こんにちは、ドクダミ淑子です。
仕事中、若手ライターの書いた文章をチェックすることがあります。
その時に思ったことがあります。
「~なので、~です」って文章多くない?
理由があると、説得力が増すけれども
たとえば、こんな感じ(例文)。
株式会社ABCは、創業100周年を迎えた老舗○○メーカーです。100年の歴史があるので、安定しています。しかしその一方で、3年前に社長が交代したので、新しいことにチャレンジしようとする雰囲気にもあふれています。従業員数が3000人の大企業なので、福利厚生も整っています。3ヶ月間の研修プログラムを用意しているので、未経験の人でも安心です。未経験で入社してくる人が8割なので、あなたも安心して応募してください。
・・・ああ、こういう文章、結構あるよね。
最初の1文以外全部、「~ので、です」っていう文章になっているんですよ。
こういうのを見ると、私は赤ペンを入れたくなるのです。
いや、わかるんですよ。
根拠とか理由を入れて「~ので」ってして、それで伝えたいことに繋げたいというその気持ちは。
でも、言わせてくれ・・・
・・・くどいんだ! しつこいんだよ!!
文章とリズム
文章っていうのは、リズムが大事だと思うんですよ。
時には、長文にしたり、短文で言いきったりと、メリハリをつけて行くことで、読みやすい文章になるんですよ。
それが、全部「~ので、~です」にすると、どうなるか?
小学生の日記かよ!?っていうリズムの文章ができあがるんですよ。
「ぼくは、今日、プールに行きました。ぼくは、プールで、平泳ぎをしました。ぼくは、少し水をのんでしまいましたが、25メートル泳ぐことができました。友達が、ほめてくれました。ぼくは、とってもたのしかったです。」って感じの文章が。
あなた、それでもライターなの・・・?
ああ、思い出した。
それ以外にも結構ビックリな文章があったんですよね。
その中でも総務部は、従業員数3000人の総務の仕事をたったの3人で下支えしている、立派な部署です。
り、立派な、部署?
この会社には、立派じゃない部署もあるの?
それとも、本来3人だと部署とは言えないけれども、部署と名乗っていますってこと?
あと、「下支え」っていう言葉の使い方も、おかしくない?
抗議してみた
私はうるさいババアなので、ライターさんへの発注などを行っている人に、抗議のメールを入れました。
「○○さんの記事を読み、文章が稚拙だなと感じました。<中略>このままでは提出できないと思ったので、私が直しました(ライター作/私作の文章を両方添付ファイルで送る)。今後、私の案件でライターさんのアサインをする際は、○○さん以外でお願いしたいです。」
すると、返ってきたのがこんなセリフ。
「読みました。確かにそうですね・・・すみません。○○さんは、学生時代に文学サークルに入っていて、自分で小説を書いているということだったので、文章力はあると思っていました」
何だ、その、判断基準はっ・・・
そいつ、一部界隈で話題の「新卒フリーランス」ってやつじゃないのか!?
まさか界隈の波がこんなところにも波及しているとは・・・
通して読み直すことが大事だよね
やっぱり、提出したり、世に出したりする前に、一度通して読んでみるって、結構大切なことだと思うんですよね。
通して読むと、1つ1つの文章を書いているときに感じない違和感を感じることがあるし。
私自身このブログを書く時に、忙しくてやらないこともあるんだけど、読み直すとおかしいなって思うことがある。
冒頭の「~なので、~です」は、根拠→アピールで、伝わりやすい文章になるけれども、それも多用すると、逆効果だし読みにくい。
ちゃんと「読者が読みやすい文章」を意識していきたいものだと思いました。
こちらもどうぞ