こんにちは、ドクダミ淑子です。
私にとって読書とは、ハーブティーのように、漢方のように、気持ちに合わせて処方するもののようです。
「心がすさんでいるな」と思う時には、生活感あふれるエッセイを読みます。
仕事が行き詰っている時、仕事の疲れを感じる時は、旅行雑誌の写真に惹かれます。
旅に出ると、非日常を味わいたくなるのか、移動中はミステリーを読みます。
仕事で自分に足りないものが見えたら、それを補うようなビジネス書を買います(しかし、最近それが少なくなっている)。
とても元気な時は、自分とは真逆の人の心に触れて衝突したくなるし、元気が足りない時にはなるべく共鳴できるような本を選ぶ。
そうやって、「こういう気分の時には、○○を読もう」って選んで、読む。
家・カフェ・外・電車などの移動中、たまに居酒屋など、読む場所も読書を彩るスパイスだと思って、選ぶ。
・・・するとですね、読んでいるうちに心が軽くなるんですね。
今まで、何度も何度も、一人で読書をしながら、生活の中でたまったガスを抜き、3歩進んで2.9歩下がる、つまりほぼ振り出しに戻り、また進む・・・そんなことを繰り返しているわけです。
さて、そんな中、最近買って読んだのが、こちら。
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「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」です。
こちらの本の中身は、といいますと…
公式サイトによりますと、こちらの本はこのような内容のようです~
(阿佐ヶ谷姉妹が脳内再生しています)
「時にいざこざもあるけれど、おおむね楽しく自由に、のんびり暮らしております~」 40代・独身・女芸人である妙齢2人の地味おもしろい同居エッセイ+書き下ろし恋愛小説も収録。 歌って踊れて昭和感ただよう芸で人気上昇中の二人組・阿佐ヶ谷姉妹(実際の姉妹ではありません)。 「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の地味おもしろいネタで知られる2人ですが、実際も地味~に阿佐ヶ谷2人ぐらしをしています。四十路、独身、女芸人、そんな2人が繰り広げる日常は細かなこだわりと笑いと、そして人情に溢れています。本書では、リレー形式で「阿佐ヶ谷2人ぐらし」「妙齢事情」「引っ越し騒動」の3章立てでエッセイを収録。 また、「私の落とし方」をテーマにした書き下ろし恋愛小説「フキノトウはまだ咲かない」(渡辺江里子)「3月のハシビロコウ」(木村美穂)も掲載しています。阿佐ヶ谷姉妹の豪華詰め合わせ的な1冊、どうぞ宜しくお願いします。
阿佐ヶ谷姉妹の二人が、ふたり暮らしや、自分自身のこと、そしてたまに恋愛小説などが書かれているという、雑多なエッセイ(褒めている)です。
姉妹ではない姉妹
皆さん知っていましたか?
実は、この阿佐ヶ谷姉妹というのは、実際の姉妹ではありません。
「それにしても似ているなぁ・・・」と感心していたら、こんなことも思い浮かびました。
叶姉妹にとっては、意外なところから来たダークホースだよな・・・と。
皆さん、こちらはご存知でしょう。
「叶姉妹は、実は姉妹ではない」ということは。
あのフィクション感だと、もはや姉妹なのかそうでないのかなんて、微塵も気にならないけれども、姉妹ではないのです。
今まで「姉妹でははないのに姉妹と名乗る芸能人」といって出てくるのは、叶姉妹だけでした。
しかし、阿佐ヶ谷姉妹の登場によってそこは独壇場ではなくなってしまったのです。
もしかしたら「意外と実の姉妹ではない姉妹ユニットランキング」では既に阿佐ヶ谷姉妹が1位かもしれません。
育ってきた環境が違うから
そう、だから似ているようで中身は似ていない、姉妹のようで姉妹でない二人が、時にはナワバリ争いをしたり、ファッションについてアドバイスしあったり、距離の取り方を考えたり、片方のスランプにカレー作って待っていてあげたりするのです。
その距離感とお互いを見つめる目線が面白くて、スラスラ読めました。
言い争いに疲れた時におすすめの本
最近、ネットでの言い争いとか、「私の意見はこうです、ガー!異論は許さん、ガー!」みたいなのに、疲れてたんですね。
自分で読みに行っちゃうものも、タイムラインで流れてくるものも。
そういう時、阿佐ヶ谷姉妹のナワバリ争いを読むと、なんだか中和される気がするのです。
地味~に、でもご近所さんや大家さんや飲食店の店長に愛され、応援されながら、「阿佐ヶ谷暮らし」を続ける姉妹。
やっぱり、疲れたときはこういう何気ない生活を切り取るエッセイが一番、心の栄養になるなと思うのでした。
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