ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

自分の知識の外側をどう捉えるか問題


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、「わかり合う努力はし続けないとな」なんてブログを書きました。

 

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最近、そんなこんなで、色々な人が「どう考えてその結果にたどり着いたのか」にちょっと興味がわいているんですね。

・・・「最近、」じゃないな、昔からそうなんだけど。

ここしばらくは、はあちゅうさんの思考回路に興味があったんだけど、最近ちょっとワンパターンなのに飽きてきてしまった。

「学校で教えてくれなかった」「スクールカースト」って、何回言うんですかね?

あと、「私らしさを大切にしたい」系の話とか・・・そんなに語らなくても常に「私私私ィっ!」って全開になってますけどね。

ブログも「セブンイレブン購入品」「楽天購入品」などがあふれ、一体この世で何人がティンカーベルになりたい35歳がコンビニとネットで買った物に興味を持つのだろうか・・・と心配になります。

 

ちなみに、今日の私はローソンで「おやつコッペ あんバター生クリーム」を買いました。

「美味しいものは、脂肪と糖でできている」を体現するような脂肪と糖の塊で、食べ終わった今、裏面を見たら「糖質45.0g」でした。

え?36歳がコンビニで買った物に興味ないって?

・・・ですよねぇ!

 

 

「おかしい!月が動いている」の人

話がそれてしまったので戻しますが、最近考えていたのが、コロナ陰謀論者のある方のツイート。

 

その方はなんと、月が時間が経つと動いて、地平線上に消えていった!とご丁寧に写真付きでつぶやいていたのです。

 

「おいおい、自転と公転って小学校で習わなかったのか?天動説の人もとりあえず月や星が動いて見えるっていうことは理解しているのに・・・いつの時代の、いやどの時空の人ですか?」と呆れて口がしばらく開いたままになってしまいました。

 

開いた口が乾いてきたのに気づいて閉じてから、考えました。

 

「いやいや、ポジティブに考えれば、この人、生まれて初めて月が動くということに気づいたんだよ。ってことはここから科学について興味を持つようになるかもしれないじゃないか!」

 

そう思ったのですが、別のコメントを見てその希望は粉々に砕かれました。

「月は人工物」

「月はホログラム」

 

・・・僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう、アポロ11号は月に行ったっていうのぉーにぃー!!!*1

 

 

「自分の知らないこと」の捉え方

そんな流れを見ていて、思ったことがあります。

 

この人は、自分が知らないことや、理解できていないことの捉え方が、私とは少し違う人なのだろうということです。

私だったら、知らないことがある→調べるor詳しい人から説明を聞く→理解する→知識としてストックする、という流れでいくと思うのですが、この月が動いていることに驚く人は、きっとこんな感じなのではないでしょうか?

 

知らないことがある→自分の知っている範囲で無理矢理「理解」する。

 

だから、「月は人工物だから移動するのだ」「月はホログラムだから夜空に投影されて変な動きをするのだ」と、自分の今まで見てきたアニメや映画からインスピレーションを受けたようなことで「理解」してしまうのだ。

 

なぜそうなるか?

「自分に知らないことがある」「自分には理解できないことがある」ということを、認めることが出来ないからなのではないでしょうか?

 

 

自分がバカだと言うことには気づかない

以前、職場の後輩に「なんでミスばかりするのか?」と聞いたら、「私だけがミスするわけではない、みんな同じだ」「私にミスさせる仕事内容が悪い」と返ってきた、という話を書いたことがあります。

 

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その子にはよく、「あなたは人と比べてうっかりさんだから、仕事が終わったら私にチェック依頼をする前に必ず見直しをしなさい」と言っていたのですが、なぜか自信満々に備考欄に「見積有効期限は平成31年6月31日です」と書いた書類を持ってきたりしました。

こんな短い中に2箇所も間違いがあるなんて・・・とヘナヘナしましたね。

 

その子を見ていて思ったことは、「自分の頭が悪いと言うことはなかなか気づかないものなんだな」ということです。

その子は本気で、自分は仕事が出来る人間だと思っていましたし、「経済学部を出ているから数字に強い」と思っていました。

見積書の日付を間違えても、遅刻しても、お客様からクレームが来ても「担当を変えて欲しい」と言われても、15%引きの計算が出来なくても。

なぜなら「私と周りの人間は同じレベルの脳みそを持ち、自分と同じものを同じように見ている」と信じて疑わなかったから。

そして、自分の知らないことは他人も知らないはずだと思っていたし、知る必要のないものは一切考えてこなかった。

車で移動中「あと2㎞だから、2分ちょっとで付くよ」と行ったら、「どうしてそんなことがわかるんですか?」って驚かれた時はこっちが驚いたな。

計算方法を簡単に説明したら、「でもGoogleマップで調べれば出てくるんで、そういう裏技を知る必要ありません」って言われて、「それはあなたの頭で考えているわけではないんだけどな」って思ったな。

そして別に「裏技」ではない。

 

もしかしたら彼女も、月が動くことに驚いて、月はUFOだ!くらい言っているかもしれない。

「月は地球の周りを回っているんだよ」と言っても、「よくわからないからGoogleで調べます」って言って、「月は人工物」みたいなページにたどり着いて、そのまま月UFO説を信じてしまうかもしれない。

 

 

「知らない」を認めることから始まる

世の中には、自分の知らないことはたくさんあります。

よく考えてみたら、スマホの中がどうなっていて、その指で液晶をタッチしたら動くのかだって、私は原理がよくわからいまま使っている。

そういう「知らないこと」に対して、理解しようとすることを放棄して「きっと魔法で動いているんだ」と理解したつもりになろうとすることは、とても危険だと思うのです。

 

「自分はわかっていない」

そこを認めること、そして科学的根拠に基づいた原理だの理論だのを探すこと。

 

それでも「血液クレンジングはお医者様がやっているから正しいと思った」「有名ななんとかクリニックの人がコロナは風邪だと言っていた!」みたいな人は出てくるのですが、「自分はわかっていない」というスタンスでいれば、「もしかしたら違うかもしれない」と自分を疑えるのではないか・・・と思うのです。

 

最後に、最近すごく共感したこのツイートを。

 

 

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*1:ポルノグラフィティ『アポロ』