こんにちは、ドクダミ淑子です。
意識高い系の私は、大学生の頃に、ある企業で小間使いのようなアルバイトをしていました。
- 宅配便の受け取り
- 到着確認の電話
- 備品の発注または買い出し
- 掃除
- 書類を届けに行き、別の書類をもらって帰る運び屋
- 書類の誤字脱字チェック
- 限定スイーツを並んで買う
学生という身分でありながら、会社員の中で働くという貴重な経験をさせていただいた中で、色々なことを学びました。
その中でも、若いうちに教えてもらえてよかったなということがあります。
それは、「社会人は『仕事』を通じてつながっているのだ」ということです。
嫌いな女性へのグチに対して言われたこと
私はその中で、週3日くらい書類を届けにいかなければいけない人が苦手でした。
鷹だか鷲だか鳶だか、猛禽類の字がついた人で、名前も険しいし顔も険しい人でした。
学生の私を睨み付け、書類を(少しですが)引ったくるように取り、押し付けるように渡す・・・そんな人でした。
何度かイヤミを言われた気もします。
そんな中で、まだ子どもだった私は、おつかいから帰ってきて社員さんに対して愚痴ったのです。
「あの人、性格悪そうで苦手です!」
「そうだよね、いじわるだよね」くらいの同意がもらえるかなと思っていましたが、それは甘かった。
私へ帰ってきた言葉は、全然違うものでした。
会社とは仕事を通して繋がっている
アラフォーの女性の社員さんはこう答えました。
「性格が良いか悪いかなんて、関係ない。仕事がちゃんとできる人なら、どんなに性格が悪くても仕事上は『良い人』よ。」
大学生の私は、雷に打たれたように驚きました。
そうか、仕事の世界って、そういう世界なのか。
好き嫌いじゃなくて、仕事が出来るか出来ないかが大事。
いくら「性格が良い人」であっても仕事ができなければ、それは仕事上は「良い人」ではない。
これは、後々の私の仕事のスタンスにも、大きな影響を与えていると思います。
3000円のパンケーキと、仕事の中身は関係ない
私がこの話を思い出したのは、 3000円のパンケーキの話をネットで見かけたからです。
菅官房長官が、ホテルニューオータニの中のレストランの名物「ニューオータニ特製パンケーキ(3000円)」が好きというテレビについて噛みつく落選議員がいたからです。
「3000円のパンケーキを食べる金銭感覚では、庶民のためになる国政ができない」みたいな批判の仕方をしたのだと思いますが、私はそうは思わないのです。
だって、パンケーキと仕事、全然関係なくない?
もっと言うと、性格が良くても悪くても、不倫していても独身でも、ちゃんと仕事をしてくれれば、なんでもいいと思うのです。
このパンケーキ批判オバサンに対してついていたコメントで、こういう趣旨のものがありましたが、すごく理解できました。
「ボールペンやコピー用紙など備品の金銭感覚と設備投資などの多額の金銭感覚は違うから、前者だけが得意な経理だけでは、会社の経営としては上手くいかない」
そうだよね。
パンケーキ3000円にあーだこーだ言っている人が、10兆円の投資しますって言ったら、そもそもその規模や価値が理解できないまま「金額が高いからダメ!」ってなりそう。
今回の台風で被害が最小で済んだ「ダム」とかも、ムダだという政治家は沢山いたし、事業仕分けとかも庶民感覚だった部分もあるんじゃないのか。
「性格が良いか悪いかなんて、関係ない。仕事がちゃんとできる人なら、どんなに性格が悪くても仕事上は『良い人』よ。」
パンケーキを批判するオバサンに対しても、このセリフを伝えてあげたい。
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