こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ある取引先とアポ日程を調整しているときの話です。
その取引先とは、一緒に別のクライアントの仕事をしています。
「明日の○時に急遽お客様と会えることになりました。同席できますか?」
あ、明日?
「明日は予定があるので同席できません」
「そうですか・・・」
また後日。
「来週の月曜日にもまた会うことになりました。同席できますか?」
「すみません、その日も予定がありまして・・・」
「そうですか・・・別にこちらはドクダミさんがお客様と会えなくても大丈夫と言うなら、こっちはこっちで進めるからいいんですけどね」
そんなこと一言も言っていない・・・
「いえ、こちらにも予定があるので、行けないとは言いましたが、会えなくても大丈夫とは言っていないです。代理の者を立たせるので、少々お待ち下さい」
「いや、私は無理して予定を開けろとは言っていないです。私はドクダミさんが会いたいかどうかにお任せしたいだけですから」
なに、その「俺は悪くない。すべてはあなたの決断なのです」みたいな言い方。
この人、すぐこうやって「自分の逃げ道」を作るんだよな。
脳内変換って、わりとある
このやりとりを経て、ちょっと私はモヤモヤしました。
「勝手に脳内変換するなー!」と。
確かに、こちらが予定が入っていて、同席できないのは申し訳ないですよ。
お会いするクライアントも、常に予定が見えないタイプで、「明日、予定ないから会えるよ」的な方なんですよ。
それはわかっている。
でも、「明日ですね!行けます行けます」ってほど、こちらも暇ではないし、「明日ですね!他のアポがありますけど、こちらを優先させます」ってほど、色々な観点で重要度が高いとは言えない。
だから、私はその場には行かないけれども、代理を立てることで何とか対応することにしました。
このやりとりで気になったのは、「脳内変換」の話ですね。
「2回も行けないと言われた」→「会いたくない」ってなっちゃう人もいるんですね。
いや、単に予定が入っていて行けないだけなんだし、そう言っているんだけど。
これは結構よくある話なんですよね。
私も後輩に相談されることがあります。
「お客様に嫌われている気がします」
「なんで?」
「電話しても、いつも外出中と言われます。嫌われていて居留守使われている気がするんです」
「それって・・・本当に外出しているんじゃないの?」
そう、「何度かけても電話に出ない」という事実を、「嫌われてる」に勝手に脳内変換してしまうのです。
ちなみにこの後輩の件は、電話の相手は「単に外出が多く、ほぼ会社にいない人だった」ということがわかり、携帯電話の番号を教えてもらっていました。
そんなこともあるのです。
恋愛でも「逃げ道」と「脳内変換」はネックになる
さてさて、冒頭の取引先なのですが・・・この担当者、実は元同僚で、元先輩なんですよね。
だから私は知っているのです。
「気になる女性にも、こういう感じで『自分の逃げ道を作って、相手に選択権を押し付ける』感じで接していること」を。
10年前くらいに、よく飲み会をしながら、そういうことを言われていました。
「○○はいつも、デートに誘う時も、変に下手(したて)に誘うよな~『△△が嫌なら、行かなくてもいいけど』みたいな言い方して、断られてもダメージがないように自分を防御した上で誘うから、だから断られるんだよ。もっと堂々とデートに誘えばいいのに」
ああ、そうやって、自分の意思でデートに誘っているのではなく、相手の女性が行きたいって言ってくれたから仕方なくデートに行くみたいな形にしたいんだよな。
自分が誘ってるくせに。
そうやって、20代30代を過ごしてきた彼は・・・今も独身であります。
そのやり方が原因だかは、知らんけど。
話は仕事に戻って。
「逃げ道をつくる」「事実を脳内変換してねじまげる」とか、自分自身の認知の歪みが、仕事を円滑に進めるのを妨げていることって、結構あるんじゃないかと、今回の一件で感じたのです。
「事実はどこにあるか」をちゃんと見定めて、それに対して手を打つって、結構大事だよなぁ・・・と、私は改めて思ったのです。
こちらもどうぞ