こんにちは、ドクダミ淑子です。
はあちゅうさんが、眞子様の結婚騒動でカリカリしているのを見かけました。
今回はそれをきっかけに考えたお話を。
ざっくり言うと、「税金を警備等に使っているのが腹立たしい」といった趣旨のコメントを書いた人のスクショをあげ、それに対して「自分のことしか考えず、他人に厳しく自分に甘く、人の境遇や心境への想像力が無く、他責思考。自分よりいい暮らしてる人を全員憎んで、敵視してそう...」とコメント。
おいおい、半分以上妄想入っているぞ?読解力、大丈夫か?と心配になるような、「どこからどうつっこんでいいかわからぬ暴論ブーメラン」をかましています。
これって、ただの「否定的な意見」だと思うのですが、どの辺が「誹謗中傷」なのでしょうかね?
あと、自分は暴論かまして自身の言う「誹謗中傷」してもOKなんですかね?
「ネガティブな意見」が許せない人の思い描く世界は
はあちゅうさんは、こんな感じで「ネガティブな意見」を「誹謗中傷」と言っているんですね。
「誹謗中傷を止めさせたい」とずっと主張されていますが、それはつまり彼女の中では「ネガティブな意見を言うことを止めさせたい」なんですね。
ポジティブなことだけしか言わないで、嫌いになったらそれを口にすることなくそっと身を引く・・・ということをすべきだとずっと主張されています。
そういう発言をつなぎ合わせると、彼女の描く世界は、「井の中の蛙が大量発生する世界」なのではないか?と思ってしまうのです。
誰もが「すごいね」「好きだよ」「応援しています」「その通り」だけを言われて、誰もが褒められる世界。
そして、誰もが「自分は才能がある」「オンリーワンだ」「素晴らしいものを作っている」と思っている世界。
・・・まぁそれはそれでアリだと思う。
特に「趣味の世界」ではアリだよね。
どんなに下手でも、「頑張って作ったね」って言われた方がやる気が出るし、「もっと頑張ろう」って思う。
でも、私はやっぱり、モヤモヤするのです。
「褒めるだけ」って本当にそれでいいの?
確かに趣味の世界では、みんなで褒めあって、ポジティブなことばかり言い合うというのはアリだと思います。
趣味は楽しいのが一番だし。
ただ、仮にその「趣味」というのが、マルチ商法の営業活動だったり、トンデモ系の医療や美容のことだったりした場合はどうでしょうか?
それでも「頑張っている相手の気持ちを害してはいけない」と、注意はせずに「すごいね」と言い続け、ついていけなかったら何も言わずにそっと離れていくべきなのでしょうか?
「血液を抜いてオゾンにかけて黒い血を真っ赤に浄化して、それをまた身体に戻すと、身体の調子が良くなる。お医者様が言っているんだから間違いない」みたいなことを言ってクーポンを配っている人に対して、「いやいやよく考えてみろよ?人間の血液って何リットルあると思っているんだよ?そんなビニール袋1つ分抜いて”浄化”してどうするんだよ?」と突っ込むと、それは誹謗中傷になってしまうのでしょうか?
褒められるだけって、ある意味残酷よ?
また、趣味の世界なら、自分がお金を払ってその活動するだけなのですが、お金を貰いたい・稼ぎたいとなった時には、そこに競争が生まれます。
ライバルと競い合って、どこかの誰かのお財布からお金を奪い合うのです。
そこで、「ナンバーワンよりオンリーワン」みたいなことを言っている井の中の蛙たちがどうなるか?
まぁ大体、競争に敗れるんですよね。
でも、「何をしたら次に勝てるか」はわからない。
だって、自分のダメなところがわからないんですもの。
みんな褒めてくれて、自分はオンリーワンで、ダメなところなんて指摘されたことがないし、自分のことを悪く言う人や批判する人なんて、今までいなかったんだもの。
いや、いたかもしれないけれども、耳をふさいできたし縁を切ってきたんだもの。
そんな中、選ばれない経験をして、それでも「あなたは特別」「素晴らしい」「そのままでいい」と褒められ続ける・・・としたら、それは残酷なことだと思うのです。
井の中の蛙が、海の広さを知らずに「自分はこんなに広い水の中を上手に泳いでいる!」と言い続けたまま、狭い井戸の中で褒められ続けて、ろくな報酬も得られないまま、「いつかきっと誰かが私の真の力に気づいてくれる」と夢見続けて、死んでいくような、残酷さ。
私は、私のダメなところを指摘してくれる人はありがたいと思うし、そういうことを言ってもOKな人と思われたい。
褒めるだけじゃ、世界は良くならない
褒めるだけ。
それは、1人で楽しむ世界・商売とは別次元の世界でやっている分にはアリだと思います。
でも、それが「誰か」と関わりだした時点で、褒めるだけではやっていけなくなると思う。
お金が絡めば「改善点」が出てくるし、誰かに害を及ぼすなら「注意」「忠告」「警告」が出てくる。
そしてその「ネガティブな意見」たちは、自分を見直すきっかけになります。
褒めるだけじゃ、世界は良くならない。
大海を知っているのに、なぜか井の中の蛙になりつつある、はあちゅうさんの目指す「優しい世界」には、やっぱり私は反対だな。
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