こんにちは、ドクダミ淑子です。
ネットの世界では、常に「満員電車に乗るサラリーマンやめて独立」「自分ブランドを作ってお金に愛されよう」なんて自己(と書いてカモと読む)啓発セミナーみたいな言葉があふれています。
「凡人のまま生きていていいのか?」「凡人をやめよう」といった言葉を見かけるたびに、私は思うのです。
「なぜ凡人に、イバラの道を歩ませようとするのか?」と。
凡人が凡人のまま人生を全うできるほうがいい
私は、特に秀でたスキルもない凡人で、とある界隈が敵視するサラリーマンですが、このままのびのびと凡人人生を歩み、一定の給与をもらいつつ、毎日ご飯を美味しく食べ、仕事とたまに趣味を満喫し、子どもができたら家族でイオンに行く休日を過ごし、たまには旅行に行き、毎日楽しく過ごして死んでいく人生で良いと思っています。
「凡人のまま、雇われのまま生きて行っていいのか?」と煽る人の話を聞いていても、「はい、その通りです。」としか言えないし、凡人が沢山いる社会の何がいけないのだろうか?と思うのです。
凡人が、超人になろうとしてもなれないし、むしろ「あなたは超人になれる素質を持っている!だからこの壺を買うのだ」みたいなやつに引っかかってお金を失う方が、凡人にとってのダメージが大きい。
世の中の6割が凡人で、2割が超人、もう2割が色々な観点で「弱者」と呼ばれる人なら、凡人は凡人の仕事を全うすればいいんじゃない?って思う。
凡人が搾取されない環境なんて、沢山あるでしょ。
凡人に求められるスキルは変わってきている
ということで、私はサラリーマンを続ける凡人を肯定します。
でも、時代の波で「凡人」に求められるスキルが変わってきているのも確かです。
たとえば、今まではデータ入力をする人がいた会社も、スキャンしてテキスト化したものをチェックするだけに変わる、とか。
そうすると、凡人の仕事としてのデータ入力がなくなるのです。
じゃあどうすればいいか?
凡人としてのスキルアップをすればいいじゃないですか。
凡人に求められるスキルが上がっているなら、それに対し合わせて凡人の中の最低ラインに合わせればよい。
仕事のデザインをする人は、データ入力がなくなったら、今までそのポジションだった人をクビにするわけではありません。
別のもっと利益に直結する仕事をしてもらいたいから、間接部門の業務を効率化するのです。
そしていきなり、難易度爆上げの仕事をさせるわけでもないでしょう。
その人のレベル+ちょっとの追加でできることから任せて行くはずです。
あなたが「他の業務は到底できないから、辞めてほしい」レベルの人ではない限り。
そしてそれは、そもそも凡人ではないよね。
でも、なぜか「凡人をやめよう」と言ってくる人がいる。
AIに仕事を奪われるから、会社を辞めてYouTuberになろう、とか。
凡人が勤まらないような人ならいいかもしれないけれども、全員にそれは当てはまらなくないですか?
凡人がYouTuberになったら、超人になれるの?
凡人が凡人として幸せに生きられる世の中がいい
タイトルに戻りましょう。
凡人は凡人でいいのです。
凡人としてサラリーマンをし、凡人としてのスキルアップをし、平凡な人生を歩む・・・それでいいのです。
会社を辞めて独立して、逮捕されるリスクのない方法でお金をコンスタントに稼ぎ、生活に困らない人は凡人ではありません。
それは何かのスキルがある超人です。
凡人は凡人として、幸せに生きる。
そこに迷いがあって、ふらふらと「壺買え」という声に惑わされそうになっている人がいたら、もう一度考えてほしい。
「なぜ、凡人のままではいけないのか?」
「凡人のまま、 今の環境を変える方法はないのか?」
怪しい声に惑わされず、凡人ということに誇りを持って生きていこうよと思うのです。
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