ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】結婚の奴 深く考えないで「こちら側」に来てしまった

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ずっと気になっていた、こちらの本を読みました。

 

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どんな本なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

第一声は「ただいま」なんだろうと考えた――ゲイの夫(仮)と、恋愛でも友情でもない二人の暮らしをつくるまでのつれづれ。 

人生を変えるような恋愛だの結婚だのは無理だが、ひとりは嫌だ――
ゲイの男性と「結婚」と称して同居を始め、
恋愛でも友情でもない二人の生活をつくるまでを綴った能町みね子の最新作。
「ウェブ平凡」連載「結婚の追求と私的追究」の単行本化。

 

 

私の名前の由来にもなっているのです

私は、2014年くらいから「ドクダミ淑子」と名乗ってブログや何やらを書いているのですが、実はその「ドクダミ」というのは、この本からインスパイアされたというのもあるくらい、一時期、能町さんの本を読みまくっていたのです。

 

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「モテない系」のシリーズ、性転換前後のあれこれ、街の人々の会話をこっそり聞いたエッセイ・・・全部面白かった。

 

ちなみに、このドクダミというのは、「少女漫画界に咲くドクダミの花」と呼ばれし岡田あーみんさんへのリスペクトから来ているそうです。

 

 

ここまで深く「結婚」を考えずにこちら側に来てしまった

この本を読んでいて、私が思ったのは、かつての私のこと。

 

私は26.5歳まで、彼氏いない歴=年齢で、処女でした。

その前までは、仲の良い友達と、「恋愛がわからない」「付き合うって何?」「なんであそこまでモテに執着するのか」「猛禽*1ウケる」なんて話をしながら酒を飲んでいたんですね。

その子が転勤で飛行機の距離になってしまったのをきっかけに、「このまま、恋愛がわからない~とか言って一生終わったらヤバいのでは!?」と焦り始めて、ノウハウ本を片手に「彼氏を作るプロジェクト」を自分の中で立ち上げたんですね。

そして、どうにかこうにか彼氏を作って、処女喪失も済ませ、そのまま結婚しちゃったんですよ。

 

そんな私が、『結婚の奴』を読んでいると、かつての「恋愛なんてわかんな~い」と言っていた私がムクムクとよみがえってきたのです。

 

正直言って、今も「恋愛」がわかっていないし、「結婚」だってわかっていない。

夫のことが好きなの?と聞かれると「好き」だけど、じゃあ恋愛時代は身を焦がすような恋をしてきたか?というと、そうではないし、他の男の人と恋愛したら、もっと身が焦げたのか?というと、そんな気もしない。

ただ私は、タイミングと、相性がよく、生活していて苦ではないとお互いが思う相手と結婚し、今の今まで大きなケンカもなく過ごしている・・・それだけなのだ。

 

でも、家も買ったし、子どもだって考えている。

もちろん、離婚する気なんて、(今のところ)微塵もない。

 

 

恋愛しなくても結婚できるけど

恋愛の先に結婚がある、多くの人がそう思うでしょうが、私は恋愛しなくても結婚はできると思っている。

というか、恋愛と結婚は全くの別物ではないか。

恋愛向きではないでなくても、結婚はできるし、逆も然り。

 

www.dokudamiyoshiko.com

 

深く考えないで、「恋愛っぽいもの」を経て「結婚っぽいもの」をやっている私。

そんな私と違って、能町さんは深く、深く考えています。

恋愛は何なのか?なぜみんな恋愛に夢中になるのか?と思って試しに恋愛っぽいことをしてみたり、雨宮まみさんとの出来事を思い出しながら、むしろこれが恋愛だったのではないか?と考えたり・・・

結婚についても、どういう結婚スタイルがいいかをまずは考えて、その条件に合いそうな人を探して、アプローチするときも予防線を引いて引いて引きまくって・・・

 

そして、「夫(仮)」との生活をスタートさせるのです。

 

最後の最後まで、何度出てきても「夫(仮)」。

 

好きだけど、お互いをいたわるけれど、恋愛ではなくて、同棲、そして結婚(仮)。

 

私はなぜ、その辺りを深く考えないでひょいっと「恋愛」「結婚」へと飛んでしまったのか・・・

でも、考えて考えて考えまくったら、結婚なんてしなかったかもしれない。

私はきっと「平凡な結婚生活が当たり前だと思って、迷いなくそこへ向かってしまった凡人」なのだ、と改めて思う一冊でした。

 

 

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www.dokudamiyoshiko.com

*1:瀧波ユカリさんの『臨死!!江古田ちゃん』に出てくるぶりっ子のこと