こんにちは、ドクダミ淑子です。
Twitterで、こんなツイートを見かけました。
人事アカウントってなんであんな上から目線のアカウントが多いのだろう🤔
— けい@中立者 (@kei_0611_) July 21, 2020
社内でやりたきゃやればいいのものを。
たしかに、ネットで「人事アカウント」と言う人たちは、なんだか偉そうな人もいますよね。
なぜなのか?
人材系の営業をやっていて、人事の人にたくさん会っている私が、「ネット上で偉そうな人事」という人が存在する理由を考えていきたいと思います。
人を選ぶ立場に気が大きくなる
先生は、普段から生徒の上に立つ立場だから、自分は偉いと勘違いしてしまうという話を聞いたことがあります。
立場が人を作るみたいなやつですね。
それで言うと、人事は「合否を出す」という立場だから、自分は人を選別できる偉い人間だと勘違いしてしまう人もいるのかもしれません。
人事は会社の中でも偉いのか?
しかしですね・・・
人事は会社の中でそこまでリスペクトされる立場ではないこともあるのです。
将来の売上をあげる存在を採用するという意義があるものの、部門としては間接部門扱いで、直接売上を上げるわけではない存在。
なおかつ、メディアの取材だ、面接だ、リクルーターだ、懇親会だので、現場社員の時間を取りに来る存在。
・・・そんな風に現場からは思われていることもあるのです。
それは、一部のケースですけどね。
採用活動が上手くいくかどうかって、現場の協力があるかどうかって大きく関わってくるんですよ。
人事の人だけじゃなくて、実際に配属される人に入社前にも会いたいじゃないですか。
だから、人事が社内でどんな関係性を築ける人なのかって、結構大事なのです。
そこで、「人を選別できる偉い立場です、私」みたいな人事は嫌われますよね。
だから、大抵の人は社内ではそんなに偉そうにできない。
偉そうにできないのに、偉そうにしたい気持ちがあるから・・・ネットで吠えるのではないでしょうか。
最終的な権限はないのに怒られる
人事は、現場から文句を言われることもあります。
「なんでこんなできない人間を採用したんだ!」みたいなクレーム。
でもそれって、人事に言われても困るのです。
だって、最終的に内定を出すか、出さないかって人事が決めるんじゃないんですもの。
内定を出すかどうか決めるのは、多くのケースだと事業部長とか、役員とか、人事よりも偉い人なんですよね。
現場はそういう人に文句は言えないから、人事に文句を言う。
自分がやっていないことにクレームを言われるっていうのは、仕事をしていてストレスを感じますよね。
時には、人事が採用したいなと思う人が、謎の理由で役員NGが出たりもします。
「○○大学の人は、ウチには合わない」とか、ひどいケースだと血液型占いを信仰している人とか・・・
人事は孤独なのだ
自分のコントロールでは上手く行かないことが多い人事の仕事。
でも、「こういう人は面接で強い/弱い」みたいなことを言いたくなって・・・ついついネットでつぶやいてしまうのではないでしょうか。
また、「人事のプロ」みたいな人ほど、孤独なケースが多いのです。
それは、人事として入社したため、現場のことを知らないし、現場との人間関係もないから。
ウチの仕事をわかっているわけじゃなくて、人事の仕事しかわからないんだろう?と思われがち。
現場を経験してから人事になった人の方が、社内の人間関係は円滑なことが多い。
仕事ができないけれども社内の人が協力してくれる立場の現場上がりの人事と、仕事ができるけれども社内の人の協力を得られにくい人事畑の人事。
それもきっと、「人事のプロ」としては不満があるんでしょうね。
だからネットで「人事とは」的な自分の仕事の流儀を語りたがる。
私はどうかって?
そういう人事の方の苦労を知りながら、それを支えつつ、やっぱりネットで色々と普段言えないことを言っちゃってるので、同類なんでしょうね。
※ブログやSNSで書いている仕事ネタは、必ずフェイクを入れています。
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