こんにちは、ドクダミ淑子です。
少し前に、父が家族向けのLINEグループに、長文を投稿しました。
- 同僚の友人から研究所の情報を聞きました
- ウィーンの研究所がうんたらかんたら
- VGH(Vancouver General Hospital)の看護師がうんたらかんたら
- 中国人はウイルスの挙動を理解している
- 沢山の熱い液体(コーヒー・スープ・お茶・温水)を飲め
- 温水で防止剤(酢・塩・レモン)になるものを使用してうがいをしろ
- 果物と野菜を食べろ
- 冷たいものを食べたり飲んだりしてはいけない
- これを読んだら家族や大切な人を守るために、拡散してください
・・・思いっきりよくあるチェーンメールやないか。
幸いにして、私の家族は「へぇ~こういうの、真偽がわからないよね~(ホジホジ)」「こういう不確定な情報をすぐ広げるな」くらいの感覚でした。
温かいものを飲めっていう時点で、ちょっと怪しいよね。
武漢の研究所がどうのこうのっていうちょっと前のネタに似てるし、日本語が変だったし。
他の家族から総ツッコミを受けて、父はシュンとなりました。
チェーンメール耐性がないから拡散してしまうのだ
どうして、父がこんなよくあるチェーンメールを拡散してしまったのか?と考えてみました。
そして思ったのです。
「チェーンメール経験値が、圧倒的に足りないのだ」と。
だって、私たちが中学生・高校生の頃って、よくわからないチェーンメールが大量に回ってきませんでした?
「行方不明の娘を探している、このメールを受け取ったら娘の行方を知らない人は3人に回してほしい、回さないと娘を隠しているとみなしてあなたの元に刃物を持った親が押し掛けるよ」とか、そういうやつ。
病気の娘を救うためにメールを広げたいとか、幸福の手紙・不幸の手紙とか。
あと、シンプルに呪われるやつとか。
中高生の頃は、拡散するのもバカみたいだと思って止めていました。
止めていて、本当に呪われるのではないかとそこそこビビッていましたが、ある日ふと気づいたのです。
「呪い?んなわけねーよ!バーロー」と。
そして気づけば、そんなチェーンメールが回ってくる頻度は、かなり減りました。
でも、最後までミホ(仮名)だけは送り続けてきたな。
「あ、ミホ・・・また変なメール送ってきた・・・(パタン)」みたいな風になって、私の中でミホ=信じやすくて騙されやすそうな人、となりました。
そんな思春期を乗り越えてきた私たちは、こういうLINEが流れてきた時に冷静になれるかもしれません。
しかし、そんなチェーンメールと娘が戦っていた頃、中間管理職として会社で戦っていた私の父は、定年退職して嘱託社員になって初めて、こういうLINEと出くわしたのでしょう。
そりゃ、びびるよな・・・と思ったのです。
誰でも通る道なのだ
現代では、インチキメールを拡散するというのは、きっと誰もが通る道なのでしょう。
それが、私世代は子供の頃で、親世代は今なだけの話で。
だから、優しく、「それは間違っていますよ」と言ってあげられる人がいることが何より大事なのでしょう。
それは家族でもいいし、友人でもいい。
そういう人がいなくて、変な人たちで変な意見を拡散して発酵させてしまうのが、恐ろしいのです。
あの時にチェーンメールを熱心に送ってきたミホは、今何をしているのだろう?
変な人たちに騙されていないことだけを祈っています。
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