ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】夢をかなえるゾウ 13年の時を経て読み返すと

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、はあちゅうさんの小説をやっとのことで読み終わりました。

「私はなぜ、この本を読み続けているのだろうか?」なんて思いつつ、一度手を付けた本は読み切る派なので、自分を励ましつつ読み進めました。

 

主人公は著者であるはあちゅうの分身にしか思えないし、仕事はまたもやWebメディア系で「IT企業」っていうのは違和感ありありだし、人生人生うるさいし「それは人生じゃなくて生活って言うところだろ?」だし、カウンセラーはカウンセリングしているはずなのにモデルの仕事について5ページ分も喋るし橋田壽賀子先生の長台詞かよ!?だし・・・ 

・・・はあちゅうさんの書く小説はどこまで行ってもはあちゅうさんのパーソナリティーの体現から外には出ないんだろうなぁと思いました。

 

その感想はここに書きました。 

www.dokudamiyoshiko.com

 

「とにウツ」を読みながら、別の本のことを思い出しました。

「久しぶりに、アレ読み直してみたらどんな感想が出てくるだろうか?」

 

その「アレ」が、こちら。 


 

 あれ?1巻になってる・・・

 

 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

有名社長や芸能人、華やかな人たちが集まるパーティに参加し、みじめな思いをした平凡な会社員。彼のもとにインドの神様・ガネーシャが現れ、ガネーシャ独自の方法によって成功に導く。200万部を突破した、笑って泣けて役に立つ、自己啓発エンタメ小説の金字塔!

 

数年前に大ヒットした、自己啓発本ですね。

私が持っているのは、2007年に発売された初期のものです。

 

 

今、読み直してみた理由

先ほど、はあちゅうさんの本を読んで、ひらめいて読んだと書きましたが、もともとこちらの本は、産後の里帰りから自宅に帰る際に、持って帰ってきていた本でした。

なぜ、実家から持ってきたか?

それはこれが、社会人になる前、内定者だった時に会社から支給されて、感想文を書くという課題が出されていた本だからです。

 

ほぼ初めての「ビジネス本」のようなものに私は刺激を受け、「社会人ってこういうことを考えるんだ」とワクワクしました。

その後まもなく入社して、12年半社会人をやってから、産休・育休もらっている今、私はその社会人のスタートライン手前で読んだ本をどう受け止めるだろうか?

そんなことに興味がわいたんですね。

 

 

今も昔も気になる箇所は

今も昔も、同じところにアンテナがピピっと来ました。

 

本気で変わろう思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな 

ええか? よう聞いとけよ。どないしたらうまくいくか、どないしたら成功できるか、実は、みんな心の底では分かってんねん。<中略>でもやれへんのや。なんでや? それは『面倒』だからや。世の中のほとんどのやつらが凡人やってんのも、そいつらが『面倒くさがり』やからや。それだけなんや!

 

自分、この本最初に読んだ時、今と同じように興奮してたんやで。変われると思って自身持っとった。<中略>まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれんていう『高揚感』を前借して気持ちようなってもうてんねや。 

意識を変えようとしていたからだと思います。今日から変わると興奮して思っても、具体的な行動や環境を変えなければ、人は変われません。

 

「意識ではなく具体的な行動に変えないと、人は変わらない」ということ。

これは、社会人1年目の私も、読んでいてビビッと来ていた。

そうか、行動を変えなきゃいけないのか・・・

 

でも、その後のポンコツ新人時代を考えると、屁理屈ばかりこねていて、そのせいで上司とよく揉めたなぁ・・・結局、この本の内容も本当の意味で「身について」はいなかったんだな。

それは本を読んでいい気持ちになっていたからだろう。

ガネーシャの言う通りだ。

でも、先輩や上司に「具体的な行動に落とし込め」「実現できる目標を立てろ」「短い期限を決めてちゃんとやり切れ」とずっとずっと言われて、気づいたら身についていた。

やっぱり実践の中で学ぶって、とても大事だなと思ったのです。

 

 

今になって気になる箇所もあった

そして、以前は気にならなかったけれども、今になってビビッと来た箇所もありました。

 

そういうふうに『足りない、足りない』って思えば思うほど、家もお金も、自分から逃げていくんや。皮肉なことやろ。<中略>足りない、足りないて思えば思うほど、足りない状態から逃れことはでけへんのや。欲しがれば欲しがるほど、欲しいもんは逃げていくんや。自分が満たされてへんと、人を喜ばせることはでけへん。人に与えることがでけへんのや。

 

これな。

ほんっと、これな。

 

もちろん、目標を立ててそこに向かって行動すること、努力することってとても大切なんですよ。

だけど、「もっと、もっと」ってずっとやっていると、それはそれで辛いんですよね。

ある程度で、「自分、よくやった」って言って、自分をほめていかないと、しんどくなるし、結果的に目標が遠のいてしまう。

 

その昔、あるタレントさんの自伝を読んで、これはすごく感じた。 

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はあちゅうさんにも、この「足りない、足りない」っていうのをすごく感じる。

「もっと愛されたい」「もっと有名になりたい」「もっと稼ぎたい」「もっと上に行きたい」などなど。 

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だから、気になってしまうのかもしれない。

 

 

13年の時を経て読み直しても、面白かった

ということで、13年経って読み返してみても、「面白い」と思える本でした。

もっと、「偉人の言葉を寄せ集めただけだろ?」とか、「はいはい、意識高い系乙ww」「現実はこうもいかないよね」みたいな、ひねくれた感想が出てくると思ったんだけど、そうでもなかった。

小説になっているので、偉人の言葉を浸透させるような物語があって、ふくらんでいるんだけど、とにかく読みやすい。

冒頭で挙げた本よりも、会話がリアルで、スムーズ。

 

そして、思った以上に現実味がある教え、地に足ついている教えでした。

 

ここから新装版というか、2とか3とか出ているみたいなので、読んでみようかなと思いました。

 

 

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