ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「ごめんなさい」が言えないがゆえの炎上

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

その昔、大学時代のバイトの先輩(男)が、こんなことを言っていました。

「付き合うなら、『ありがとう』と『ごめんなさい』の言える子だ。以上!」

 

その方は結構な面食いさんででして、美女ばかり付き合っているようでした。

「キレイな人と付き合えて、めっちゃ幸せじゃないですか!」とちょっと持ち上げたつもりの私に、さっきのセリフを言ったんですね。

「いくら美人でも・・・」と言いながら。

 

それはもう10年以上前の話なのですが、なんとなく心に残っていました。

 

っていうか、私の中では「ありがとう」と「ごめんなさい」が出来ない人なんて、この世のどこにいるんだろう?子どもの時に学びますよね??って思っていました。

 

でも、この「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えない大人って、結構いるんだな、と思うようになってきました。

 

 

旅館の食事を「大失敗」というおじさん

今回、そんなことを考えたのが、今ネットで炎上している、こちらの方のツイート。 

 

 

「大失敗」「廃棄前提」と言いながら、旅館の夕食の写真をアップ。

そして、「場所は万座温泉」とまで書いてしまう。

観光協会のサイトには宿泊施設9つしか載っていないんですけど!

 

 

炎上しても謝れないおじさん

そして、色々な「反対意見」「たしなめ」のようなものに対して、彼は反論しているんですね。

 

  • 少食の実感なし

  • こういったご馳走がいい方は良いだろうが、私にとっては大失敗(また言ってる)

  • 多いほうが喜ばれるなら、マーケティングのリサーチデータがぜひ見たい

  • 業界全体は、一般論として効率を優先して犠牲になってしまっている(何が?食材廃棄?)
  • このままで本当にいいんだっけ(食材廃棄が?)、というのは、気づいている人は気づいている

 

うわぁ・・・「マーケティングのリサーチデータ」ですって!

こういうことを言う人って、意識高い系っぽいなぁ。

「業界全体」「食材破棄の問題」「一般論として」など、頭いい人っぽい言葉の使い方をしているところも、ポイント高いですね。

それっぽい言葉を並べて、それっぽい文章にして、自分の持論をこじつけるような。

「気づく人は気づいている」とかね、お前らと違って高い視点で物事を見ているんだぜ!みたいな人が良く言うセリフじゃないですか。

 

この炎上の理由って、まさにこれが答えだと思うんですよね。

 

40代になって、初めて「いい旅館」に泊まったからご存じなかったのかもしれませんけれども、旅館って大体このスタイルでしょ?

それを「食べきれない~」とか言いながら食べるのが楽しいんでしょ。

 

だから一言、「大失敗」の部分を言い過ぎだったとか、自分が無知だったとか、自分にとっては多すぎたとか、そういう言い方に変えればいいのに。

 

でも、言えないんです。

その「ごめんなさい」とか、「配慮が足りませんでした」とかの一言が。

 

 

さらに、「法的措置」をチラつかせるおじさん

ここで終わりではありません。

さらに、「法的措置」をチラつかせるんですね。 

 

 

何、この、開き直り!

それでも自分のツイートの内容は訂正しない。

いや、きっと彼の中では「大失敗」は絶対的正義なんだろう。

なぜだかわからないけれども、謝ったら負けなのだろう。

 

弁護士の友人とやらも大変だな・・・

 

 

早い時点で「ごめんなさい」が言えればボヤで済んだのに

こういう、フリーランスで、(おそらく)本名で仕事をしている人で、こういう「不特定多数の人が不快感を示す言動」って今後ビジネスをしていく上で、痛手になると思うんですけどね。

私がもしも彼の立場だったら、「旅館の方への配慮が足りなかった」「失礼な言い方をした」という内容で、早々に追記すると思います。

っていうか、そもそもこんなこと言わないけどな。

 

長らくサラリーマンとして社会で経済活動をしてきた私には、ない感覚なんですよね。

この、「絶対に謝らない」ってやつが。

謝ったほうがいいポイントと、譲れないポイントっていうのは分けて考えるし、どう転んでも最悪の結果を避けることだけは守る。

 

そして、その対応でいかにプラスに転じられるかどうかが、腕の見せ所なんですよ。

 

 

 

タイミングと言い方で、人の反応は変わるものよ

こういう対応って、手を誤るとどんどん炎上していきます。

「スルー」「無視」をしていくと、止まらなくなるし、「謝罪に見せかけた言い訳」っていうのも見透かされる。

 

いかに上手く「ごめんなさい」ができるかって、結構な高等テクニックなんでしょうね。

だから「私悪くないもん、だから謝らないもん」っていう一見すると簡単な方法に走ってしまう。

そして、「へへん、実はこれは炎上マーケティングでしたぁ~」と言いたくなってしまう。

 

それは地獄の入口なのです。

だって、燃え続けて、嫌われ続けて、誹謗中傷と闘い続けて・・・ってしなければいけないんですもの。

どっかで聞いたことがあるような、「インフルエンサー」みたいな道を行くってことなのよ。

 

 

「ありがとう」「ごめんなさい」の言える人でありたい

さて、冒頭の話に戻って。

私は「ありがとう」と「ごめんなさい」がちゃんと言えてるかどうか?

 

若い頃と比べると、ちゃんと言えるようになったな。

昔は「そこはまず、謝れ!」って怒られたりしたもんな、言い訳してて。

「ありがとう」は気軽に言うように心がけている。

 

実在するかどうかわからない、ポテサラおじさんと違って、実名(たぶん)顔出しで勝負している人が、この事態にどう対応するか?

件の彼が、今後どういう対応をしていき、どういう「着地」をさせるのかは、ちょっと楽しみです。

 

最後に、この件の彼については、「廃棄前提おじさん」という素敵な名前が付き、写真が掲載された旅館は、予約が入ったという素敵なお話も追加されました。

めでたしめでたし。

 

 

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