ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

夫がパンツを捨てないから、パンツセレモニーを執り行った

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私の夫は、パンツを捨てないのです。

 

どのくらい捨てないかというと、穴が開くまで捨てないのです。

 

穴が開く前に、まずは布が疲れてきますよね?ヨレヨレになってくる。

でも、まだ使えると言うのです。

穴が開いていないから。

 

その状態から履き続けると布が擦り切れて、大体お尻のところでしょうか、ちょっと透けて見えるようになります。

でも、まだ使えると言うのです。

穴が開いていないから。

 

さらに履き続けると、薄くなったところから亀裂が入り、とうとう穴が開きます。

もともと布が擦り切れている中耐えていたのが、「も、もう無理だ・・・」となってガラガラと崩れていくのですから、結構な切り込みが入ります。

でも、まだ使えると言うのです。

大事なところに穴が開いていないから。

 

・・・じゃあ、いつ捨てるのか?

 

そう、彼の中では、捨て時など、ないのです。

 

 

10年モノのパンツもある疑惑

付き合いたての頃も、ヨレヨレパンツを履いていたので、何度かパンツをプレゼントしたことがあります。

 

どうせ滅多に捨てないだろうから、予算は1枚1000円位に設定。

3枚1000円と比べると3倍の値段もする、高級パンツです。

 

しかしですね、そのパンツも、もはや勤続8年なんですよ。

サラリーマンに直すと、おそらく62歳くらい。

もはや定年退職して、嘱託勤務に切り替えて、ちょっとずつ引退を考えながら若手の育成に精を出す頃ですよ。

さすがにヨレヨレになってきているので、贈り主である私は、「そろそろ引退してもいいんじゃないか?」と言っているのですが、夫は「まだ使える」の一点張り。

きっと本人も、そろそろゆっくり妻と旅行に行きたいとか思っている頃だと思うんだよね。

っていうか、その8年モノよりも長いパンツも存在しそうなんだよね。

10年モノ、サラリーマンに直すと、68歳くらいとか。

 

そんな夫ですが、たまに新しいパンツを買うのです。

3枚1000円とかのやつを。

 

買う>捨てるですから、パンツの総量は増える一方。

何も知らないバカな新人(安くて新しいパンツ)と、技術力はあるけれども年配のおじさんたち(高くて古いパンツ)みたいな組織。

 

どうしたらいいのだろうか?

 

 

パンツと円満にお別れできる方法

私は考えました。

「捨てる」というから、夫のもったいない精神が出てくるのではないだろうか?

ここはいっそ、「捨てる」以外の言葉で、楽しくパンツとお別れしてもらえないだろうか?

 

・・・お別れ?

 

そこで閃いたのは、少し前にハマっていた、バチェラー・ジャパン。

 

あれは「ローズセレモニー」と称して、カクテルパーティーの後に女性を並べて、一人ひとりバラを渡すんですよね。

そして、バラをもらえなかった人は、その場でお別れになるのです。

 

選ばれなかったことは悲しいけれども、女性は最後の挨拶をしてリムジンで帰り、お互い新しい人生を歩み、旅は続くのです。

 

「これだ!」

私は叫びました。

 

 

パンツセレモニーをやってみた

そこで私は、リビングの床に夫のパンツを並べてみました。

出てきたのは、約20枚。

スタメンと、ベンチと、もはやコートに長いことはいっていない幽霊部員たちが並んでいます。

 

 「それでは、これより、パンツセレモニーを執り行います」

坂東工さんのような感じでバチェラー(夫)をセレモニーの場にいざないます。

 

「本日持って帰れるパンツの枚数は、15枚です。つまりここでは、5枚のパンツと、お別れすることになります」

「はい」

「それでは、バチェラー、お願いします」

 

「じゃあ、このパンツ・・・」

「違います! 『僕と一緒に旅を続けてくれませんか?』でお願いします」

「そこまでやるの?」

「ええ、そこまでやります」

 

そしてパンツセレモニーは順調に進みました。

 

「バチェラー、次で最後のパンツになります。よろしいでしょうか?」

「はい」

「では、お願いします」

「僕と一緒に旅を続けてくれませんか?」

 

「それでは、ここでお別れになるパンツの方々、バチェラーと最後のご挨拶を・・・」

「そこもやるの?」

「ええ、もちろんです」

 

そして、お別れのパンツたちは、ビニール袋に包まれて、リムジン(ゴミ箱)で帰っていきました。

 

 

こんまりより、バチェラー

夫にとっては、全部のパンツが心ときめくものだったんですよね。

だから、こんまり流の片付けは通用しなかった。

でも、バチェラー式にしてみて、夫も「残すものはどれか?」という視点になったのがよかったのではないでしょうか?

 

・・・とか言っているけれども、よく最後まで乗ってくれたなと、自分で企画したことながら、関心しました。

 

夫がパンツを捨てられずに増えていくパンツにお困りの、バチェラーがわかる方は、パンツセレモニーはオススメです。

 

「ところで淑子・・・」

「何?」

「パンツセレモニーって今後どうなるの?」

「え?運命のパンツを見つけるまで、やりますよ」

 「それって・・・」

「ラストパンツです」

 

 

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