こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ひるおびを見ていて「ハァ?こいつ、何言ってんだ?」と思ったことがあります。
出演していたのは、慶應義塾大学の教授・・・確かシステムデザイン専攻の方だったと思います。
最近の地方自治体ごとのコロナワクチン接種の方法について、ああだこうだと議論している中で、その方は「公平性を期すために、ネットや電話だけの先着順の受付や、日付指定などをするのではなく、郵送も受け付けるような形の抽選制をすべきだ」という話をしていたのです。
ハァ?郵送?
とにかく、「こうすれば公平性が保たれる」という話ばかりしていて、私は唖然としました。
この教授は、「公平であること」を一番の目的ととらえて仕組みを提案していると思ったからです。
目指すのは「公平」じゃないよね
ワクチン接種のための受付をする地方自治体が目指すことは、「できるだけ短時間で、多くの人に接種をする」です。
それぞれの地方自治体は、その目的に基づき 、可能な範囲で公平性を保ちながら、短時間で、多くの人に接種するための手段を考えています。
それなのに、公平を求めすぎるが余りに、抽選だの郵送だのといった時間がかかる方法を 敢えて取るということを提案している意味がわからなかったのです。
いやいや、それ、目的から考えるとブレてるよね?って。
自衛隊の 大規模接種センターの予約システムの不備についてマスコミがあれこれ報道していますが、それも同じ話だと思っていて。
なるべく早く、なるべく多くの人に予約をしてもらい接種をするということが目的だとすると、多少のシステムの不備があっても早く稼働させ予約受付を開始することが重要になります。
それなのに、システムに不備がある!と言って、「不備のないシステムを作る」を目的にさせようとしている気がするのです。
徹夜で並んでもよくない?
ある市町村では、先着順にしたら前日から徹夜で並ぼうとする人が出てきたため、前日に整理券を配ってしまったということが話題になりました。
私は、徹夜で並ぼうとする人がいるならば、徹夜してもらえばいいと思う派。
何らかの事情があったり、不安で夜も眠れない人がいるならば、徹夜でも並んでゲットできればそれはそれでいいじゃないかと思うのです。
予防接種できれば、その人の気も済むんだし。
それよりも、前日に整理券を配り終えてしまうという、直前に勝手なルール変更をする方が問題だと思います。
そうすると、「この市町村は前日にルール変更をするかもしれないから、前々日から待っていないと」「ルール変更される可能性があるから、こまめに電話して確認しないと」みたいなことになる。
そうならないためには、徹夜で並ぶ市町村はどうすべきだったかというと、「徹夜する人が出てくるかもしれない」と予め考えて、その対策を練っておくべきだったと思います。
まぁ、役所で受付×先着順ってした時点で徹夜組が出てくるのは想定できたんじゃないかなと思うけど。
また、「日付を決められたら、その日に行けなかったらどうするんだ」という意見もありますが、「それは仕方ないから、また次回で打てればいいんじゃない?」と思う。
それってつまりは、「予防接種よりも優先する予定がある」っていうわけで。
じゃあ、「今回は辞退して別の人に回して、自分はまたの機会で」ってするべきなんじゃないか?
目的の「より早く、より多くの人に接種する」ってことを考えると、一人一人の都合を聞くことは妨げとなる可能性もあるんですよね。
公平性を追求しすぎるとブレる
予防接種予約の件を見ていると、とにかく「公平」「平等」となっているのが気になります。
「インターネットを使えない人にも予約できるように」「その日の都合が悪かったから打てなかったとならないように」「市民よりも先に公務員が打たないように」などなど。
もちろん、弱者に対しての配慮は必要だけれども、その一方で弱者に配慮しすぎてしまうと、接種するスピードがどんどん遅くなってしまう。
そもそも、「ネットを使える人と使えない人がいる」という前提の部分から「公平」ではないじゃないか。
だから、基本ネットで受付、使えない人は家族にやってもらうか代行サービスを使う・・・っていうのが1番効率的なのではないだろうか。
そんなことを書いていたら、「昨日がネット受付の日だったけど、仕事だったから諦めていた。でも実は受付時間は24時間だったから、仕事が終わってからでも申し込めた。ちゃんと調べればよかった」という母からのLINEが来ました。
・・・そう、こうやって説明をちゃんと読まない人が損をするのです。
でも、今回の件を踏まえて今後きちんと説明を読んで手続きできるようになってくれれば、それでいいじゃないか。
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