こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、映像系のクリエイターでYouTube番組の企画・編集もやっているという、40代くらいの面白い男性の方にお会いしました。
娘さんと息子さんが高校生~大学生くらい。
その方と色々喋っていて、盛り上がった話題があります。
それは、「今の時代、特に若者は、とにかく直感的に良い/悪いを判断する」「理屈を並べても響かず、雰囲気で訴求する方が刺さる」ということ。
私は普段から、仕事内でライティングやデザインをする時に、これを意識していますので、「うんうん、そうよね」となったのです。
「なんか、○○そう」
私はよく仕事内で、「なんか、○○そう」という話をします。
難しいことは言わなくていい(というか、後でもいい)。
最初の1行・最初の1秒・ファーストビューでどういう「○○」を見せられるかどうかが重要だと思うのです。
- なんか、楽しそう
- なんか、面白そう
- なんか、良さそう
- なんか、しっかりしてそう
- なんか、すごそう
- なんか、簡単そう
- なんか、ブラックそう
- なんか、難しそう
- なんか、ヤバそう(悪い意味で)
この、「なんか(よくわからないけれども)、○○そう」というフォーマットに当てはめて、私が今やっている仕事は、どの「○○そう」を演出するべきなのか?というのを常に考えています。
そして下3つ(ブラックそう、難しそう、ヤバそう)と思わせないためにどうするのか?というのを考えます。
「なんか、すごそう」な人がリスペクトされる時代
SNSの世界を見ていると、この「なんか、○○そう」という、雰囲気系の実態がない人があふれています。
特に多いのが、「なんか、すごそう」な人。
フォロワーが1万人いるから、「なんか、すごそう」。
いいね!がいっぱいつくから、「なんか、すごそう」。
「今月は100万稼ぎました」って言うから、「なんか、すごそう」。
そういう人たちを見て、私たち大人は、「ふ~ん。とはいえ、実際は××なんじゃないの?」と疑ったり、詳しく調べたりします。
でも、若い人は特にそんなことも考えずに「なんかすごそう・・・っていうかすごい人だ!」と思ってしまうんですよね。
そういう人がゴロゴロいます。
悪いイメージを払拭する方法
「なんか難しそう」に対しては、2つのアプローチがあります。
- 難しさを感じないように、具体的に説明する
- とりあえず「簡単そう」と思ってもらえるように難しい語句を徹底排除する
私のような疑り深い人間は、1を読んだほうが安心するのですが、どうやら今のトレンド・効果を出すためにと考えると、2の「何もかも隠す」が効果的なのです。
「仕事内容とかよくわからないけど、なんか楽しそうだし面白そうだし、みんな仲良くなれそうだから、この会社にしようっと」みたいな感じで、フィーリングで決める。
だから、当たり障りのない、ふわっとした、毒のない表現が多くなっているのです。
「難しいことなんて何にも考えなくていいんですよおぉ~ん」という、「なんか簡単そう」な募集をかけている実態は、電話掛けや飛び込み営業などの行動量とマニュアルトークで、確かに思考停止しててもできる営業職の会社でした。
求人票に嘘はない。
でも、入ってみたら「すごいブラック」って感じそうですね。
雰囲気だけじゃなくて、情報を集めてきちんと判断したい
情報が溢れる時代。
情報が溢れすぎて、判断できないから、「直感」を大事にする。
・・・こう言ってみると聞こえがいいかもしれませんが、要するに「考えたり調べたりするのが面倒臭いから、誰かが良いって言っていたり、すごそうだなって思うようなところに飛びつく」ということです。
めちゃくちゃダサいし、めちゃくちゃ危険。
だからこそ、「なんか良さそう」って思ったときこそ、その「なんか」を言葉にできるように努力したほうがいいなと思いながら、「なんか良さそう」なメディアを作り続けているのです。
あ、言っておきますけど私自身はブラック企業とはお付き合いしない方針ですからね!
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