ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

批判なき世界から、一歩出たゆえの炎上

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ネットの世界では、毎日、あちらこちらで炎上が起こっています。

政治家や有名人の発言に対して、そしてそれに便乗する人に対して、また企業アカウントのプロモーションに対して、どこかのオタクの性癖の吐露に対して・・・常にどこかで、誰かが着火し、その火が燃え広がり、延焼が起こっています。

 

それも、ここ最近は火の気が立つのも広がるのも早くなっているなぁ・・・と思うのです。

 

最近だと、靴下・ストッキングメーカーのATSUGIさんが、「#ラブタイツ」というキャンペーンをして、「可愛い」タイツのイラストをイラストレーターさんに書いてもらうというものが「性的搾取だ」とかなんとかで炎上しました。

元編集者を自称する方のバチェロレッテの感想・考察noteも、有名人が取り上げたことで話題になりました。

あとは、餃子屋さんとか前提おじさんとか・・・

 

なぜ、こんな風にボーボーと燃えるようになったのか?と考えた時に、ふと思い浮かんだことがあります。

 

「批判なき世界」っていうのが出来ているからじゃないか?と。

 

 

ATSUGIの炎上案件が世に出た理由

たとえば、ATSUGIの炎上案件を見てみましょう。

これがなぜ燃えているかというと、以下の点。

 

  1. 描かれたイラスト自体に「性的なもの」を感じる層が一定数いるということ
  2. 企業側の、「女性にタイツの魅力を伝える」という意図が多くの人に伝わらず、「男性向けにタイツを履いた女性ってエロいと伝えている」広告とみなされた
  3. 企業の広報(一部情報によると女性)が、「素敵なイラストばかりで、動悸がおさまらないアツギ中の人。 みんな……めちゃくちゃ可愛くないですか………」などと発言した

 

これって、どういう炎上だったかというと、「微エロな画に慣れ過ぎているオタク(推定)女性が、自分の感覚だけで企画を作り、それを拡散してしまった」という事件だと思うんですね。

 

1や2を全く感じない世界で生きている人の発信が、ひとたびその微エロOKな世界の「外」に飛び出してしまった・・・それが今回の炎上であり、こういうケースって増えているんじゃないかと思うのです。

 

どうして、こんな「一般大衆」に見せれば、「アウトー!」って言われるようなプロモーションをやってしまったか?

それは、批判なき世界から、一気に外の世界に踏み出してしまったからではないでしょうか。

 

 

新しい意見を取り入れようとする反動で

最近の企業は、若者や女性の意見を多く取り入れる風潮があります。

「オッサンばかりの意見じゃ、今の時代はモノが売れない」

「もっと、SNSを活用してプロモーションをした方が良い」

「ユーザーである女性が良いと言っていることをすべき」

 

・・・これ自体は良い流れだと思うんですよ。

 

でも、今回みたいにその「女性の意見」「新しいアイデアを出してきた人」が少し偏っていたら?

手放しで、「まぁ・・・女性の意見だからね」「私たち世代にはわからない感覚かもしれないな」で流してしまってはダメなのです。

 

これはあくまでも妄想ですが、こういった理由で、批判されない世界から、いきなり「世の中」という批判ありの世界にポンと出されてしまうのが、最近の炎上現象ではないでしょうか?

 

 

批判ありの世界との境界線は薄いのだ

私がよく観察している、SNS上の元・炎上インフルエンサー(※インフルエンサーは自称)さんとかも、よくこのパターンで炎上しています。

彼ら・彼女ら自身の世界、そして彼ら・彼女らを取り巻くファンたちの「常識」「OKライン」というのは、世間一般のそれとは、大きく異なることがあります。

 

だから、彼ら・彼女らとその周りたちの、狭い世界だけでワイワイやっている範囲では、その「ズレ」に気づかないのです。

だからこそ、「0歳の子どもは足湯機の中で遊ぶのが大~好き♪」みたいなことを書きこんだりしてしまうし、狭い範囲だと注意する人もいない。

っていうかむしろ「かわいい~」とか返している人もいるくらいですね。

 

そしてそれが、ふとした拍子に、外の広い世界に出てしまうと、途端に炎上してしまうのです。

 

 

世に出す前に批判されるというリスクヘッジ

では、どうすればいいか?

私はやっぱり、外の世界に出る前にきちんと「批判」されるべきだと思います。

ATSUGIの例なら、誰かが企画会議の中で反対すべきだったと思うし、もしもそこでも決まらない・判断がつかないようなら、モニターとしてある程度の人数の人に意見を聞く機会を作ってみるべきだったと思います。

 

インフルエンサーや芸能人だって、SNSはマネージャーのチェックを入れてから出すって言う事務所もあるでしょ?

それはポンと出す前に、コンプライアンス上どうなのか?など事前に確認するってことですよね。

自分で書いた内容の是非を判断できない人は、第三者にチェックしてもらった方が良いのです。

 

「批判なき政治(が良い政治)」を、なんてどこかの元SPEEDの人が言っていましたが、批判があって、意見があってこそ、より良いものができるし、不用意な炎上をすることなく、健全なプロモーション・発信活動ができると私は思うのです。

 

 

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