こんにちは、ドクダミ淑子です。
御年34歳・昭和生まれ・日本語を愛する私、ドクダミ淑子は気になって仕方がないのです。
若者の言葉遣いが。
「クソほど」って不思議なの
まずはこちら、「クソほど」。
皆さん忘れがちですが、クソというのは、大便のことです。
更にその「うんこ」という意味で、「クソ上司」「クソ野郎」などと、名詞の先頭に付けることで、「まるで大便のように臭くて迷惑な上司」のような使い方をします。
しかし、その用法が変わってきているんですよね。
「クソほど」とは、「まるで大便のように」という意味ではなくなります。
現代では「クソ」というのは、「とても~」という意味になるのです。
例えば、「クソほどある」だと、「とても沢山あります」と変換されます。
しかし、やっぱり「クソ」と言われると大便、つまりウンコを想像するのが昭和世代。
なので、最近とても違和感があったワードがこちら。
「クソほど硬い」(by Dr.STONEの千空チャン)
わかるんですよ、「とても硬い」という意味だということは。
でも、違和感なんですよ。
だって、クソって硬くはないじゃん。
しかもこのセリフ、岩盤に対して言っているセリフなのよ。
もうね、オバチャンわけがわからないの。
「ワンチャン」の多様化
そして次はこちら、「ワンチャン」。
犬の「ワンちゃん」じゃないですよ?
「ワンチャン」というのは、「one chance(ワン・チャンス)」の略です。
「ス」だけ省いた感じ。
さて、このワンチャンですが、私の記憶するところだと、3年前くらいまでは、「一発逆転を狙う余地があるもの」「ダメ元で、とりあえず挑戦してみる」みたいな意味でつかわれていました。
たとえば、こんな感じ。
「ワンチャン誘ってみようかな」
「ワンチャン賭けてみるわ」
「ワンチャンあると思う」
でも、これも変わってきているんですよね。
と思って、Twitterで「ワンチャン」を検索してみると、こんな感じ。
「小5の時の絵の方が、ワンチャン今より上手い」
「この動画、ワンチャンすぐ消すかも」
「ワンチャン明日は臨時休業」
「小学生からワンチャン中1までドハマりしてた」
この辺になると、「ワンチャン」というのは、「もしかしたら」「ひょっとすると」みたいな感じになる。
もしくは、「念のため」「やもすると」みたいなクッション言葉。
さぁ、使ってみよう!
さて、こんな感じで言葉の意味というのは、使われながら日々変化していきます。
ですので、新旧を加えて、ジジババには意味がわからない文章を作ってみましょう。
ワンチャンの散歩をしていたら、クソほどウンコが出て、ワンチャン昨日のドッグフードをあげすぎたかもしれないとクソ心配になったから、今日ワンチャンダイエットフードにしてみよう。
翻訳すると、こんな感じ。
犬の散歩をしていたら、沢山ウンコが出て、もしかしたら昨日のドッグフードをあげすぎたかもしれないと、とても心配になったから、今日は一発健康を狙ってダイエットフードにしてみよう。
ということで、ワンチャン使ってみてください。
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