ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

情報提供系メディアの中の人をどう考えるか問題

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

あるユーチューバーの方が炎上をして、その訂正動画をアップしていたのを見ました。

 

私は炎上した動画を見られていなかったのですが、スマホの通知でポーンと来たのをみて、おやおや・・・と思いスクショし、その動画のコメント欄だけをチェックして、後で見ようと思っていました(が、そのまま忘れてしまいました)。

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現在は削除済みのようですね。

 

今回はその訂正動画(フォロー動画とでも言った方が良いかもしれない)を見て、またそのコメント欄を見て、考えたことを少しまとめていきたいと思います。

 

 

13人目を産むかどうかの夫婦の会話が炎上した

その炎上は何かというと、12人出産した現在46歳の助産師HISAKOさんという、妊婦さんママさん界隈ではそこそこ有名な方が、13人目を産むかどうかを夫婦で対談している動画でした。

最初の動画では、61歳(!)の旦那さんの方がノリノリで「どうにかなるよ」「俺、まだまだ若いし~」といった軽い言い方をし、奥さんであるHISAKOさんの方が少し不安そうな顔をしているように見えたようで、「旦那さんは産む側の奥さんの身体のことを思いやっていないのではないか」といった趣旨のコメントが多数付いていました。

 

訂正動画の中では、2人とも13人目を望んでいるということと、指摘されていた旦那さんが奥さんの体のことを気遣っていないというのは全然違っていて、「私の心のことも体のこともすごく気遣ってくれる」と話をしていました。

その「気遣い」の内容が、便秘気味なので高いヤクルトを買ってくれたとか、薬局に行って薬剤師さんに相談して酸化マグネシウムを買ってくれたとか、生理周期を完全に理解しているとか、子どものことを考えていつ死んでもいいように保険に入っているといった話で、ツッコミどころ満載だなと思ったのですが、その話は今回は止めておきましょう。

肝心な、コメントの中で指摘されていた「HISAKOさん自身が不安があって、13人目を望んでいないのではないか?夫婦の温度差があるのではないか」という部分は完全にスルーされていて、私はそっちの方でモヤモヤが残りました。

 

 

「常識」に当てはまらない人なんだろうな

その動画を見て私が思ったことは、「もうこの2人の考えは、多くの同年代の日本人のそれと全く違うんだろうな」ということです。

だって、よく考えてみてくださいよ?

12人も子供産んでる人なんですよ?

「2人目が」とか「3人目が」どうとか、そういう次元じゃなくて「13人目が」どうのですよ?

 

そりゃ、私たち一般人からすればちょっと理解できない人じゃないですか。

「子どもはぁ~、サッカーチーム作れるくらい産みたいですぅ~」で、ガチで産んじゃった人ですよ?

スタメン+ベンチまで自分の子供たちだけでいけちゃう人ですよ?

 

だから、私たちが考える「常識」に当てはめて考えるということが、そもそも間違っているんだと思いました。

 

 

人柄と、仕事と

そして、もう1つ思ったのは、情報を提供する系のメディアの、視聴者(読者)の受け止め方にはきっと差があるんだろうなということ。

もう少し具体的に書くと、視聴者の中には「その人の提供する情報(つまり仕事)」だけを受けたい人と、「情報提供者の人柄」まで知ってファンになりたい人との両方がいて、それぞれが動画を見ると違った感想を持つんじゃないかなということです。

 

私はどちらかというと、「HISAKOさんが助産師として、また12人産んだ経験者として語る情報」に興味があったんですよね。

妊娠中や新生児期に、HISAKOさんの動画をよく見ていました。

妊娠中不安なことや出産準備などは参考になったし、産まれてからはゲップのさせ方などの小さな疑問がわいてきたことに対する答えになりそうな動画もありました。

子どもが突然寝ながら苦しそうにうなり出した時は、動画を見てその原因を知り安心したものです。

 

でも、彼女が13人目が欲しいとか、旦那さんとどういうコミュニケーションをとっているかとか、普段の性生活がどうかとか・・・には全く興味ないんですね。

 

彼女の「そのへん」を出されると、「私とは全然違う世界の人・・・っていうかそれ、ちょっと引くわ・・・」ってなる。

 

でも、中には、「そのへん」の方が興味ある人もいるんですよね。

 

「情報提供系メディア」なのに、2つのニーズがあって、それぞれが「もっと○○な動画が見たい!」と言っているんだなと思ったのです。

 

 

「自分」をどこまで出すか?

情報だけが欲しいか、情報+その人のパーソナリティを知りたいか?

・・・ここが、情報提供系のメディアをやる時に難しい問題だなと思ったのです。

 

単なる情報提供と、情報提供者のキャラや考え方を載せたコンテンツの両方を混ぜてしまうと、望んでいるものが異なる読者がもう片方の望んでいないコンテンツにも触れてしまうのです。

そしてそれは、メディア自体の好感度が下がる要因にもなりうる。

 

全く別の話ですが、以前、「Googleマップのクチコミでとんでもない事が書かれているラーメン店に行った」というnoteを読んだときに、私は筆者の主観で書かれていてとても面白いと思ったのですが、別の方が「自分語りが多くて長い」みたいな感想を書いていたんですね。

これも、「情報が読みたいのか、筆者の個性に触れたいのか?」でそれぞれが求めているものが違ったからなんですよね。

HISAKOさんのYouTubeにも、その2つのニーズがある読者が混在してしまっているんだろうなと思いました。

 

 

やっていて楽しいのは「個性」を出した方だけどね

この、情報提供に徹して「中の人」はできるだけ透明になるか、「中の人」の個性を全開にするかというのは、「お金を稼ぐ」を考える時にはきちんと考えた方がいいと思いますが、「趣味」としてやる分には、後者にした方が作っている本人は楽しいよなと思います。

少なくとも、私自身は。

 

ただ、その個性が強烈であればあるほど、ファンは狭まっていくんだろうな・・・と、13人目を望む46歳女性を見ていて思ったのでした。

 

 

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