こんにちは、ドクダミ淑子です。
私の会社では、定期的に表彰式が行われます。
前期に優秀な成績を納めた営業を称えるとともに、「みんな、次回はあそこに立てるように頑張ろうぜ!!」みたいな会です。
営業会社なので、定期的にモチベーションを上げて行かないとね。
でも最近、ちょっと不満になってきたのです。
「受賞者のスピーチ、同じことしか言わなくない?」ということに。
受賞者のスピーチ、テンプレ化問題
受賞者の人は1人あたり1分半くらいのスピーチをするのですが、最近そのスピーチがテンプレ化しているのが気になるのです。
- 受賞させていただきありがとうございます
- ここに私が立っているのは、私一人の力ではありません
- アシスタントのAさん、同じチームのB・C・D、マネージャーのE、社長のFさん、そして弊社担当のGさん・Hさん・Iさん、そしてG・H・Iさんの上司のJさん、そして私の妻・娘K・息子L・・・みんなのサポートがあったからこそ、実現できたことだと思います
- 次回は、メンバーのB・C・Dがここに立てるように、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います
- 今回は本当にありがとうございました
おーしーまいっ・・・って、何やねんこの中身のないスピーチは!!!
人の名前だけは大量に出てくるけど、A~Lまで、自分の周りの人の名前を入れたら完成するようなテンプレスピーチなんですよ。
そして、これが毎度、誰もが同じようなことを言い・・・非常につまらない表彰式になっているのです。
謙虚なのは良いことなの?
ここまでテンプレ化していなくても、「ここに立てたのは、私一人の力ではありません」っていうコメント、ここ最近でかなり多くなっているのね。
少なくとも、入社した10年前は、もっと「俺、頑張った!死ぬほど、頑張った!!」みたいなスピーチだったんですよ。
それが急激に「私一人ではなしえない結果」みたいな話になっているんですね。
これは、もともと個人の力で営業して売っていた人材業界が、チームセリングになっているという変化もあるでしょう。
でも、それだけじゃない気がするんですよね。
なんか「俺様がすごいから受賞したんだぜ!」って言うことへの批判が強まっているみたいな。
「俺TUEEEE」みたいな人が、「いやいや、お前の強さ、関係ないし」って批判されがちマイナスになる。
そして、「俺YOEEEEからみんな助けてくれてARIGATOOOO」の人の方が、「そのくらい言って当然」でプラスマイナスゼロ。
そして本人としても、「俺そんなにSUGEEEEとか言えないわ」と怯んで、その結果「自分1人の力ではなく・・・」のテンプレになるのです。
面白いスピーチが聞きたい
私はね、ふんわりしたテンプレスピーチなんて聞きたくないんです。
せっかく私の貴重な勤務時間を使うなら、もっと面白いスピーチが聴きたい。
お客様にこういわれたのが印象的だった、とか。
契約を切られそうになったけれどもこうやって回避した、とか。
最終日にどんなドラマがあった、とか。
周りの人の話をするなら、「アシスタントの○○さんに、あまりにも無茶ぶりしてビンタされた」とか。
そういう、生きた話をもっともっと聞きたいのです。
具体的な話をどれだけ楽しく語れるか
「人志松本のすべらない話」ってさ、大したことない話でも、話の持って行き方と、いかにも情景が浮かんでくるような話し方で、面白くしていると思うんですよ。
そして、普段の読み書きする内容でも、私はそれが大事だと思っていて。
「仕事、やりがいあります!ありがとうと言われると嬉しいです!」なんて、誰もが言えることなんですよね。
それを言っても、全然求職者には響かないわけで。
どうやってその「楽しい」「嬉しい」「やりがいを感じる」を言語化して、誰にもわかるように伝えることが大切だと思うのです。
それが「ストーリー」で、ストーリーこそ人の心を動かすんだと思うのです。
だから、私は受賞式のスピーチにも、その「ストーリー」を求めてしまうのです。
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