ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】恋愛炎上主義。 面白くなくなる前の面白い言葉たち

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ちょっと前に読んでいたこちら、感想文を書いていこうと思います。

 


 

 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

 炎上必至!?

人気ブロガー、作家の“はあちゅう” が恋愛サイトAM(アム)で連載中の「毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門」(毎週火曜日のタイムラインにRTの嵐を起こす人気連載)が、大幅に加筆、修正、新エピソード満載で待望の書籍化!

思わず「あるある」と頷いてしまう、アラサーにおこりがちな恋愛法則のオンパレードに、男女問わず共感し、読み終わる頃には、恋愛の酸いも甘いも疑似体験しつつ、「恋愛っていいな」と思うこと間違いなし!

ツイッターで人気のはあちゅうによる恋愛ツイート(#めも)シリーズも掲載!

  • 長い彼氏と別れて次が現れない女子=後半ハーフ彼氏なしの法則1
  • 36歳を超えても結婚していない男には、絶対に『何か』ある
  • 婚活男子と鬼畜系男子の法則
  • 30代女子が理想の男性と出会っても恋愛ができない理由
  • 相手を「嫌いになる努力」は好きになるより難しい
  • ペースを乱さない恋愛への移行時期
  • LINE5往復でわかるあのひとのモテスキル
  • 「無理しないで」という逆効果気遣い系男子は萎える
  • 年上未婚と遊ぶうち自分が年上未婚になるAランク女子の法則

 

はあちゅうさんが恋愛サイトで書いていたコラムを大幅に加筆・修正・新エピソードを追加したものになります。

 

 

めちゃくちゃ面白くて驚いた

私がはあちゅうさんの存在について初めて触れているのが、2017年。

31歳のはあちゅうさんが「売れ残り」と言われて激怒したけど、本人は27歳の時に「36歳以上で結婚していない男性には問題あるって書いていたという件なんですよね。

まさにこの本で書かれてた内容と同じようなことを、自分が言われて激おこするという、今の芸風である「ブーメラン」の件で知ったわけで。

だから、私は知っているはあちゅうさんというのは、この本に書いたことの記憶を消しさった、30代になってからのはあちゅうさんだったんですね。

 

その後、「金払わない奴はファンじゃない発言」とか、「SNS映えのために犬か猫を飼うといい発言」とか、「小夏タクシー事件」とか色々な炎上から、「私悪くないもん」「誹謗中傷されている」と被害者ぶって、妊活詐欺疑惑の件で面白い訴状で訴訟を起こすというところをウォッチしてきたわけなのです。

あと、サロンで約1万円を支払って「ギブ」という名のタダ働きさせられたり、そこでセクハラ騒動が怒ったり、#metooに便乗したり・・・いろいろありましたね。

 

気になる方はこちらをどうぞ

www.dokudamiyoshiko.com

 

私の印象としては、言っていることがちぐはぐで、その場その場で意見をコロコロ変えるから一貫した思想がわかりにくく、つまり「私は私の思う私の好きなことをしながら私らしく生きていく私です」みたいな人という感じで、なぜこの人がインフルエンサーなのか、がよくわからなかったのです。

SNSやブログも見てはいますが、「なぜこの人がフォロワー数万人?」と思うほど、普段の内容は至って普通。

セブンイレブンのスイーツがどうのこうのとか、楽天で2000円くらいのバッグを買ったとか、1枚2000~3000円くらいの服がどうのこうのとか、そのへんの主婦が書くのと同じ内容。

 

そんなはあちゅうさんが、20代の頃に書いたこの本を読んで・・・

 

めちゃくちゃ面白い!

 

と思ったのです。

前置きが長くなった・・・

 

 

自虐ポジティブと、キレのある発言

この時代のはあちゅうさんが面白いなと思った点は、2つ。

 

まずは「自虐ポジティブ」ですね。

 

まわりの同世代が続々結婚、出産……と大人の階段を着実に踏み上がっている中で、プロポーズされる気配もないっていうか、そもそも、その前の段階で「一歩進んで二歩下がる」状態。

そんな理想のカケラだけは頭の中にたくさんストックされているのだけど、相手がいなくちゃ結婚はできないのだよね……。

そして同時に考えざるをえないのが、自分の残り時間。気づけば、30歳までそんなに余裕もないのです。 

 

今までたくさんの恋愛をしてきて、失敗もしてきて、その分次は!と頑張るけれど、周りはどんどん結婚していくし、相手もいないし・・・という20代後半によくある焦りを感じながらも、でも「自分の人生は自分で切り開く!」と宣言するポジティブさ。

