こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、産休に入ったのですが、最終日にプレゼントと色紙を貰いました。
改めて色紙を読み直してみて、しみじみしたので今日はその話を。
もともと、「社内政治」が出来ない新人でした
私が新卒で入社したのは2008年。
当時はまだ、今の3分の1にも満たない従業員数で、どちらかというと「やる気!熱意!根性!」「とにかく飛び込み営業の数を増やすことが売上アップのコツだ!」「靴が擦り切れるまで歩け」「一度会社を出たら夜まで帰ってくるな」という社風。
体育会系出身の社員ばかりかつ、あまり「理屈」が通じない人たちばかりでした。
ざっくり&わかりやすく言うと、「ド根性ヤンキーの足軽兵」ばかりいる会社。
コミュニケーションは、タバコ部屋か、22時以降の居酒屋。
考え方も、思考回路も、生活スタイルも、正直なところ、あまり合わない人が多かったです。
その中でも、割と「戦略を練ってアプローチ」系のグループに配属されたから、まぁやってこれたけれども、どうやって他の人たちと仲良く・・・というか普通にコミュニケーションをとっていいのかすら、分からなかったな。
そしてそんな状態で、私は変な方向に進んでしまったのです。
「社内政治なんて関係ない。自分が成績を上げればそれでいいじゃないか」と。
まぁ、それで上手く行けばいいんですけど、入社1年目で周りの助けを得ずに上手く行くほど、私は要領は良くありませんでした。
おまけに、「新人ならではのキャピキャピ感」「とりあえず若くて可愛いから会ってみようかなと思わせる顔面」ではなく・・・結果は全然売れなかったですね。
それでも、先輩方に助けを求めることもできなかった。
というか、自分の過ちに気づいたころには、リーマンショックのリストラで、根性タイプ&お色気タイプの先輩方はほとんど退職してしまいました。
そのへんは、ここで少し書きました。
親の心、子知らず
新人時代、ちょっと自分と違うタイプの先輩方に困惑し、ちょっと距離を置き、頼れなかった私が、いつ、どのタイミングで「社内」に目を向け始めたんだろうか?
色々考えたけれども、自分自身が「ベテラン」になってからだな・・・と思いました。
その前に、私を育ててくれる先輩や上司が、入社3年目くらいになって表れてくれたんですね。
というか、もう「コイツは仕事できないけど、入社3年以内に辞めることもなさそうだから、育てるしかない」と仕方なく育成をしようと思ったのかもしれない。
とにかく、親身になって、時には私を泣かせるくらい、叱ってくれました。
でも、当時はその先輩方に対して、あまり感謝をしていなかったんですよね。
それよりも、少し兆しが見えてきた営業の仕方や、お客様に向かうことが楽しくなってきて、100%お客様に向きながら、おまけの20%で先輩のアドバイスを聞いていたくらいのスタンスで。
そしてその先輩方も退職・異動・職種変更などで少なくなり、気づいたら自分がベテランになってから、初めて「社内」に目を向け始めました。
数は減ったと言えども、まだいる先輩方1人1人の強みはどこなのか?とか、この後輩をどうやったら上手く導けるか?とか、社内的に推進したいこのサービスを、誰に・どのように売ってもらうか?などなど。
どうしたら上手く伝わって、上手く動いてくれるだろうか?
――そこでやっと、私を育ててくれた上司や先輩の苦労を知ったのです。
ああ、頑固な私を上手く動かし、導いてくれた先輩方って、本当に大変だっただろうな、と。
色紙を見ながらしみじみする
さて、そんな私がもらった色紙を見てみると、こんなことが書かれていました。
若手からは、「優しく教えてくれた」「丁寧に説明してくれた」ということが沢山書かれていました。
まぁ、若手には極力優しいお姉さんでいようと努力していたからな。
中堅層からは、「厳しくも導いてくれた」「自分のここまで成長できたのはドクダミさんのおかげ」という言葉がありました。
お世辞でも、こういう言葉は嬉しいな。
同期~先輩からは、「ドクダミがここまで成長できるとは思っていなかった」「頑張ったな」という声が多かったですね。
まぁ、そうだろうな・・・私もこういう色紙がもらえる存在になれるとは思っていなかった。
振り返ると、道は出来ている
「3年は腰を据えて働く」とか言うと、古いとか老害とか言われるかもしれないけれども、私はやっぱり、よっぽどヤバい職場ではなければ、ある程度年数を重ねて働いてみる方が良いと思います。
半年じゃ成長を感じられないことも、1年経てば実感できるかもしれない。
1年じゃ手ごたえを感じられなくても、3年経てば大きな成長が見られるかもしれない。
ある程度歩いてから振り向いた方が、今まで歩んできた道が、ちゃんと見えるのです。
長く働けば働くほど、あなたの性格や行動パターンを理解してくれる人も増えるし、発言権も強くなる。
特に私みたいな、入社直後ポンコツだった人は、長く働いたからこそ、今があるんだよな・・・と思うのです。
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