こんにちは、ドクダミ淑子です。
仕事の中で、よくこんな愚痴を聞きます。
- 説明会に来る学生が減った
- 合同説明会で資料コーナーと休憩コーナーには人がいるのに、ブース着席が少ない
- なぜもっと気軽に会社見学や面談に申し込んでもらえないのか?
私は営業ですので、拝聴のスキルを発動させ、「そうなんですね」「なるほど」とか言いながら、考えます。
「でも・・・」
出会うまでのハードルが高くなっている
「今の世の中って、出会う・・・というか行動に移すハードルが高くなっていると思うんですよね」
さっきの「説明会に行く」とか、「企業のブースに着席する」とか、「面談する」とかのハードルが、以前よりも気軽にいかなくなっているのです。
接点を持つことのリスク
その理由の一つが、「接点を持つ」「個人情報を受け渡す」ことに対しての重さが、以前よりも重くなっているからです。
今はどちらかというと採用もマーケティングも、「マスに撒き餌をして、引っ掛かったら網ですくい上げる」よりも、「一本釣りをする」「ルアーフィッシングをする」という戦略の方が主流になっています。
そうすると、「撒き餌でかかる」よりも狙いを定められ、追い込まれ・・・という囲い込まれ感が強い。
そして、釣られた時には針がかかっていて、逃げ出せないのです。
だから、できるだけ釣り師のターゲットにされないようにしなければいけない。
本当に釣られたい時以外には。
モノを買うときの動き
だから、ホイホイと釣られに行く前に、事前に・自分で調べるのです。
その会社のこと、商品のこと、実際に働く人の声、退職者からの批判などなどを。
これはモノを買うときも一緒ですね。
何を買いたいと思ったときに、すぐ家電量販店に行って、店員さんに「オススメなんですか?」と聞いたりする人は減ってきています。
まずは「炊飯器 オススメ」で検索したり、近しい人に意見を聞く。
レビューやクチコミサイトを見てから決める。
クチコミサイトを見るよりも、SNSで探すという人もいますね。
出会い系での動き
・・・という話を43歳独身男性にしていたのですが、まだご不満な様子。
「なんで?その会社のことは、その会社の人に聞く方が正確じゃない?」
「俺は炊飯器を買おうと思ったら、ビッ○カメラとヨ○バシカメラとヤ○ダ電機をハシゴして決めるけど?
「だーかーらー、そういう行動を『リスク』とか『ムダ』とか思う人が多いんですって!なぜならば、押しに弱いから。3軒行って見極めようと思っても、ビッ○カメラに行ったタイミングで押されて買っちゃうんですよ。それで後からもう2軒見に行けばよかったとか、ネットでちゃんと調べてから行けばよかったとか後悔するんですよ」
「だいたい、炊飯器買うのにそれだと1日かかるじゃないですか。調べて行けば半日で済むかもしれないし、ネットで買えば更に半分になるかもしれない。そういう感じなんですよ」
「・・・でも」
男女の出会いもそうですよ。
まずは会う前、行動に移す前に、マッチングアプリである程度スクリーニングをかけるんです。
「とりあえず会う」っていう行動は、しにくくなっているんです。
「独身の俺は、その感覚もわかんないわ」
「・・・・(このジジイ・・・)」
調べる企業がすること
こういう時代遅れジジイの感覚の企業は、今後もどんどん置いていかれます。
ネットでの情報を充実させないと、そもそも「出会う前に気付かれずに終わる」という状態になります。
逆に、ネットでの情報を充実させたり、今の若者に合わせた「ゆるいコミュニケーション」をしていくなど、工夫をして「出会い」を実現させられれば、その後はスムーズになる。
こういった、今の人の購買や出会いなどの「流れ」を把握しておかないと、どんどん取り残されるなぁと、改めて思いました。
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