こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近、子どもが寝なくなりました。
正確に言うと、寝なくなったというよりも、寝るまでに時間がかかるようになったというところでしょうか。
今までは、起きてから90~120分経ったらベビーベッドにコロンとさせておくと、いつのまにかコテンと寝ていました。
でも最近は、そろそろ寝る時間だなと思ってベッドに寝かせても、寝たがりません。
寝そうなサインを見逃して、子供自身が寝たいと泣いて「ごめんごめん、寝たいよね~」とベッドに置いても・・・寝ません。
なぜ?
いやいや、さっき寝たいって泣いたよね?寝たいんじゃないのかね?
眠いはずなのに、手を触ると眠たいサインのほかほかなのに、「あーうー」と喋り始め、私や夫にそばでおしゃべりに付き合うように求めてきます。
それも、めちゃくちゃ楽しそうに喋るんですよね。
ああ、おしゃべりが楽しいのね。
じゃあ、とことん付き合おうじゃないか。
子どもを見ていると、おしゃべりが楽しすぎて、寝るのが惜しいんだなというのが伝わってくる。
単に寝る前と寝起きがお喋りタイムなのかもしれないし、寝る前はぐずぐずするのかもしれないけど。
「寝たくない!」と自分の眠気に反抗して泣いているように見えるんだよな。
寝ても世界は無くならないと思えることは
「寝たくない!」と自分の眠気に必死に抗っている(ように見える)わが子を見ていて、そうだよな、寝るって怖いことだよなと改めて思いました。
寝るってことは、その間は意識がないってことじゃないですか?
自分が寝た後も世界は無くならなくて、家も無くならなくて、家族だっていなくならなくて、おもちゃも無くならなくて、寝て起きたら楽しいことがまた出来て・・・って保証はどこにもない。
だから怖いのかな?なんて思ってしまった。
数か月前までは真っ暗な世界で一人で生きていたんだもんね、もしかしたらその生活に戻っちゃうかもって思うのかもしれない。
だから、「明日があるさ」って思えて、「だから今日はとりあえず寝よう」って安心して寝れるっていうのは大人になったってことなんだな・・・と改めて思いました。
「趣味は寝ることです」と言える大人は
そういえば、趣味とか特技とかで「寝ること」っていう人、いませんでしたか?
「休みの日はとにかく寝るのが好き、趣味は寝ること」とか、「特技はすぐに寝られることです」とか。
わが子の寝たがらない様子を見ていると、趣味特技が「寝ること」っていうのは、大人の証なんだなと改めて思ったのです。
だって、意識がなくなることが「趣味」であり「特技」であり、「好きなこと」であり「休みの日にしたいこと」なんですよ!
よく考えたら、すごくない?
子どもだったら、そんなことしたくない!って思うわけですよ。
ある程度、楽しいことや辛いことを経験したからこそ、それのどっちも「無い」状態を好ましいと思えるわけで。
趣味が寝ることっていうのは、大人だから言える贅沢な状態なんですよ。
いつになっても、無いものねだり
人間って、ずっと「無いものねだり」なんですよね。
子どもの頃は寝るのが惜しくて、朝までずっと起きていようと頑張っても眠気に負けて寝てしまう。
大人になると、逆に寝たいのに、やらなければいけない事が山積みで寝られないなんていうこともある。
子どもの頃は早く大人になりたいと思ったけれども、大人になると子ども時代を懐かしくなったりする。
だから、ずっと 起きていたくて眠気と戦いながらはしゃいでいる子どもの前には、寝られるときに少しでも長く寝ておきたいという大人の私がいて、そのせめぎ合いを毎日しているんだけど。
せめぎ合いの勝者は、わが子で、私は子どもの笑顔に負け、眠い中でも付き合う立場。
ただし、その勝利(起きている)の時間は長くはもたなくて、散々喋り倒して、いつの間にかコテンと寝ている・・・それもまた、可愛い。
子どもの楽しそうにお喋りする顔を見ると、私もまるで子供に返ったような気分になります。
正直な話、めちゃめちゃ眠いんだけどね。
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