こんにちは、ドクダミ淑子です。
非常事態宣言が出される前に、ちょっと年上の先輩営業マンが、こんなことを言ってきました。
「ドクダミの担当している企業、倒産するぞ」
自信マンマンのその根拠は?
えええええええええええーっ!?!?!?!?!?
私は、「イッテQ」のお祭り男・宮川大輔ばりのリアクションをしました。
私の・・・お客様が・・・倒産!?
いやいや昨日まで普通に会話してたじゃんか。
それが・・・倒産?
いや・・・ちょっと待て・・・
「先輩さん、その話ってどこから聞いたんですか?」
「どこって・・・お客さんだけど?」
聞くところだと、緊急事態宣言が出されると、その業種は休業にならなければいけなくて、今までの入会金を返金しなければいけなくなるらしい。
「だから、倒産するって」
え?ちょっと待って・・・
入会金返金するくらいで倒産?
あそこって、そんなに自転車操業だったっけ?
全くのデマだった
そんな時に、噂のお客様から電話がかかってきました。
「いやぁ、忙しいよね~」
「な、なぜですか?(倒産するから忙しいのか?)」
「緊急事態宣言で、会社閉めなきゃいけないんだけど、その分別のプログラムを作っててさぁ。web完結させるシステムを構築中なんだ~」
「あと、別事業の○○もさ、今のあれこれでめちゃめちゃ売上が上がってて~・・・じゃあ、そういうことでヨロシク~」
プツッ・・・
倒産・・・?
「先輩さん、今その会社から電話来て、めちゃめちゃ元気でしたけど・・・」
「そうなの?確かな筋からの情報だったんだけど」
確かな筋・・・じゃねえッ!!
自信マンマンにデマを吹聴する人がいる
そう、一瞬慌てたものの、冷静になってふと気付いたのです。
「この人、自信マンマンにデマを吹聴する人だ」ということを。
そして、若手の時にも同じように振り回されて、「先輩さんの言うことは話半分でいいんだよ」と他の人に言われていたことを。
そう、デマを言う人って、大して調べないくせに、なぜか自信マンマンで拡散するんです。
そして多分、先輩さんに「倒産情報」を伝えた人も、同類なんですよね。
よく調べないで、派手な見た目だけで判断している。
でも、実は裏では堅実に事業をやっていて内部留保もあれば、大手企業との資本提携までしていて、経理状態は盤石なのです。
むしろ同業なのに、それを知らないなんて・・・甘い!甘すぎる!!
自信マンマンに惑わされてはいけない
コロナの件もそうですよね。
デマをまき散らす人って、自分で全然調べないんです。
そのくせ、「知人の友人のドイツで研究をしている医者が、日本人には隠されている驚愕の事実をお伝えします」みたいな文章をバンバンLINEで拡散する。
んで「お湯を飲みましょう」とか言っちゃうんでしょ?
アホか?アホなのか?
自信と正確性は比例しない
大変残念なのですが、自信の高さと、言うことの正確性というのは、比例しないのです。
- 正しい情報にこだわる人は、簡単に断言しない。「~の可能性が高い」
- 慎重に判断する人は、しっかり調べてから発言したいので不用意に言いふらさない。「~とは言い切れない」
- 思い込みが強い人は、すぐに断言する。「~に違いない」
- 権威に弱い人は、偉い人が言っていると正しいと思う。「~が言っていたから正確な情報だ」
・・・まぁこんな感じで。
むしろ、間違っている人の情報の方が「確かです!」と広がりやすいわけですよ。
そして、正しいことを言っている人が「陰謀だ」「何かを隠している」「政府は悪の組織だ!」みたいな感じで、叩かれる。
だって、コロナウイルスは悪の組織が人工的に作ったウイルスで、日本は悪の組織で・・・ってなったほうが、私は悪くない!可哀想!!って言えるんだもの。
冷静になって考えなければ
ということでですね、自信マンマンな人の声、大きい声ばかり聞いていると、とんでもない方向に進んでしまう恐れがあるな、と改めて思ったのです。
先日、母が謎の紫外線スマホ殺菌機を買おうとしていたんですけどね。
冷静に考えればそんなものいらないのです。
むしろ四六時中そんな機械にぶち込むくらいなら、スマホなんて持つなって感じだし。
ということで、慌てるとロクなことにならないので、いつでも冷静に考える頭、きちんと調べる力を育てていきましょうよ。
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