ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

家族が増えるということに対する想像力

f:id:dokudamiyoshiko:20200925201716j:plain


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、彼氏と同棲中のアラサー独身女子とランチをしていた時の話です。

 

「産休・育休の後って、復帰する予定なんですか?」

「んまぁ・・・一応今のところそのつもり」

「そうすると、時短ですよね?」

「そうなるんじゃないかな」

「でも、時短って給料減るじゃないですか?」

「まぁ、そうだね、手当がなくなるから」

「じゃあフルタイムで復帰して今と同じ働き方をすれば、今の給料のままでいけるんですかね?」

「まぁ、そうなるね」

「なんでみんな給料下がっても時短にするんですかね?私、給料が減るのが怖くて・・・」

 

「なんでって・・・子どもがいるからでしょ」

「???」

 

 

子どもは誰が見るのか?

「今と同じ仕事してたら、子どもは誰が面倒見るの?18時が定時でパッと帰ったとしてもお迎えは19時前後。そこから夕飯食べてお風呂入って寝かしつけて・・・って何時になる?子どもは20時とか21時とかには寝かせるっておうちが多いんじゃない?パパママ両方がフルタイムで働いていたら難しいんじゃないの?」

「そうなんですね・・・」

 

「たしかにお金は減るけど、子どものことを最優先で考えて、多少給料が減っても時間に融通を利かせたいから、時短を選択するんじゃないの?」

「そっか、子どもってそんなに大事なんですね」

えっ・・・と思ったけど、一旦これは置いておいて。

 

「出産前と全く同じ職場環境を実現したいなら、旦那さんに専業主夫になってもらうか、○○さんみたいに平日の子育てはジジババに完全にお任せするくらいじゃないと、難しいと私は思うなぁ。仮に旦那さんが育児に協力的だとしても、やっぱり幼児の世話をしながらお互いフルタイムで働いて時間が足りるとは、私には思えないな」

「たしかにそうですね・・・」

 

後輩女子と話をして、私はちょっとビックリしてしまいました。

 

「子どもを育てる」「子どものいる生活」ということに対しての想像力があまりにもないことに。

 

 

知らないから想像できないのかもしれない 

この後輩女子は、子育てについての情報があまりない世界に住んでいるのかもしれません。

フルタイム・営業職で働いていて、大学時代の友人もほぼ独身だって言うし、会社も時短勤務の先輩がちらほら増えてきたかなってくらいの状況。

 

・・・にしても、子どものいる生活に対しての想像力が無さ過ぎるけどな。

 

なんだろう?

仕事から帰ってきてご飯を食べて、お風呂に入って寝る。

そのへんがすべてスムーズに行って、そのまますぐ寝てあとは自分の時間~くらいに思っているのだろうか?

私もまだ経験しているわけじゃないけど、その間には、ご飯を食べなかったり、なんかしらこぼしたり汚したり、お風呂で暴れたり、なかなか寝なかったり、夜泣きをしたり・・・いろいろなことがあると思うんですよね。

 

でも、そういうことを全然想像できていない。

知らないから、経験していないからかもしれないけど、仮にそういう子が急に妊娠・出産でもしたら、生活の変化とか、思い通りにならないことに対して、結構ショックを受けるのかもしれないなぁ・・・と思ったのです。

 

そして、「女性だけこういう目に遭うのはおかしい」「子育てと仕事が両立できない社会がおかしい」ってなっちゃう。

いや別に、女性だけじゃなくてもいいんだけど、日本の社会はまだまだ「女性が時短を選択する」が多い事実があるんだよな。

そして、男女がどうのに関係なく、「子育ては時間も労力もかかる」は揺るぎない事実。

 

 

「子どもが急に熱を出しても大丈夫」な職場

そんな、子育てへの想像力がない後輩がいる職場で、ちょっと気になることがあります。

それはパート・アルバイトさんの募集広告を作っている部署から、こんな声が聞こえてくることです。

 

「子供が急に熱を出しても大丈夫☆とか書けると、効果が上がりますよ」

 

ああ・・・わかるよ。

シフト制だったりして、子どもが急に熱を出して会社を休もうにも休めない職場があるから、そうではない職場だとアピールしたいという狙い。

でもさぁ・・・その「大丈夫☆」の中には、どういう母親の葛藤があって、周りのどういう気持ちがあって、結果休めているのか・・・なんかそういうところまでちゃんと想像して書いている?

その「大丈夫☆」って、本当にみんなが納得して出来ていて、実際に肩身の狭い思いしなくて済んでいるの?

 

「子育てをしながら働くこと」について、後輩女子の話を聞いてから改めて考えると、ちゃんと私たち求人情報を提供する立場として、きちんと配慮出来ているのだろうか?という気持ちになってきたのです。

 

 

想像したり、話を聞いたりすること

冒頭の後輩女子は、きっと私の話を聞いて、少しだけでも「子どものいる生活スタイルを考える」きっかけができたと思う。

というか、そう思いたい。

 

「子どもってそんなに大事なんですね」の発言は・・・裏にどういう気持ちがあるのかはわからないけど、この子に子どもができた時には、この発言なんてすっかり忘れる状態になってほしいと願ってしまう。

 

「子どもよりも私の生活が大事」としか思えない人が、子どもを作ること。

子どものいる生活への覚悟が出来ていない人が、子どもを作ること。

 

「子育ては我慢」なんて書くつもりはなかったけど、「子ども<自分」な人達から産まれてくる子どものことを考えると、ちゃんと「親になる」っていう覚悟をした方がいいし、理解したり想像したりできないなら、あらかじめ見学したり勉強してから、子どものいる人生を選択したほうがいいな、と思うのです。

 

 

こちらもどうぞ 

www.dokudamiyoshiko.com