こんにちは、ドクダミ淑子です。
社会人歴10年超の友人と話をしていて、こんな話になりました。
「やっぱりさぁ、自分が好きなモノを扱っている会社じゃないと、楽しくなくない?」
その場では「うんうん、わかるぅ~」的な返事をしましたが、実は私はですね・・・全くそういう風には思えない派でして。
それどころか、そういうことを言っている新人を見ると、「バカか貴様は」と言いたくなるタイプでして。
でも、信頼している友人がそんなことを言っているとなると、それもあながち間違いではないのかなと思いまして。
ということで、今回は「好きなモノじゃないと仕事していても楽しくないか問題」について書いていこうと思います。
好きなモノじゃないと楽しくない派の意見
好きなモノを扱いたい派の意見を聞いてみると、こんな感じでした。
- 自分が好きと思うものを売りしたい
- 好きなものを紹介することが仕事の熱量に繋がる
- 好きでもないモノを売るのは楽しくないから熱が入りにくい
これを聞いていて、きっとこういうタイプの人って、「消費者目線」寄りなんだなと思った。
働きながらも、感情移入しているのは、消費者の側。
「自分がお客様だったら、これを買いたいか?」って目線にいるんですね。
少し前に焼肉屋チェーンの商品開発風景を見たけど、徹底的に消費者目線に立つんですね。
焼肉屋に家族で行った設定で、ジュース・ビール・キムチ・タン塩・カルビ食べてから・・・新商品の辛口のカルビの試食するみたいな感じで。
デザートの時は、〆のご飯・麺系を食べてからデザート食べるらしい。
シチュエーションづくりまで本気で、徹底的に顧客目線だなぁ・・・って感心した。
そういう人は、自分=消費者が良いと思えるものではなければ、売る気がなくなってしまう。
まぁそれも、ひとつの立ち位置としてはアリなのかなと思いました。
好きなものじゃなくても売れる派の意見
対して私はですね、好きなものかどうかって、あまり関係がないんですよ。
取り扱っている商品が人材ビジネスで、クライアントの業種・職種も様々だし、自分の知らないような業種もたくさん付き合いがあります。
クライアントの商売を助けるような人を採用することが自分のミッションだから、別に自分がクライアントの業界とか商品をきちんと理解していれば、別に大好きになる必要もないんですよね。
お客様のことが好きなら頑張れるから、人としてしっかり付き合えるかどうかっていうのは大切だけど。
だから、私の立ち位置は消費者でもなく、クライアントでもなく、その真ん中な気がする。
消費者=転職希望者は「ターゲット」で、クライアントが採用したいと思う人。
私はターゲットとクライアントの間に立って、お互いの思いを擦り合わせる「通訳」みたいなもの。
ターゲットもクライアントも、好きか嫌いかではなく、「理解できるか」が大事だと思うのです。
目線は人それぞれなのだろう
もともと、自分は「好きじゃなくてもモノは売れるだろ」っていうタイプで、そういうタイプの仕事をずっとしてきました。
だから、今回働く女性として尊敬していた友人から「好きなモノを仕事に」って言われてちょっと驚いた自分がいました。
でも、友人みたいに好きなモノだから頑張れる!っていうのも、モチベーションの保ち方としてアリなのかもしれない。
だから、そういう人は、自分がトコトン好きになれる商品とか会社を探すのがいいと思う。
でも、「そんなに好きなことがない」って人も心配したり、卑下したり、ましてや「好きな会社が見つからないから好きなこと探して起業しよう!」みたいに突拍子ない方向に進む必要もない。
私のように、消費者に感情移入しなくても、理解してアプローチしていくような道もあるわけです。
そしてそれも、また別の楽しさがあります。
売ろうと思えば、何でも売れるのです。
好き嫌いで動かないから、どんな業種も職種も対応できる、コンサルティング型。
自己分析で「好き」を追及することの弊害
さて、ここまで仕事の対するアプローチは2通りあるんじゃないかという話をしました。
その中で、私のような「コンサルティング型」思考って、なかなか大学生の自己分析で出てこないんですよね。
好きなこと→食べること→食品メーカーだ!とか、人と接するのが好き→接客業だ!とか、そういう風にとても短絡的になってしまう。
そして、それで「自己分析した!」みたいな風になって、すぐに「好きを仕事に!」ってなって、苦しむ人もいるのです。
別に、食べることが好きだからって、食に関することしか仕事にしちゃダメじゃないし、接客業じゃなくても人と接する仕事なんて、沢山ある。
だから、単に「○○が好き→じゃあ○○メーカーで!それ以外は見ない!!」みたいなのはもったいないんですよね。
自己分析って、もっと深く考えたほうが良くて、「どうして○○が好きなのか?」とか、「○○が好きなら、類似した点がある△△じゃダメなのか?」とか、もっともっと自問自答したほうがいいなと、友人と話をしていて、改めて思ったのでした。
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