こんにちは、ドクダミ淑子です。
2004年、大学に入学し、「パワポ」というものに初めて出会いました。
私は、1年生の時から、有名企業に対して「大学生の視点」とやらで広告提案とかマーケティングとかPRとかをする、広告代理店の真似事をするゼミ的なものに入っていたんですね。
どーだ?意識高いだろ?
そんなゼミでは、謎のイベントというか、儀式のようなものがありました。
先輩から言われ呼び出され、プレゼンの前日に24時間空いているコンピューター室にチーム員で押し掛け、PowerPointのスライドを作るという・・・その名も、「パワポ合宿」。
なぜか、パソコンは1台で、先輩が作るのを眺めるだけ。
なぜか、徹夜。
そして、徹夜明けにプレゼン。
さらに、プレゼン後飲み会。
そこから、カラオケオール。
つまり、2徹。
意味もなく徹夜(しかも2徹!)をしたり、パワポってすげー!と後ろから眺めるだけだったり(なぜ手分けしないのか?)、意味なくカラオケオールしたり、一体何がしたいのかと言われると不明ですが、当時はそういうのも初めてで新鮮だし楽しかったんですよね・・・
私は、高校でPowerPointなんてものは習っていませんでしたので、パワポというものにワクワクしました。
動くの?すげー!みたいな。
そんなとき、テキストを先輩が打っている後ろで、思っていたことがあります。
「間違えたらバックスペース連打するのか・・・」
バックスペースで消すということ
それまで、高校生でWordやExcel使う授業では、「間違えた部分までカーソルやら十字キーやらで戻って、間違えた字だけ消す」という動作で誤字には対応していました。
でも、その先輩は違ったんですよね。
間違えたら、その後の間違っていない部分も含めて、Backspaceで消していく。
そして、また打ち直す。
また間違えたら、Backspace連打・・・
私は徹夜のふわふわした頭の中で、必死にそのことについて考えていました。
なぜ、間違えたところだけ消さないのか?
Backspace連打して、合っているところも消してしまうことに、なんのメリットがあるのか?
効率がいい?
おそらく、先ほど書いたような、間違えたところにマウスや十字キーやらを使って行き、間違えたところを打ち直し、また元のところにマウスや十字キーやらを使って帰り、また打ち始めるより、効率がいいのでしょう。
たしかに、押すボタンは1種類でいいので、楽といったら楽だよな。
行って→直して→戻るじゃなくて、消しながら行って→直して→また書きながら戻るんだもんな。
本当に・・・?
その方法は正しいのだろうか?
でも、先輩はパワポできるし、頭も良いし、優秀な人なのだろう。
優秀な人の方法を学んだ方がいいだろう・・・
ということで、その徹夜の日を境に、私もBackspace連打派になりました。
バックスペースを連打する人に思うこと
あれから10年以上が経ちました。
私の左隣の席の後輩が、やたらとパソコンをカタカタさせているのですね。
カカカカカカカカカカカッと。
一定のリズムで、連打。
もしや・・・とチラ見するとですね、案の定、右手の薬指で連打していたのです。
バックスペースキーを。
そして私は18歳の時に出会ったあの先輩を思い出したのです。
「あのさ・・・」
「はい、何でしょうか?」
「打ち間違い、多すぎない?」
「そうですね・・・」
「しかも、間違えたまま、進みすぎじゃない?」
「そうなんですよね・・・」
そう、あの頃憧れた先輩も、よくよく考えたらミスタイプがめちゃくちゃ多かったのです。
書いては戻り、戻って書くけれどもまた間違えて戻り・・・のループ。
バックスペースを使う/使わない以前に、なんであんなにミスタイプしまくっていたのだろう?
そして、ミスタイプしながら、打ち続けるのめちゃ長かったんだな・・・と気づいたのです。
今になって。
***
ということでですね、私が言いたいのは、バックスペース連打は、間違えた時には効率よい動きかもしれませんが、そもそもミスタイプしないようにした方がよくね?という話です。
特に、バックスペースキーを連打しながら、「オレ(私)、仕事してるぜぇ~」というボケナスがいたら、引っ叩きたいわ。
バックスペース連打すなー!!!
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