こんにちは、ドクダミ淑子です。
「産んじゃえばこっちのもの」っていう言葉を、たまに耳にすることがあります。
それは、友達同士の会話でも、ネットや街で流れてくる言葉でも。
私はそれを聞くたびに考えていました。
この言葉は正しいのかどうか?と。
確かに、「とりあえず産んでしまう、先のことは産んでから考える」という物事の進め方もあります。
難しいことを考えすぎると、結婚や出産といった、人生を変える大きな決断ってなかなか出来なかったりもします。
だから、長く付き合っているカップルに対して、「もう、できちゃった結婚でもありじゃない?」と言う人もいます。
長く付き合っていて、結婚するきっかけがないなら、勢いで子どもを作ってしまえば、それがきっかけになって結婚するだろうという話ですね。
でも、本当に何も考えずに「とりあえず産んでみる」なんてことが良いことなのか?と考えると、答えはNOだと思います。
「ありだけど、なし」
今回は、この「産んじゃえばこっちのもの」の意味について少し考えてみましょう。
「産んじゃえばこっちのもの」を実行できる人とは
私は、営業時代に、わりとハッタリをかましていました。
売上が足りなくて、今月は目標を達成できないかもしれない。
そんな時に、「今月の数字どうなっているんだ?」と聞かれる・・・営業だとよくあるシーンです。
私の場合、そういう時に「このままでは達成できません」と言うのは嫌だったんですね。
そうすると「それなら残業しろ」みたいなことを言う人もいるので。
ですので、見通しのないままでも、「達成できます!」と宣言してしまうことがありました。
まだ売上の見込みが立っていないということは上司も理解しています。
でもいつもの事なので「わかった」とだけ言って、報告は終了。
ここから私がやることは1つ。
ハッタリで「達成できます」と言ってしまったことを、現実にすべく知恵を絞るだけです。
そう言ってしまえばこっちのもんとばかりに「達成できます」と言ってしまってから、実際に達成できる方法を必死で考える、そして実行するーーということを私はずっとやってきました。
それで大体達成できてしまっていたので、上司は何も言わなくなったのです。
そう、「産んじゃえばこっちのもの」というのも、私の営業時代の話と同じなのです。
言葉通り「産んでしまえば全てが上手くいく」という意味ではなく、たとえ勢いで子どもを作って産んでしまったとしても、そこから必死に考えて、行動すれば何とかなるという意味だと思うのです。
気軽に言っちゃダメよね
「産んじゃえばこっちのもの」を言う人は、実際にどうにかなったのかもしれません。
でも、その中で味わった苦労とかを忘れているか、まぁどうにかなったし~という結果論で語っているだけなんですよね。
というのを実感するのは、 悲しいニュースが流れる時です。
生後数ヶ月、もしくは生まれて間もない子どもを親が殺害してしまうというニュースを聞くたびに、 悲しい気持ちになります。
やっぱり、勢いで子どもを産んでも 、うまく行かないじゃないかと思うのです。
だから、 気軽にこの言葉を子どもがいない人達に言ってはいけないと思います。
たとえ自分がどうにかなったしても、自分と相手は状況が違うし、どうにもならない人だってたくさんいる。
そういうことを忘れてはいけないと思いました。
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