こんにちは、ドクダミ淑子です。
私、朝は「めざましテレビ」を見ているんですね。
お天気お姉さんに悪態を付きながら、占いにイチャモンをつけながら、きょうのわんこのための、めざまし。
その朝のCMが、気になるのです。
コカ・コーラの自販機CM
場所は、とある会社の近く(推定)の路地。
キャリアウーマン風の女性が、リフレッシュのためか自販機でドリンクを買おうとすると、浮かない顔・日本代表かつ、うだつの上がらないサラリーマン・日本代表みたいな小太りの困り顔が下を向きながら植え込みのふちに座っているんです。
「あ、サボってんなー」
「いや、その、働き方改革ですよ」
「実は俺・・・会社辞めようかなって」
「そうなんだ」
「起業でもしようかなって・・・無理すかね?」
私ならきっと、こう答えるでしょうね。
「うん、無理!」と。
起業なめてるの?
だって、この人どっからどう考えても、「会社員だりーつれー、起業したらラクかもなー」って考えてません?
そうじゃなくて、「やりたいことがある!起業して実現させよう!」みたいな感じだったら、あんな道端の死角になってる薄暗い場所で座り込んでため息なんてついていないと思うんですよね。
むしろ、仕事サボってため息ついているほど暇なら、カフェでもこもって、事業計画書でも書いて起業の準備したりね、そういうこともできるよね。
でも、そういうつもりもないんでしょ?
そしてさらに、お姉さんが繰り出す「投資。3億円にして返してね」というギャグに対して、苦笑しながらこう言うんですよ。
「・・・急に飲みにくくなりました(笑)」
ハイ、起業する気なしー!
このCMで想定しているような若者から、「起業」ってどういう風に思われているんだろう。
私の印象としては、準備不足のまま迎えた文化祭の前日が3年くらい続く、みたいなとてもタフなものという風にしか感じられないのだけど。
もしかして、夏休みが3年くらい続くみたいなハッピーな感じをイメージしているのかしら?
だいたい、「起業でも」って何?
「でも」?
それって、「今日は疲れてるみたいだし、そうめんでもいいよ」とかの「でも」?
起業なめてるの?
そうめん茹でることもなめてるの?
何もかもが薄っぺらい
男の何もかもが薄っぺらい。
・・・そう、朝からこのCM見てイラっとするのは、ここなんですよね。
働き方改革とか言いながらサボり、起業「でも」しようかとつぶやき、そのくせそんな気がさらさらなくて、投資と言われたらすぐに拒絶・・・
あなたみたいな人は、サラリーマン頑張れよとしか言えないっすよ。
これが「仕事つまんねー、やりがいほしいー、起業とかいいかもー」みたいな若者に刺さるのかもしれないなと思いつつ、いやそれでもサラリーマンも起業もどっちも舐めすぎやろとも思う。
主役は男性ではない
そんな情けない男に、先輩女性はどこまでも優しい。
「あったかいうちに飲みな~」
「そうっすね」
そう、このCMって、「起業しようかなとか言っちゃう口だけ仕事できない若造に対して、どこまでも優しい先輩」の先輩の方が主役だと思うんですよね。
そして、優しさを見せながら、「投資」というリアルを見せ、「起業なんて、テメェには無理だろ、仕事頑張れ」とさりげなく引導を渡す。
「今日もポンコツの相手するのかぁ・・・」とボーっと考える先輩たちへのエール。
こんなやつもいるから、あなたも指導頑張りなさい、みたいな。
そう、そうじゃないと困る。
みんなが「起業でもしようかなって・・・無理すかね?」と言っていたら、つらい。
それこそ、日本オワコン。
このCMの若者の方に共感する人の方が多かったらどうしよう・・・と朝からモヤモヤするのです。
ちなみに話題にしているCMはこちら
こちらもどうぞ