こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、こちらを読んでみました。
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どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
形も中身も多様な「つがい方」をしている女性たちにインタビュー。本音を語ってもらいました。結婚したい、したいけどモヤモヤしている、またしたい、もうこりごり……、どれもオッケーな通過点。
あなたのカタチが見つかる本。
出てくるのは、10人+αの色々な「つがい方」をしている人たちです。
- 半同居婚「相方に夕飯を出すときは、一食1000円です」
- 別居婚「いっしょには住んでいないけど、でも家族は家族です」
- おめでた事実婚 「“なんでも夫婦で”って、しなくていいのよ」
- 子連れ初婚 「結婚してないで産むってことに、なんで反対するの?」
- 女×女婚 「たがいの人生の協力者でありたい」
- 役割逆転婚 「わたしがダンナを囲っているところはあります」
- 年の差婚 「ハードルがありすぎて、いちいちかまってられなかったんです」
- お見合い婿入り婚 「相手に条件つけるんやったら、恋愛結婚にこだわらんでも」
- 浮気容認婚 「セックスきっかけで別れるなんて、ちっちゃくね?」
- じゃんけん妻氏婚 「『じゃんけんで苗字きめる?』って聞いたら『いいよ』って」
法律婚vs事実婚、じゃないんだよな
たまに、「法律婚(いわゆる普通の結婚)を敵視して、事実婚を賛美する」みたいな人いるじゃないですか。
んで、「フランスはどうのこうの」とか、「日本は遅れていてどうのこうの」とか、なぜか自分がグローバルみたいな言い方しちゃう人。
私はそれがすごく疑問だったんですよね。
なぜ、そこで法律婚をしている人たちを引き合いに出して、「おかしい」とか「自分はそういう人たちよりも意識高い」みたいな言い方をしてしまうのだろうか?と。
この本を読んでいて、そういう「嫌な感じ」は感じませんでした。
どの人たちも、考えているのは一緒で、「自分とパートナーが、どうしたら心地よく生きていけるかどうか?」ということ。
そこには、法律がどうだとか、周りの人からどう見られる・言われるとか、そういうのはほとんど見られませんでした。
一緒に住むことにこだわる人、別居(仕事場は一緒)で事実婚の人、自分の名字を変えないことを重視する人、浮気を容認する人・・・本当に人それぞれでした。
共通しているのは「自分は、相手はどう考えているか」で、「その考えに、『結婚』という制度をどう合わせていくか」っていうことでした。
私は法律婚をしていて、名字も特にこだわりがなく、夫のものに何の抵抗もなく変えちゃったんですけれども、「生活スタイル」「仕事」「家」などは、話し合いをしたりして、すり合わせしてきたので、範囲は違えど、やっていることは同じだと思いました。
結婚って、なんだ?
では、結婚って何なのでしょうか?
「はじめに」で著者はこのように書いています。
でもほんとうは、とてもシンプルなことだった。たがいを求めあい、支えあえるのが家族であり、そういった関係をもつために、人は結婚する。
だからじつは、籍を入れようが入れまいが、いっしょに住もうが住むまいが、夫婦のどちらかがお金を稼ごうか、式を挙げようが挙げまいが、なんでもよい。そんなことは、それぞれが好きに選べばいい「オプション」の部分だったのだ。
著者自身が、結婚・出産・離婚を経験し、「結婚とは何なのか?」を考えている中で、色々な人の考えに接し、辿り着いた答え。
そしてその答えが出た時に、1度目の結婚の時に、自分がいかに思い込みや、「~であるべき」みたいなものに縛られていたことに気付くのです。
・・・という答えがはじめにあって、その答え合わせをするように、10人+α(中村うさぎさんのエッセイとか、ちょっとしたアンケートとか)が沢山ある本なのです。
その構成も、面白いなと思いましたね。
「結婚ってなんだろう?」
「今の生活を崩したくないけど、パートナーと上手くやっていきたい」
そんなことを考えている人には、オススメの1冊だと思いました。
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