからそうなのか、はたまた何かのタイミングでイカレてしまうのだろうか・・・

 

そんな風に考えていた時に、ふと「昔の同僚がスピリチュアルなセミナー講師になっていた」という情報が入ってきました。

 

 

「私は大学も出ていないし・・・」

私よりも少し年上で、未経験で営業として入社してきた彼女は、いつもこんなことを言っていました。

 

「私は大学も出ていないし、早くに子どもを産んでずっと子育てをしてきて、ちゃんと働いたことはあまりなかった。でも、そんな私でも、頑張れば結果が出せるってことを証明したい」

キラキラした目でそう語る彼女は、とても美しく見えました。

実際に美人だったしな。

 

美人で明るくて、お客様との関係もとても良く、社内でも愛される存在。

それなのに、彼女はいつも「コンプレックス」から語っていたんですよね。

「過去の私はダメでした」「私なんか・・・」と言いつつ、「そんな私でも頑張る!」「ネガティブなことは言わない!」みたいな。

どこかで聞いたことがある構文なんですけれども、「なぜ否定から入るのだろうか?」と私は少しだけ引っ掛かっていました。

・・・と言っても、当時はそこまで考えていなかったけど。

 

そんな彼女の「私のこれまでの人生」的なブログを読むと、どうやらその当時はとにかく焦っていたらしい。

「お金が欲しい」「早く昇進したい」「お金が欲しい」「結果を出して見返してやりたい」と・・・あのにこやかな笑顔の裏側にはそんな気持ちがあったのかと驚きました。

続きを読むと、彼女はそんな自分の焦りを、スピリチュアルの力を借りて昇華させ、今はめちゃくちゃハッピーで、そのハピネスを他の人にも伝播させるべく、セミナーや「セッション」や「お茶会」などを開催しているそうです。

 

 

「イカレ」と「まとも」の境界線

昼休みになると、どこかに消えていた彼女。

「本を読んで勉強しているの」と言っていたけれども、その当時から、心屋仁之助氏や本田健氏、引き寄せや鏡の法則などなど、そっち系の本を読んでいたようです。

 

私が見ていたキラキラと仕事をしていた彼女も、今のスピリチュアルな世界で活躍する彼女も、あまり中身は変わっていないのだろうな・・・と思ったのです。

そう考えると、「イカレた人」と「まともな人」なんて境界線は、ないのかもしれない。

 

思えば、仕事をしている中でも「イカレた」人なんてたくさんいた。

ある種の中小企業の経営者には「有難う(ありがとう)を集める」的な、今時だと「和多志(わたし=私)」とか言っちゃいそうな謎の精神論の人たちが沢山いたんだけれども、その人達もやっている事業が変かというとそうでもなく、実業で儲かっていないかというとそんなこともなく普通に儲かっていた。

ただ、ちょっとだけスピリチュアルで言霊の力を信じて、「願えば叶う」的な感じで目がギンギンギラギラしていただけだ。

 

ただ、気になるのは彼らもよく、こんなセリフを言っていたことだ。

「俺は学校の勉強なんて大嫌いだった。でも、色々な流れで会社経営をすることになって、勉強することの大切さに気付いた。その時に○○のセミナーに通って、精神論を学んで経営がわかるようになってきた」

 

なんだろう?

この、「学校の勉強をしていないことに多少のコンプレックスのある人が、大人になって勉強しだすとスピリチュアルに引き寄せられる」という共通点は・・・

きっと、スピリチュアルの世界って、とても「わかりやすい」説明がなされるのだろう。

そしてその「わかりやすさ」からの「わかった!」にハマってしまうのだろう。

 

私はそんな人達を少し遠目で見ているんだけれども、でも私自身が「イカレていない」かどうかなんて、わからない。

私もずいぶんブラック企業で「為せば成る」「自分がやるかやらないかだ」「すべては自分の意思次第」みたいな思考に汚染されてきたもんな。

 

そうやって、「意思」「自分の心」に全てを集約させると、物事はシンプルになり、わかりやすくなり、そして「わかった」から動けるようになる。

 

それを「イカレている」と言うのかどうかは・・・実害がない限り、誰も判断なんてできないのだ。

 

 

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