こんにちは、ドクダミ淑子です。
「さわやか檸檬のレモンは、漢字です!」
「旨にんにくは、ひらがなです!」
相葉くんがエバラ焼肉のタレのCMで声高らかにこう言うのを聞くと、いつも思います。
「だから何なのか?」と。
平仮名だろうとカタカナだろうと漢字だろうと
たしかに、「レモン」「ニンニク」など、何かとカタカナで書きがちではある。
「檸檬」と書くと、本屋に檸檬を置いて帰り、「あれが爆発したら…」と妄想してニヤニヤしましたというあの短編小説*1を思い浮かべます。
「Lemon」と書くと米津玄師。
「レモンサワー」はLDH。
ニンニクは、漢字で書くと「大蒜」だからね。
さっき調べて初めて知ったからね。
というわけで、カタカナで書きがちなレモン&ニンニク。
それを、漢字&ひらがなにしたそうです。
しかし、やっぱり思う。
「だから何なのか?」と。
平仮名だろうとカタカナだろうと漢字だろうと、読めればよくない?
っていうかパッケージにレモンの絵とニンニクの絵を描いておけば、認識できるんじゃない?
「どうでもよい」と言い出したら終わりだよね
やっぱり私は、「そんなことわざわざCM使って言わなくてもよいのでは?」「どうでもよい」と思っているのですが、よく考えたら、世の中なんてどうでもよいことだらけなのです。
「うな重なのか、うな丼なのかなんて、どうでもよくない?お腹に入れば一緒だし」「草餅なのか、草団子にあんこがかかっているのか」と言いだしたら、あの「オープン!」の瞬間に両手で開けるか片手で開けるかの違いがなくなるし、竹櫛から団子を引っ張る動作とそのままかぶりつく動作の違いもなくなる。
最終的には「ご飯に餡子をかけるのと、おはぎを食べるのとは同じ」になるし、そこまで行くと「もう何を食べても同じ、全部『食べ物』だから」となってしまう。
「どうでもよくない?」を突き詰めると、全てがどうでもよくなるのだ。
そしてそれは、とてもつまらない。
細部にこだわった結果なのだろう
きっと、この「にんにくorニンニク」「檸檬orレモン」は、エバラの社内で揉みに揉み、揉めに揉めた結果に出てきた答えなのだろう。
色々な観点でマーケターとか商品企画とか営業とか経営陣とかがお互いの意見をぶつけ合い、にんにく派とニンニク派、檸檬派とレモン派の派閥が生まれ、対決した上で最終的に社長が判断をし、終わった後にみんなで「戦いは終わった、あとは売るだけだ!」と再度団結したのだろう。
そういう、細部までこだわった仕事は、リスペクトに値すると思う。
一言で伝わる味だから
しかし、それでも思うのだ。
「わざわざCMの短い尺を使って、その表記のアピールするのって、どうなの?」と。
いやいや、他にもっと言うことはあるんじゃないの?
他のCMなんて、アレンジレシピとか出して積極的に「本来の用途以外にも使って!ドレッシングだけど餃子にも合うよ!」とアピールしているのに?
でも、きっと「そんなの必要ない」なんだろうな。
「エバラ焼肉のたれ」って言われたらどんな味だかわかるし、それにプラスして相葉くんが「にんにくぅ~!」「さわやか檸檬」って言えば、大体味もわかるしな。
だからこそ、味以外の点を伝えたかったのかもしれない。
檸檬は少し苦手です
そんなこんなで「檸檬のことを考えるだけでブログが1本書けて、ついでにご飯も1杯くらい食べられそうだな」って感じなのですが、実は私はそこまで料理に檸檬は使わない派です。
別に嫌いってわけじゃないんだけど、「いらない」と思っている。
唐揚げにもレモンは不要派(かけられたら文句言わずに食べる)。
昨年?一昨年?レモンブームが来て、私の好きなスーパーの調味済み焼肉が全部レモン入りになった時には、ちょっと泣きました。
さわやかなのは良いんだけど、私、普通のタレの味が好きなのよ!
レモンサワーとかの飲み物はOKだけど、おかずにかけるのはちょっと苦手。
だから、一生懸命「檸檬」について考えてみたけれども、きっと私はいつもの「エバラ焼肉のたれ黄金の味<中辛>」を選ぶだろう。
あと、こちらのタレも好きです。
青森には縁もゆかりも無いけれども、美味しいから買う。
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あと、これも好き。
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こうやって書いてみると、私はニンニクは結構好きなんだな。
「旨にんにく」はちょっと買ってみようかな。
こちらもどうぞ
*1:梶井基次郎『檸檬』