こんにちは、ドクダミ淑子です。
ただいま育休中。
・・・ですが、時々、引き継いだ後任の営業から質問が来ることがあります。
突然来るLINE。
そこには「これって何ですか?」という1行と、画像が1枚貼られています。
「それは過去にお客様が〇〇の時に作った資料じゃないかな?」
そう返すと、また1行返ってきました。
「ドクダミさんは添削しましたか?」
「添削?していないけど」
「参考資料として出したものはありますか?」
「ああ、それなら・・・」
なんだろう、もやもやする・・・
そうやって何度か質問に答えて、質問の主は「わかりました」と去って行きました。
彼は問題が解決したと思っているかもしれませんが、私は何が何だかわからない、だからモヤモヤしたのです。
休業中とはいえ今は仕事を離れている人間なので、あれこれ詳しく情報を出さない方がいいというつもりなのかもしれません。
確かにそれは一理ある。
でも、私は彼の質問にきちんと答えられてるかどうかわからず、だからモヤモヤが残るのです。
たとえば、ホイップクリームで言うと
この話をもう少しわかりやすい例で例えると、こんな感じです。
「ホイップクリームの角が立つってどういうことですか?」
「泡立て器ですくって持ち上げた時に、ツノのようにピンと立ってへたらないことだよ」
「そうなんですね。そこまで混ぜない場合もありますか?」
「作りたいホイップの柔らかさによってそこまで混ぜないこともあるよ」
「砂糖を入れないこともありますか?」
「砂糖?作りたいホイップクリームによっては砂糖の量を減らしたり入れなかったりする場合もあるけど・・・あのさぁ」
「はい?」
「いったい何を作ろうとしてるのかな?」
「ああ・・・シフォンケーキに添えるホイップクリームです」
「何でシフォンケーキ作ってるの?」
「甘いものが苦手な人に甘さ控えめの紅茶のシフォンケーキを作ろうと思ったんです。ケーキのレシピにはホイップクリームについては細かく書かれていなくて、別のサイトでツノがどうのこうのって書かれていて分からなくなったんです・・・」
「なるほど・・・それ、最初に言ってくれればいいのに。そしたらホイップの仕方も砂糖の入れ方もアドバイスが色々とまとめてできるんだけどな」
「最初に『甘いものが苦手な人へシフォンケーキを作っている。ホイップクリームについてツノが立つということがわからなかった。ホイップクリームの混ぜ方と砂糖の入れ方を教えてほしい』と言ってくれれば、全部まとめて答えられるんだよね」
一度でベストアンサーを出したいの
私は質問をされた時、一発でベストな回答を出したいと思っています。
だから、どういう流れでその質問が出てきたのかといった背景から教えてほしいと思うのです。
でも、そういう考え方って少数派なのかなと思うこともあります。
1行で質問が来て1行で返す、するとまた違う1行の質問が来て、それに返す・・・こういった一問一答を繰り返しながら、質問の相手が何を考えているのかを、質問される私も少しずつ理解していき、質問する人も私のとコミュニケーションをとることで、自分が聞きたいこと知りたいことが分かってくる、みたいなコミュニケーションが心地よい人も多いのかもしれない。
でも、質問を繰り返しながら少しずつ本題に近づいていくというのは結構難しいかなと思います。
意思疎通がお互いにきちんとできていれば、最終的に答えにたどり着くかもしれませんが、 少しボタンを掛け違えてしまうと、結局何が聞きたかったのかが分からないまま終わってしまいそうです。
っていうか、さっきの「自分が聞きたいこと知りたいことが分からない」状態で質問するな!って思うのは私だけなのでしょうか・・・
先ほどのシフォンケーキに添えるホイップクリームの話で言うと、私が「なぜこの質問をしているのか?」と聞かなければ、砂糖がたっぷり入って角のピンと立ったホイップクリームができる可能性だってあるわけです。
そして、「ドクダミさんに質問して答えてもらった通りに作ったらイメージと違った」とか言われかねない。
だから私は、自分の手の届く範囲には、ちゃんと一発で求められる質問をできるようにと伝えていくつもりです。
そういうことを言うと、ネチネチしているとか細いとかうるさいババアだって思われがちだけれども・・・そんなの関係ないよね。
実際に入社10年以上経ってて、入れ替りが激しい人材業界においてはもはや仙人みたいな存在だし。
いい質問が出来る人を増やしたい。
私はそんな思いでネチネチと「意図は?」「なぜその質問をするのか?」を問い続けようと思います。
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