ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「人柄採用」「人物重視」って嬉しくない

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

仕事中に、他の営業マンがこういう話をしていたのです。

 

「求人票に、人物重視とか、人柄採用とか書いておくと、応募者は安心しますよ」

 

普段はあまり気にしなかったのですが、改めて考えると、これって結構厳しいよなと思ったのです。

 

 

人間性で見て、落とされる?

だって、「人物重視」って書いてある会社に応募して、面接して、落ちたとしたら?

それって「人物が良くない」「人柄がイマイチ」ってことじゃないですか。

その不採用通知、キツくないですか?

 

なーんて、素朴な疑問を抱いてみましたが、人材業界において「人物重視」「人柄採用」というのは、違う意味があるんですよね。

 

 

人物重視というのは本当は・・・

人物重視っていう言い方をしますが、本当は「若さを評価します」です。

 

通常なら、年齢が高ければ高いほど、社会人・ビジネスマンとしての経験もあれば、仕事のスキルだってあるでしょう。

でも、若手を育てていきたい。

だから、経験がない若者と、経験がある中年だったら、経験がない若者を採る可能性もあるよという意味です。

だから、「経験のない若者にも、積極的に応募してほしい」というメッセージが、「人物重視」という言葉に込められているのです。

 

残念ながら、経験がない中年を人物重視で採るよというわけではありません。

ここを誤解している人もいるかもしれませんし、気づいていない人もいるかもしれませんが、少なくとも、私の周りでは、これです。

 

 

若さが評価されるうちに動くのはよい判断だ

だから、20代のうち、若さが評価されるうちに転職してしまうというのは、キャリアパスの1つとして、アリだと思います。

年を取れば取るほど、経験・スキル・人脈がないと評価されません。

むしろ全部が備わっていたとしても、「現在の年収が高すぎる」「年齢が高いから」という理由で書類審査で落とされることも多くなります。

「もったいない、せめて面接を」という話をしますが、それでも面接まで至らないこともある。

 

そうならないうちに、行きたい業界、やりたい仕事を探して、さっさと「第二新卒」で転職してしまうのも、一つの手だと思います。

 

 

やる気を評価する会社は、いい会社?

でも、「人物重視」の会社って、ちょっと危険な香りもするのです。

「やる気を評価」って会社には、「やる気、あります!でも、仕事、いつまで経っても覚えられません!」って人もいるのです。

それも、他社と比べてわりと多めに。

するとどうなるか?

仕事が色々な面で滞り、いつまで経っても進まず、でもやる気は絶えずあふれているのです。

上司も「アイツはやる気があるから、許してやろう」みたいな謎の甘さがあり、その上司もやる気マン同様にちょっと抜けていて・・・

 

私はそういう環境では働きたくないですね。

やる気じゃなくて実力を評価されたい。

 

 

「人物重視」「人柄採用」と書かれていたら?

だから、求人サイトとかで、「人物重視」と書かれていたら、どのように考えるべきか?

 

「若者」ではない方は、自分は不利だと思ったほうがいいです。

どんなに入りたい会社でも、自分の年齢がネックになる可能性もあります。

だから、そのネックを払拭するくらいのメリットを提示できるかが重要です。

 

「若者」の方は、有利です。

やる気だけで採用される可能性もある。

でも、それで本当に大丈夫なのか?をしっかり見たほうがいいと思います。

やる気だけで乗り切る会社ではないか?

待遇・福利厚生などが適当で、ノリ重視ではないか?

・・・そんな風に会社の中身をしっかり見たほうがいいですね。

 

 

こういう「匂わせ」って酷だよな

法律上、年齢制限をすることができない(例外あり)世の中なので、こういう「匂わせたい」という表現があふれているのが、今の世の中の苦しいところです。

ネットとかによく書かれているけれども。

作る側としては、「どうやって匂わせようか」と考えて、工夫をするけれども、そんなの気づかない人だって沢山いますよね。

 

「人物重視って書きましょうよ~」という営業マンのアドバイスを聞きながら、なんだか匂わせまくりの人材市場に、モヤモヤした昼下がりでした。

 

 

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