こんにちは、ドクダミ淑子です。
ある日、最寄り駅の周辺を歩いていると、声をかけられました。
「すみません、フジテレビなんですけど、ちょっと取材いいですか・・・?」
街頭インタビュー?私に?一体何のネタ?コロナか?コロナなのか?こんな真っ昼間からうろうろしている私にどんな意見求めてるの?今日の格好、わりと派手めだぞ?何を期待されているの?・・・ってテレビ映るの?無理無理無理!子どもが家で待ってる(昼寝中&夫在宅)し!っていうかテレビに映ること自体無理ー!
考えること0.1秒。
「すみません、ちょっと・・・」という曖昧な回答で立ち去りました。
それにしても、なんでテレビ業界の人って黒っぽい着古した服ばかり着ているんだろうか?
黒かカーキかデニムしか許されていないのだろうか?
50回洗濯してからが本番みたいな感じなのだろうか?
テレビに出られる人って
改めて色々考えてみると、私はテレビに出るって絶対無理だと思ったのです。
何かに対して意見をする、発言をすることには何の抵抗もないけれども、それが残ってしまって、キャプチャされて、ネットで出回ってしまって、何かあれば引っ張り出されて・・・っていうことが怖い。
考えすぎかもしれないけれども、眞子さまのニュースが出るたびに「でも幸せならOKです」って男性の画像がベタッと貼られるのを見ても、やっぱりそう思うし、同世代の友達との世間話に「チャリで来た」って出しちゃうことも、いまだにあるし。
・・ 自分がそこまで名言を繰り出せるかどうかの自信はないけど。
それに、色々な方面の人に「テレビ出てたね」って言われるのも嫌だな。
私は別に自慢じゃないけど、結構顔が広いのだ。
そう考えると、街頭インタビューに出てくる人って、どんな人なのだろうか?
今の私の話の逆で書くと、フリー画像的な使われ方をしても平気な人か、もしくはそんなことを想定していない人。
テレビに出てたねって言われても気にならない人が、むしろ自分の主張を電波にのせたかったり、テレビに出たの~って自慢したい人。
・・・って、結構かたよってない?
そう考えると、街頭インタビューって、本当に意味があるのだろうか?って思う。
「賛否両論です!」って言いたいから、両方の意見を拾っているのだと思うんだけれども、そもそも答える人がかたよっていたら、賛否も何も意味がないじゃないか。
以前、「通勤客減らないですねって言う通勤客・・・お前だー!」って話を書きましたが、街頭インタビューをすることも、これに近いと思うのです。
配信者という人たち
そんなことを考えながら家に帰ったのですが、私の「顔出しなんて無理無理、だって・・・」という考えがどうやら古いものかもしれないと思うことがありました。
ポイ活もちょこちょこやっている私、某サイトより某配信アプリを一定回数以上使えば4ケタの報酬がもらえるという案件を見つけて、さっそくポチッとしました。
そして見てみると・・・配信者という人達がたくさんいました。
だいたい後ろにベッドが見えるような生活感あふれる自宅で、ただ喋っていたり食事をしていたり、たまに歩きながらしゃべっていたりしていて・・・顔は丸出し。
え?この人たち、何者?
こんな無防備に顔と声と部屋を出しているのか??
これ、知っている人なら丸わかりでしょ?いいのか?
私の「いや無理、顔が電波に乗るの、無理」なんて考えから5歩くらい先を行って、すっぴんだの食事している口元だの、自宅だのをどんどん出す老若男女がそこにはいました。
「もう一人の自分は、○○○○にいる」ってCMやってたけど、いやいやもうこれは二人目の自分っていうか、一人目・・・あなた本体でしょ!
こういう人たちは、きっと、街頭インタビューで何か聞かれても、堂々と答えてそのことも配信で自慢するんだろう・・・完全に私の偏見込みの妄想だけど。
こんなに簡単に、ネットに顔を出して喋っていっている世の中なのか・・・と思って私は少し怖くなりました。
私に何を聞きたかったんだろう
ちょっとだけ残念だったのが、私に何を期待して、何を聞きたかったのかということを知れなかったこと。
以前、会社の同僚とアポ後に新橋駅に向かってかの有名なSL広場を通っている時に、突然「嵐が活動休止しますが、どう思いますか?」とか聞かれたこともあったな。
「エー!?本当ですか、それ!!!」
「嘘嘘嘘嘘!嘘だぁー!」
「もーマジ私、明日は会社休む!」
「うんうん、そうだね、休もう!カラオケ行こっ!」
・・・ってリアクションを期待されているんだろうなって思った。
残念ながらそこまで激しいリアクションはしないし、その時も、「いや、ちょっと・・・」って言いながら逃げたけどな。
そんなこんなで、これからも顔出しNGを貫いていこうと誓ったのでした。
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