ここが面白いなと思いました。

 

5歳年下のイケメンとふたりで食事に行く時の話なんか、めちゃくちゃ面白かった。

「飲むってふたりで?みんなで?聞いてみようかな?でも自意識過剰って思われたらどうしよう」「年下に下心のあるアラサーって思われたらすごく恥ずかしい」「私おごるの?」「お店の予約はどっちがするの?」とパニックになったけど、結局楽しくデートできたって内容。

こういうの、もう今のはあちゅうさんは書いてくれないだろうな。

「宅急便のお兄さんに異性を感じた」「パパ活アプリやってみたい」「ホストと色恋したい」なんて妄想だけじゃ、甘すぎる。

 

そして2つめ、「キレのある発言」。

今よりも、炎上覚悟!みたいな発言が多くて、まさに「歯に衣着せない」発言たち。

 

たとえば先に書いた、36歳以上の独身男性には「なにか」あるというのは、こんなチェック項目を書いているんですね。

 

  1. 女性を心から愛せない性質
  2. そもそも結婚願望がない
  3. 稼ぎがない
  4. 放浪癖がある
  5. マザコン
  6. 結婚できない職業についている
  7. 夢追い人
  8. 暴力をふるったり酒癖が悪かったり、性格に大いに問題がある
  9. 何かに熱狂しすぎ
  10. バツイチ
  11. おかしな性癖がある

 

これも炎上しそうだけど、でも当たっていると思う。

 

このキレのある言葉の矛先は、男性だけじゃなくて女性にも向けられていて、「友人が30歳になって『結婚したい』と言いまくる奇病にかかった」とか、「Aランク女子はより好みしたり、モテ気分を味わっているうちに乗り遅れてCランク男子とくっつかざるをえない」とか・・・これも炎上しそうだけど、ある意味真理だなと思うわけですよ。

 

そういう、ズバッと言うのが心地良いし、面白い。

 

ああ・・・この時代のはあちゅうさんは、こういう言葉で支持を得ていたんだな、と思った。

 

 

人はどうして、面白くなくなるのだろうか?

さて、そんな面白いはあちゅうさんの本を読んで、寂しく思うのです。

 

「どうしてこんな面白い人が、今や全然面白くなくなってしまったのだろうか・・・」と。

 

ここから先は、全部仮定の話です。

 

 

軽口とヘイトの境界線を越えてしまった

炎上はしていたものの、今までは「とんがったこと言っている人だな」レベルだったのに、調子に乗って「これは○○層に対する侮辱である」レベルまで言ってしまった、またはそれが明るみに出てしまったので、炎上が今までの「ボヤ」レベルではすまなくなってしまった説です。

だから、炎上しないような発言を心がけるようになってしまった。

・・・と言っても、不用意に炎上しそうな発言したり、炎上しそうな写真を掲載したりしているけどね。

 

 

30代になって「大人の女」に方向転換しようとした

かつての「シノラー」がしっとりした大人の女になったように、30歳という節目で、ある程度「落ち着こう」とか思っちゃったのではないか説です。

女の30歳って、なんか「節目」って感じあるもんなぁ・・・

 

 

結婚して、恋愛に奮闘していた過去を消し去りたくなった

結婚すると、なんとなく「大人の女」「妻としてちゃんとしている人」を目指そうとする人もいますけど、もしかしたらそれかもしれないな。

破天荒な夫と、しっかりした妻・・・みたいな見せ方をしようとしていたり。

・・・ちょっと無理がある気がするけどな。

 

 

私、頑張っていませんアピールがしたくなった

泥まみれになって努力していた過去の自分と決別したいというか、どうにかして、「頑張らない系のゆるふわなのにオシャレに見えちゃうインフルエンサー」みたいなのに転身しようとしたのかもしれません。

実際、お友達はそういう路線の人が多いよね。

 

 

この時代のはあちゅうさんにリアルタイムで接していたかった

私ははあちゅうさんと同世代なので、アラサーの頃に、このとんがった文章を書くはあちゅうさんに出会っていたかったなと思いました。

そうしたら、きっと、24万人のTwitterフォロワーの中に私も入っていたと思います。

本もメルカリじゃなくて、ちゃんと書店で買って応援していたと思う。

 

どちらにしても、結局今この時点では、「はあちゅうさんも変わっちゃったな」とがっかりしている1人になっているんだろうけどな。

 

 

こちらもどうぞ 

www.dokudamiyoshiko.com