ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

誰かの好きを止めたい時は

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、某No.1インフルエンサーのインスタライブを見ていました。

 

ピンクヘアーはおしゃれを通り越して気合入ったプロレスラーだなとか、イエベだって言われたのになんでその色使いなんだろうとか、30代でプチプラって安物にしか見えないから使い方には気をつけなきゃなとか、なんで腕まくりしているんだろうとか・・・色々な考えが押し寄せてきました。

ただ、そんな中コメントを見ていたら、こんな言葉が流れてきました。

 

「はあちゅうさん、美人♥」

「イアリング可愛い」

「本買いました!すごくよかったです!」

「ピンクヘアー、似合ってますね」

「はあちゅうさんの話し方が好きです」

 

正直なところ、彼女の数々の歴史を見てきて歪んでしまった私の目には少しも美人には見えないのですが、別の方には綺麗な方に見えるようです。

私にはプロレスラーかコスプレイヤーにしか見えないピンクヘアーも、別の方にとってはオシャレで似合っていて可愛くてマネしたくなる・・・そうか、これが価値観の違いか。

日本全国で、300名近くの人が、今、彼女のインスタライブを見て、その中でもある程度の人数の方がファンで、彼女から元気をもらっている。

育児の悩みを相談したり、著書から何か学んだり、メイクやファッションについて質問したり。

・・・それは否定しちゃいけないな。

 

そう思って、私はインスタライブをそっと閉じました。

 

 

誰かの「好き」は止めちゃいけない

私は、はあちゅうさんのことは決して好意的な目では見ていません。

誹謗中傷問題に対してのやり方は本当に汚いと思うし、自分に否定的なコメントを撲滅させようとして、結果として言論の自由を脅かそうとしているのは絶対に止めないとと思っています。

「妊活詐欺」についても、多くの人がそう思うような経緯がある。

 

でも、そんな炎上ばかりして焼畑農業をしているはあちゅうさんにも、それでも新規ファンがいて、今までの経緯を知ってか知らずか、「妊活本、よかったです。勉強になりました」って言う人もいる。

そういう人に、いちいち「この人は昔、ほんの20回ほど童貞いじりをして炎上したんですよ」と声をかけていくのは、野暮ですよね。

誰かの「好き」は、別の誰かが簡単に否定していいものではない。

 

 

眉をひそめる「好き」だって

そう考えると、「ママから虐待されるために生まれてきたから殴ってもいい」とか、「病気の子はママの病気を自分が引き受けて生まれてきた」とか言ってしまう、のぶみさんや心屋さんといった胡散臭い(と私が思う)人々にも、「その言葉で救われました」「優しくてファンになりました」って人もいるんですよね。

怪しい新興宗教も、マルチ商法も、それで救われたって人がいる。

 

そういう人たちの「好き」を止めるのも、簡単にやってはいけないことなんだろうな・・・と思う。

理由がなんであれ、その人達にとっては、その人の目には「救い」「楽しみ」「喜び」に見えるのだから。

 

 

誰かの「好き」を止めたい時は

でも、そんなことを言っていたら、実害が出ることもあるわけで。

児童虐待は実害が出ている子どもがいるし、新興宗教やマルチ商法は自分が勧誘されたり、のめり込み過ぎて生活が破綻することもあるし・・・

 

誰かを好きな気持ち、何かに傾倒する気持ちを、止める/止めるべきではないの境界線って、どこにあるんだろうか?

 

1つ目は、その人の「好き」のせいで自分に実害が出ているかどうか。

マルチ商法なんかは、しつこく勧誘されたりして不快な思いをすることもあるし、お金を(結果的に)取られることもある。

「私」に害が出ていなくて、その人自身が満足している場合は、逆に止める権利なんてないのかもしれない。

 

2つ目は、その人の「好き」を、自分を犠牲にしても絶対に止めたい場合。

たとえば家族が何か良からぬ商売や良からぬ宗教にハマっている時に、自分を犠牲にしても、絶対に止めたいと思うなら、その「止めさせる」って活動をしてもいいのかなと思う。

ただ、成功するかどうかはわからないし、「自分を犠牲に」という代償はやっぱり大きい。

家族だからといって、自分を犠牲にしないでスッと縁を切るっていうのも、別にいけないことじゃないと思う。

 

3つ目は、その当事者が児童などの判断力が未熟な人の場合。

4つ目は、法律のラインを超えている場合。

 

・・・この4つのどれかに当てはまらない場合、もう放っておくしかないんじゃないかと思う。

 

冷たい?

そうですね、冷たいかもしれない。

でも、そのくらい誰かの「好き」を止めるっていうのは覚悟が必要だし、止めようとしても簡単には止まらないものだと思います。

 

・・・そんなことを書いていたら、この本が届きました。

 


 

私は読み終わった時に、どんな感想を抱くのだろうか?

ちょっと楽しみです。

 

 

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